ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2007/03/12 20:58:42|その他
伊賀市議会一般質問から
2月28日から今月下旬までの日程で伊賀市議会の定例会が開催されています。先週は、議員の市政に対する一般質問があり、計3日間、伊賀市の様々な課題について議論されました。この様子は伊賀上野ケーブルテレビが生中継しており、夜間には再放送もされますので、伊賀市民の方は是非ご覧頂いて市政にも関心を持っていただきたいと思います。さて、この一般質問の中で、必ず出てくる問題に、鉄道やバスなど地域の公共交通の問題があります。中でもJR関西本線の電化問題を取り上げる方は、たいてい毎回お見えになります。今回もお二人の議員さんが現在の状況について質問をされていました。ご存知のように、この問題はなかなか進展しない問題だけに、毎回、市側の答弁も同じような内容の繰り返しが多かったのですが、この度は少し興味深い話を聞くことが出来ました。今回、市長の答弁の中で、従来、JR西日本とのみ交渉を続けてきたが、今後はJR東海とも話し合っていきたい。その中で関西本線の利便性を向上させる一つの方策として、亀山発着の紀勢本線の列車を柘植まで延長させることを提案していきたい。とのことでした。なるほど、もしこれが実現すれば、柘植を介して京都、草津方面から紀勢・参宮線方面への利便性が向上します。亀山市となった関、加太からの利用も便利になることでしょう。国鉄時代は直通列車も存在したことですし、亀山方面から草津線に乗り継ぐ利用者も意外に多いことから潜在需要はあるかもしれません。また、加茂〜柘植間を第1ステップとして電化出来れば、草津線とつないだ近畿の外環状ルートを形成することが出来、柘植を京阪神から三重県北・中勢方面への玄関として位置づけることが出来そうです。ただ、旅客会社の境界が亀山から柘植に移れば話は早いのですが、現実には亀山で会社が分かれる訳ですから、簡単な話ではないと思います。しかし、今までになかった伊賀市長の提案、せめて、通勤通学時間帯には、JR東海カラーの気動車が乗り入れられるよう、是非とも実現して欲しいものです。それと、JR東海と交渉されるのであれば、亀山市とも連携して、現在、名古屋〜鳥羽間で運行中の快速みえ号を四日市で分割併合して、伊賀上野まで乗り入れる提案をして欲しいものです。企業立地の進む両市にとって、名古屋への速達列車は、名阪国道の渋滞などで運行ダイヤに不安のある高速バスよりはるかにビジネス需要があると思いますし、観光振興にもつながると思います。ハード的に許すならば伊賀上野から3セク化後の伊賀線に乗り入れて上野市までという夢も広がります。(画像は柘植駅の現況。亀山からの列車には草津線への乗り換え客が結構多い便があることに驚きます。)







2007/03/03 22:42:59|遠征記
今日は親子で乗り鉄

今日は、朝から春のような陽気だったので、息子を自転車に乗せて近所を散歩していたところ、伊賀線の踏切で電車を見るなり、“電車に乗せて!今すぐ乗りたい!”とせがまれました。持ちあわせもなかったことから、一旦家に戻り、妻に事情を話したところ、“私も行きたい”という始末。陽気がお出かけ心をくすぐったのか、結局、下の子も連れて4人で乗り鉄をすることになりました。どこまで行こうか検討した結果、以前から、子供と乗り鉄しようと思っていた近鉄〜JRでの一筆書きルートに決定。昼食を食べた後、まずは伊賀線に乗車、暖かかったことから窓を開けて、沿線に咲く満開の梅の花などゆっくり流れる車窓を楽しみました。伊賀神戸で宇治山田行き急行に乗り換えて一路松阪へ、先頭車両の運転士の後ろにかぶりつき、前面展望を堪能。“あっアーバンライナーだっ!伊勢志摩ライナーだっ!”擦れ違う覚えたての列車に歓声が飛びます。英才教育が功を奏しているようで少し嬉しく思いました。松阪ではJRに乗継ぐまでの時間、駅前を散策しました。その後、駅へ戻り、紀勢本線亀山行き普通列車に乗車します。こちらは私好みのディーゼルカー国鉄型キハ40系(4連)でした。近鉄電車とはまた違う趣があり、ディーゼルサウンドも高らかに重厚な走りで伊勢平野を快走します。車窓を良く見れば、伊賀よりも伊勢の方が春の訪れが早いのでしょうか、菜の花が満開だったりと、野原はすっかり春到来という感じです。亀山ではお馴染みの関西本線の列車に乗り換えます。子供達はそろそろ疲れてきたのか、眠ってしまいました。妻はこの区間を乗車するのは初めてだと言います。途中、昨年廃止された中在家信号場のスイッチバックを車窓から見ました。今のところ、線路やその他の設備はそのまま残されているようです。ただ、赤錆びたレールが少し寂しく感じました。加太越えを無事済ました列車は、夕日に照らされた伊賀盆地を快走し伊賀上野に到着。ここからは三重交通バスに乗り換えて家路につきました。
画像は今日のではありませんが、乗車した列車と同じキハ40系ディーゼルカー(松阪、亀山にて)







2007/02/21 16:19:04|関西本線のこと
JR発足20周年に思うこと。
早いものですね。旧国鉄が分割民営化されて今年で20年になるとは。40歳を過ぎるとついこの間のことのように思いますが・・・。昭和62年当時、私は大学生で、鉄道趣味とはほとんど無縁でした。しかし、巨額の赤字を抱えた国鉄再建が急務といわれたころ、時事問題としても関心がありました。国鉄最後の日の夜は、各地の現場でセレモニーが行われている様子がテレビの特集番組として放映され、夜遅くまで見入ったことを思い出します。当時の中曽根内閣の主要施策とも言われたこの改革は、結果的に正解だったのでしょうが、効率優先の会社経営によるひずみが、一昨年の福知山線事故のような悲劇を生んだとも言われています。20年が過ぎて、都市圏や新幹線など利益の上がる線区の整備は飛躍的に進む一方、地方の赤字ローカル線は駅無人化やワンマン運転の実施、ダイヤの間引きなど合理化が徹底し、少子高齢化がさらに進む将来には悲観的な現実が待っていそうな気配があります。20年を契機に、国鉄時代に戻れなどとは決して言いませんが、あの時代のように全国津々浦々で鉄道が生活のインフラ(基盤)として機能していたことや人が見守ることで保たれていた輸送の安全性のことなどを思い起こしてみても良いのでないかと思いますね。鉄道趣味的には、私の鉄道原風景は無駄と非効率と言われた古き良き国鉄時代のままなのですが・・・。画像は、民営化された直後の関西本線の急行「かすが」号です。国鉄時代から使用していた車両はほとんどがその側面に大きなJRのロゴマークを貼っていました。関西本線は、民営化によって亀山を境界にして東海会社と西日本会社に分けられました。「かすが」号は東海会社の列車として運行されましたので、側面のマークの色はオレンジ色だったのです(西日本は白色)。国鉄時代は亀山を跨いで直通する列車は数多くありましたが、民営化後はこの列車のみが直通列車となり、それも昨年3月に廃止されてしまい、今は直通する列車は1本もありません。







2007/02/13 23:05:25|関西本線のこと
クイズ列車出発進行!の話
珍しく2日連続の投稿です。タイトルは何のことだと思いますか?分かった方はかなりの通ですね。これ、昭和55年頃にTBS系列で毎週日曜日のお昼に放送されていたテレビ番組なんですが、実はこの番組で関西本線伊賀上野〜奈良間が舞台になったことがあるのです。番組は視聴者参加型のクイズ番組なんですが、その趣向は、4人1組でいくつかのチームを作って列車に乗り込み、車内で出題されるクイズに回答しながら、勝ち抜いた2チームが終点でゲームをして優勝を争うというものだったと思います。警報機が鳴ると恐怖の落っこちクイズなるものが出題されて、不正解になると途中駅で降ろされるという×ゲームもあり、その人達を救う敗者復活ゲームがホーム上で展開されたり、当時はまだラビット関根と言っていた関根勉さんが何かに扮装して車窓に現れるのを当てるラビットクイズなどなかなか面白い内容でした。司会は渡辺文雄、松宮和彦アナで、関西本線の時は、伊賀上野駅前で忍術音頭が披露される中、松宮アナが、かたやきせんべいをかじって出てくるという演出でした。放送用に定期列車(奈良行き普通列車)に増結したと思われるキハ45(当時の知識でそう思った。)車内でクイズが展開され、先述の落っこちクイズは大河原駅であり、短い停車時間に敗者復活戦も行われ、英語の先生という方が国鉄の英語略称JNRの正式名称が言えず、敢え無く撃沈というシーンもありました。ラビットクイズは、関根勉さんが大河原〜笠置間の橋梁を越えたところにある木の枝に、星(だったかな?)の格好に扮し現れると言うものでした。笠置駅ではホーム上で布団太鼓の演奏あり、加茂駅からはゲストの歌手(誰だったか忘れました!)が乗り込み曲を披露したように思います。最後の決勝は奈良公園の飛火野だったと思います。当時、私は中学生でビデオデッキなどまだ一般家庭に普及しておらず、地元がテレビに紹介される貴重な番組ということでラジカセに音声のみ録音した記憶があります。しかしそのテープも紛失してしまいました。この番組、面白かったのですが、半年くらいで終わってしまいました。おおらかな時の国鉄時代だったからこそ、出来た番組だったのでしょうね。何気なくふと思い出したのでご紹介しました。画像は番組と関係ありませんが、放送に使用された(と思われる)同型式のキハ45型です(奈良にて)。







2007/02/12 19:11:56|関西本線のこと
貨物列車の復権
2月10日からは、世間と同じく私も3連休でした。しかし、お出かけは家族サービスのみ。先週まで趣味活動で毎週毎に出掛けていましたから、ちょっと一休みですね。先述のとおり、北陸本線へSLの乗車&撮影に出掛けたときに思ったのですが、この路線は寝台特急日本海やトワイライトエクスプレス、急行きたぐにをはじめ、特急雷鳥、しらさぎなどの優等列車や貨物列車が頻繁に走る日本でも数少ないJRの大幹線なんですね。今や、東海道、山陽、東北本線など新幹線が並行して走る路線は、区間によってはすっかり鄙びてしまっていますからね。それに比べて日本海縦貫線のメインルートとして、旅客輸送のみならず物流輸送の大動脈として重要な役割を担っているということは素晴らしいことです。特に長大編成の貨物列車が行き交う姿は幹線の象徴とも言えます。高速道路の整備が進んで、日本の物流の殆どをトラック輸送に奪われていますが、環境問題や輸送の安全性等を考えれば鉄道貨物輸送の復権は十分あり得ると思います。最近は、あのトヨタも鉄道による専用貨物列車を仕立てているとか、私の住む伊賀地域でもかつては、関西本線に長編成の貨物列車が走り、伊賀線でも電気機関車が牽引する貨物列車が運転されていたことがあります。名阪国道のトラック輸送が少しでも鉄道にシフトすれば、大渋滞や痛ましい交通事故も減り、環境によく、その上、関西本線など地元鉄道路線の活性化につながる一石二鳥・・・になるんですがね・・・。