あけましておめでとうございます。 画像は、年末に所要のついでに寄った京都鉄道博物館企画展でのショット。さらば381系特急電車(画像左)の展示の様子です。特急やくも号の定期運用を終え、間もなく完全引退するのに合わせ展示されたものです。カラーリングは変わったものの、国鉄の特急電車と言えば基本的にはこの面構えかボンネット型とよばれる鼻先が出たタイプが基本形。そんな当たり前に見られた国鉄の名残を留める車両が、この381系電車も含め、気がつけば本線上からほとんど姿を消してしまいました。 鉄道が交通機関の主役であった昭和は国鉄が誕生、発展し、解体された激動の時代でもありました。今年は、ちょうど昭和100年の年でもあります。右肩上がりだった時代は昔日の彼方となり、人口減少、少子高齢社会が課題とされて久しい時代となりました。日本の経済成長を支えた鉄道網は今後、どういう姿になっていくのでしょうか。 地域によっては既に存廃議論が活発化しているところもあり、身近な伊賀の鉄道でも、伊賀線は言うに及ばず、関西本線でも維持存続が取り沙汰されるようになっています。 しかし、気をつけなければならないのは、民間事業だから赤字路線の廃止は仕方ないという風潮です。鉄道はあくまで地域のインフラ、単純に路線の採算性だけで判断するのではなく、その地域で果たす役割を十分考えるべきものだと思います。 何が正解か、今年も考え続ける1年になりそうです。 ※画像右は、381系電車を出雲市の基地から回送する際、牽引の機関車に伴走してきた事業用車両クモヤ145型。こちらも珍しい存在 |