やっと更新出来ました。もう春惜しむ頃となり、月日の流れに今更のように感嘆させられます。更新しなけりゃ、更新しなけりゃと自分のブログを見て来ました。毎日何人かの人が覗いてくれていることを認識しながら今になりました。変化の少ない私の日々、こんなに記することがないとは情けなくなります。外出は病院へ行くだけであり、ほとんど家に籠っていました。車いすで散歩することも無かった。今年の三月は寒く、その上に傷が治らずにベッドに寝ることを余儀なくされたのです。気が弱くなり、寒さに負けてしまっている自分が惨めでした。若い若いと己に言い聞かしているのですが、体が付いて行けません。年末に散髪してから、今月の20日まで在所の道を車いすで走らなかったです。いくら寒くても車いすで産土神や鎮守へ参ったことを思い出します。 先日スシローへ連れて行ってもらいました。行く前から20皿を目標に出かけました。さあ、幾皿食べられたでしょうか。どこへ行くと言うこともなく、唯一回転寿司を食べに行くことを喜んでいる自分が悲しくなりますが、それでも行けることに感謝したいと思います。16皿まで食べてもまだ余裕あり、これなら行けそうと蛤の赤出しを飲んで占めにしました。
百二歳春来て唄う叱られて
婆十人二十に余る紙の雛
無図痒し足の裏なり弥生くる
男なら泣くなと言ひたし卒業子
芭蕉より土芳が好きや春の草
雛飾る卒寿米寿と喜寿白寿
春草やまだ小雀の膝の丈
男らの駆けだし畦を焼き始む
大野火の猛りて魚の走りだす
ひと坪の畑打つ女音軽し
枝を張りはじめし木々や弥生寒
今日雨水朝より咽の痒きかな
人死なばすぐ忘らるや春の星
両の手に包む余寒の湯呑かな
梅つぼむ友の訃報の届く日を
はこべらや寝足りし婆の大欠伸
啓蟄や床ずれ話す同病者
春水と言えば藁しべ流れ来る
地虫はや杭の頭に出てゐたり
冴え返り冴え返りては雪また雪
頬杖の不意に外れて初音かな
人形は一重まぶたや杉花粉
素つ気なくもの言ふ女春の塵
春耕のゆるやかに弧を描きをり
沈丁の香の軽くなり雨晴るる
飯台の上の土筆や何とする
牡丹餅と焼酎を買ふ彼岸入り
大凡が煙りてゐたり春の山
永き日を楽しんでゐる鴉二羽
妻盗られ啼く春猫の腑抜け顔
春分の朝のみぞれにこゑ発す
今年の彼岸は寒いでした。春分の日は雨から霙、雪や霰が降る異常さに驚かされました。外を散歩しないゆえに俳句の佳作は出来ませんが、駄句なら並べらべられます。後で捨てる句ばかりかもしれませんが、読んでくれる人らには慰めにしてくれれば有難いです。母は相変わらず息災で居てくれます。先日、介護保険の更新があり、認定調査を受けました。その後主治医の診察も受けました。もの忘れは多少進行しているかもしれないけれど、身体の方は変わりないようです。2年前は肛門脱の手術を受けた後で急きょ要介護3に変更してもらった経緯があります。今回はまた要介護2になりそうで、しらふじの里にとっては収入が減るだろう。でも、良くなったということで喜ぶべきなであろう。調査員が来てくれたことも全く覚えていない母なれど。随分私も丸くなりました。そして、回りの若い人らには良く言われるようになりました。「保さんも同じことを何度もよく言うな、美惠さんのことを言うておられへんよ」と。そう言えば母とケンカしたときには必ず、「お前やって私の年になったら忘れてしまうやろう」と母が言います。私はそれに対して、「私は決して忘れません、他の事は何もかも忘れるかもしれませんが世話になった母のことは絶対に忘れません」と自信のない情でその場をごまかすのです。ああ〜、つまらないブログになりました。