ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2007/04/17 23:21:26|撮影日記
撮影日記(4/17)
1月には、伊勢神宮への初詣臨時列車で賑わった関西本線ですが、それ以来、珍しい列車の往来は全くなく、線路端でカメラを構える機会が無くなっていました(笠置の桜は出掛けましたが・・・)。しかし、昨日、ふと立ち寄った書店で情報誌を見たところ、今日のお昼に名古屋から天理に向けてDD51型ディーゼル機関車が牽く客車(14系)列車が臨時運転されることを知り、急遽、職場の昼休みを利用して伊賀上野〜佐那具間の直線ポイントに昼ごはん持参で撮影に出掛けました。これは年に2度ほど運転される天理教信者のための団体輸送列車(天理臨)で、昨年も夏に撮影したことがあります。伊賀地区を丁度お昼(12時35〜55分頃)に通過するため、撮影ポイント次第で昼休みの出撃が可能なのです。14系客車は旧国鉄時代に特急用として製造された客車で寝台特急に使用されるブルートレインと同じようなカラーリングとなっています。編成は4両とやや短めでしたが、関西本線を名古屋〜奈良と経由し桜井線の天理まで直通する経路は、かつて急行かすが号が天理教信者向けの臨時運転で天理まで延長運転していた時期もあったことから、その再来ともいえるでしょう。名古屋〜天理なら名阪国道利用が早いように思いますが、最近は工事渋滞で思うように走れない日が多いと聞きます。関西本線利用なら鉄道では最短ルートですし、事故や渋滞知らずの快適アクセスが可能です。同線活性化のためにも、今後もこのような列車がさらに増えることを期待したいです。







2007/04/10 23:15:17|関西本線のこと
さくら駅満開
土曜日、妻子を伴って桜が見事なことで有名な笠置駅に行ってきました。週末が見ごろになるだろうと予測していましたが、あいにくの雨模様と午後から仕事もあって、午前中だけ少し花見を兼ねて桜と列車のコラボレーションを撮影しました。昨年も好天の満開の日に撮影に訪れましたが、納得できる写真が撮れなかったのでリベンジした次第です。これで天気が良ければ言うこと無しだったのですが、まあ来れただけでも良しとします。桜の方は予測どおりほぼ満開で、昔と同じ、駅周辺を取り巻く桜のトンネルは今年も健在でした。撮影を目的に来られた同業者もちらほら見え、私も1時間に1本しか来ない列車を一生懸命追いかけて色んなアングルを試してみました。そういえば10数年前、キハ58・28気動車のさよなら運転列車を桜満開のこの駅で見送りました。暖かな晴れの良い日でした。ついこの間のようですが、あれからもうそんなに年月がたってしまったことに驚かされます。
笠置駅の桜は今週末くらいまでが見頃ではないでしょうか、もし訪れる機会があれば、木津川の河原で遊ぶのも良し、南北朝ゆかりの笠置山に登ってみるも良し、疲れたら駅近くの温泉施設「わかさぎの湯」でリフレッシュすることもできますよ。







2007/03/29 23:39:24|伊賀線のこと
“伊賀鉄道”設立

かねてから準備が進められていた近鉄伊賀線の経営分離ですが、去る3月26日、運営会社となる「伊賀鉄道」が設立されました。近鉄では、一足先に設立された養老線の運営会社「養老鉄道」に続いて2例目になります。報道によると、会社の概要は資本金が5千万円、うち2%を伊賀市が株式を取得し第3セクターとなります(この点は近鉄全額出資の養老鉄道とは異なります。)。設備は引き続き近鉄が保有し、運営のみを行い、運賃改定などの自主性を持つことが可能になります。社員は近鉄からの出向者で、退職者の雇用も考えられているようです。伊賀市と伊賀市名張市広域行政事務組合は10年間で6億円あまりの支援を打ち出しており、老朽車両の更新への支援もあるそうです。新会社による運営開始は秋頃になるようですが、年間4億円の赤字を解消するための経営改善には課題が多く、自治体の財政支援も永久的なものとは考えられませんから、早い時期に需要を喚起する抜本的な改善策を講じることが急務だと思います。またそのような中で、伊賀線利用者の中心的存在である伊賀市と名張市に所在する高校の生徒達が「考える会」を発足し、自分達の知恵と工夫で伊賀線を盛り上げていこうという新たな取り組みもなされようとしています。伊賀線の強力なサポーターとして大変心強く大いに期待したいと思っています。







2007/03/21 23:35:04|関西本線のこと
お召し列車のこと
お召し列車とは、天皇陛下など皇族の方々のご乗用列車のことで、かつて、地方への行幸には必ずお召し列車専用の車両を利用されるのが常でしたが、最近は質素を重んじる傾向にあるのか一般車両をお召し列車として使用することが多いようです(現在も国鉄時代から引き継がれるお召し列車専用の車両は、JR東日本が客車タイプと電車タイプを2編成所有しており、専用機関車も所有しています。)。戦前から戦後にかけて、関西本線にもお召し列車が走行したことがあるようです。これは、伊勢や京都、奈良など皇室ゆかりの地が沿線周辺に多いことから、これらの地を巡る際には必ず関西本線を経由しなければならなかったためと思われます。当時は、お召し専用の客車列車を地元機関区に所属する機関車がその牽引に相応しい装飾と整備がなされて使用されたようです。関西本線ではC57型(貴婦人の愛称を持つ。)がその任につくことが多かったようで、菊の御紋や日章旗、金の縁取りなどで飾られ、各部が磨きだされたピカピカの姿でお召し用客車を牽引したようです。元国鉄機関士だった私の親戚の叔父の話では、機関区総出で機関車を磨いたとのことでした。私は残念ながら蒸気の牽くお召し列車を見たことはありませんが、昭和48年に高校総体が開催された時、旧上野市の陸上競技場で、現在の天皇・皇后両陛下が皇太子・同妃時代にサッカー観戦にお見えになり、その帰路、関西本線伊賀上野駅から乗車される際、父親と一緒にお見送りに行った記憶があります。小学生の頃なのではっきりした記憶はありませんが、その時の列車は客車ではなくディーゼル気動車だったと思います。父親の話では随分綺麗な車両で音も軽快だったと言っていました(推測するに、急行用気動車のグリーン車キロ28をご利用になったのだろうと思います。)。現在は、伊勢や奈良をご訪問になられる際は、関西本線をご利用になることは皆無で、専ら近鉄の特急用車両をお召し列車としてご利用されるようです。かつて関西本線をお召し列車が通過する時は、全国各地でそうであったように、沿線住民が小旗を振って見送られたと聞きます。そうした機会が何度も繰り返された時代もあった、お召し列車のメインルートとしても機能していた時代もあったことが、今思うと何とも感慨深いものがあります。画像はお召し用に装飾されたC57型蒸気機関車のHO模型(天賞堂製)







2007/03/12 20:58:42|その他
伊賀市議会一般質問から
2月28日から今月下旬までの日程で伊賀市議会の定例会が開催されています。先週は、議員の市政に対する一般質問があり、計3日間、伊賀市の様々な課題について議論されました。この様子は伊賀上野ケーブルテレビが生中継しており、夜間には再放送もされますので、伊賀市民の方は是非ご覧頂いて市政にも関心を持っていただきたいと思います。さて、この一般質問の中で、必ず出てくる問題に、鉄道やバスなど地域の公共交通の問題があります。中でもJR関西本線の電化問題を取り上げる方は、たいてい毎回お見えになります。今回もお二人の議員さんが現在の状況について質問をされていました。ご存知のように、この問題はなかなか進展しない問題だけに、毎回、市側の答弁も同じような内容の繰り返しが多かったのですが、この度は少し興味深い話を聞くことが出来ました。今回、市長の答弁の中で、従来、JR西日本とのみ交渉を続けてきたが、今後はJR東海とも話し合っていきたい。その中で関西本線の利便性を向上させる一つの方策として、亀山発着の紀勢本線の列車を柘植まで延長させることを提案していきたい。とのことでした。なるほど、もしこれが実現すれば、柘植を介して京都、草津方面から紀勢・参宮線方面への利便性が向上します。亀山市となった関、加太からの利用も便利になることでしょう。国鉄時代は直通列車も存在したことですし、亀山方面から草津線に乗り継ぐ利用者も意外に多いことから潜在需要はあるかもしれません。また、加茂〜柘植間を第1ステップとして電化出来れば、草津線とつないだ近畿の外環状ルートを形成することが出来、柘植を京阪神から三重県北・中勢方面への玄関として位置づけることが出来そうです。ただ、旅客会社の境界が亀山から柘植に移れば話は早いのですが、現実には亀山で会社が分かれる訳ですから、簡単な話ではないと思います。しかし、今までになかった伊賀市長の提案、せめて、通勤通学時間帯には、JR東海カラーの気動車が乗り入れられるよう、是非とも実現して欲しいものです。それと、JR東海と交渉されるのであれば、亀山市とも連携して、現在、名古屋〜鳥羽間で運行中の快速みえ号を四日市で分割併合して、伊賀上野まで乗り入れる提案をして欲しいものです。企業立地の進む両市にとって、名古屋への速達列車は、名阪国道の渋滞などで運行ダイヤに不安のある高速バスよりはるかにビジネス需要があると思いますし、観光振興にもつながると思います。ハード的に許すならば伊賀上野から3セク化後の伊賀線に乗り入れて上野市までという夢も広がります。(画像は柘植駅の現況。亀山からの列車には草津線への乗り換え客が結構多い便があることに驚きます。)