2月28日から今月下旬までの日程で伊賀市議会の定例会が開催されています。先週は、議員の市政に対する一般質問があり、計3日間、伊賀市の様々な課題について議論されました。この様子は伊賀上野ケーブルテレビが生中継しており、夜間には再放送もされますので、伊賀市民の方は是非ご覧頂いて市政にも関心を持っていただきたいと思います。さて、この一般質問の中で、必ず出てくる問題に、鉄道やバスなど地域の公共交通の問題があります。中でもJR関西本線の電化問題を取り上げる方は、たいてい毎回お見えになります。今回もお二人の議員さんが現在の状況について質問をされていました。ご存知のように、この問題はなかなか進展しない問題だけに、毎回、市側の答弁も同じような内容の繰り返しが多かったのですが、この度は少し興味深い話を聞くことが出来ました。今回、市長の答弁の中で、従来、JR西日本とのみ交渉を続けてきたが、今後はJR東海とも話し合っていきたい。その中で関西本線の利便性を向上させる一つの方策として、亀山発着の紀勢本線の列車を柘植まで延長させることを提案していきたい。とのことでした。なるほど、もしこれが実現すれば、柘植を介して京都、草津方面から紀勢・参宮線方面への利便性が向上します。亀山市となった関、加太からの利用も便利になることでしょう。国鉄時代は直通列車も存在したことですし、亀山方面から草津線に乗り継ぐ利用者も意外に多いことから潜在需要はあるかもしれません。また、加茂〜柘植間を第1ステップとして電化出来れば、草津線とつないだ近畿の外環状ルートを形成することが出来、柘植を京阪神から三重県北・中勢方面への玄関として位置づけることが出来そうです。ただ、旅客会社の境界が亀山から柘植に移れば話は早いのですが、現実には亀山で会社が分かれる訳ですから、簡単な話ではないと思います。しかし、今までになかった伊賀市長の提案、せめて、通勤通学時間帯には、JR東海カラーの気動車が乗り入れられるよう、是非とも実現して欲しいものです。それと、JR東海と交渉されるのであれば、亀山市とも連携して、現在、名古屋〜鳥羽間で運行中の快速みえ号を四日市で分割併合して、伊賀上野まで乗り入れる提案をして欲しいものです。企業立地の進む両市にとって、名古屋への速達列車は、名阪国道の渋滞などで運行ダイヤに不安のある高速バスよりはるかにビジネス需要があると思いますし、観光振興にもつながると思います。ハード的に許すならば伊賀上野から3セク化後の伊賀線に乗り入れて上野市までという夢も広がります。(画像は柘植駅の現況。亀山からの列車には草津線への乗り換え客が結構多い便があることに驚きます。) |