私は今年(平成18年)3月17日に廃止された、関西本線の急行「かすが」号の上り最終列車に惜別乗車しました。その様子を少しレポートさせていただきます。当日は伊賀上野から名古屋までの乗車でした。「かすが」号到着を待つ伊賀上野駅には沢山のファンが集まり最後の雄姿を収めようとカメラを向けておりました。やがて17時58分、列車は日没前の夕日を浴びて、いつものように3番線に滑り込みました。先週末と同じく4連に増結されていましたが、ラスト・ランによくある惜別のヘッドマークなどの飾り付けもなく「かすが」らしい控えめな最後となりました。唯一、車掌室に誰かが送ったと思われる花束が置かれていたことが最終運転であることを伝えていて、少し嬉しい気持ちになりました。車内の様子は、自由席は立ち客もおられましたが、指定席は満席というほどではなく、惜別乗車と思しき乗客による静かな車内でありました。途中、JR西日本車掌による最後の運転であることの案内放送がありました。次の停車駅の柘植駅でも見送りのファンが駆けつけておられ、見送られながら最後の加太越えに向かいました。夕暮れの山中、「かすが」は通い慣れた鉄路をしっかりと確かめるように走り続け、亀山駅に到着。ここで行われるJR東海乗務員への引継ぎも厳粛な雰囲気にて行われました。(続く) |