最近は、国鉄時代への懐古趣味ともいうべきか、国鉄時代から存続している車両を使ったリバイバル急行〜、なつかしの特急〜なんていうイベント列車が結構運転されたりします。世間的にはちょっと懐かしい昭和ブームがあったりしますから、そういうトレンドの一つなのかも知れません。JRに移行後、多くの国鉄型車両がその会社のイメージに沿ったカラーに塗りなおされたりしましたが、近頃は塗装を国鉄当時のものに戻す動きも流行っていたりします。こういったことがあると、鉄人達は居てもたっても居られず、その記録に奔走するのが常であります。最近では、今月21日に播但、山陰線で運行された急行あまるべ号があります。架け替えが決まった餘部鉄橋を、JR西日本ではもう4両しかない、クリームと赤色の国鉄メークで人気のあるキハ58・28型気動車で渡るという趣向の列車でした。指定券がとれた人は本当に幸運な方で、多くの人達はせめてひと目見たい、撮影したいということで餘部鉄橋周辺を訪れたようです。私も行きたかったのですが残念ながら叶いませんでした。私がはじめてリバイバル列車に乗車したのは、今から3年前の10月に紀勢本線で運転されたリバイバル急行きのくに号です。朝早起きして天王寺〜白浜間を乗車しに行きました。美しい南紀の海を車窓に見ながら、開け放った窓から入る潮風の香りとキハ58型気動車のディーゼルサウンドも心地よく、記憶に残る旅となりました。来年は関西本線開業110周年、キハ58・28型が残っているうちにリバイバル急行かすがの運転を願いたいものですね。画像=上:平成15年10月に運転されたリバイバル急行きのくに号(当時と同じデザインのヘッドマーク付き)下:同じ日に運転された紀勢本線電化開業25周年号のEF58電気機関車 |