ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2007/05/03 23:48:23|鉄道模型その他
近鉄10100系新ビスタカー
ゴールデンウイークですね。良い休日をお過ごしでしょうか?お出かけも良いのですが、まったりと家で過ごすのもこういう機会くらいしかありませんので、私は鉄道模型を思い切り走らせて、車両たちの運動不足を解消させています。そんな中、我が家に新車(?)がやってきました。それは、KATOから先月末にリリースされた近鉄10100系新ビスタカーです。新車とはいえ、実物は昭和50年代前半に廃車された車両で、現在の30000系ビスタカーの先代に当たり、ビスタカーとしては2代目になります。この車両、丸みを帯びた流線型の先頭車と中央の2階建て車両が特徴ですが、当時の子供達の憧れの的であり、小学生時代を鉄道少年として過ごした私にとっても非常に思い入れのある車両です。残念ながら実物に乗車できた記憶はありませんが、伊賀神戸駅の待合室で通過するビスタカーを羨望の眼差しで何度も見送った憶えがあります。この車両は連接構造(2両を1つの台車でつなぐ構造)の3両1編成が基本編成ですが、さよなら運転が実施された際は3編成(9両)をつないだ堂々たる編成で運転され、それを友人2人と伊賀神戸駅に見に行った記憶があります。写真も撮ったはずなのですが、残念ながら紛失してしまいました。さて、模型の方は2編成6両でセットされており、詳しい解説をした小冊子や展示用レールまで附属しています。Nゲージながら実物の特徴を十分とらえた秀逸の出来映えで、走行性能も高く満足のいくものです。しかし人気が高いのか、先日、立ち寄った大阪の模型量販店では完売の告知がされていました。ところで、近鉄は車両の保存に積極的でないのか、鉄道史に残る車両の一つであるにも関わらず、実物は保存されていないのが大変残念です。







2007/04/17 23:21:26|撮影日記
撮影日記(4/17)
1月には、伊勢神宮への初詣臨時列車で賑わった関西本線ですが、それ以来、珍しい列車の往来は全くなく、線路端でカメラを構える機会が無くなっていました(笠置の桜は出掛けましたが・・・)。しかし、昨日、ふと立ち寄った書店で情報誌を見たところ、今日のお昼に名古屋から天理に向けてDD51型ディーゼル機関車が牽く客車(14系)列車が臨時運転されることを知り、急遽、職場の昼休みを利用して伊賀上野〜佐那具間の直線ポイントに昼ごはん持参で撮影に出掛けました。これは年に2度ほど運転される天理教信者のための団体輸送列車(天理臨)で、昨年も夏に撮影したことがあります。伊賀地区を丁度お昼(12時35〜55分頃)に通過するため、撮影ポイント次第で昼休みの出撃が可能なのです。14系客車は旧国鉄時代に特急用として製造された客車で寝台特急に使用されるブルートレインと同じようなカラーリングとなっています。編成は4両とやや短めでしたが、関西本線を名古屋〜奈良と経由し桜井線の天理まで直通する経路は、かつて急行かすが号が天理教信者向けの臨時運転で天理まで延長運転していた時期もあったことから、その再来ともいえるでしょう。名古屋〜天理なら名阪国道利用が早いように思いますが、最近は工事渋滞で思うように走れない日が多いと聞きます。関西本線利用なら鉄道では最短ルートですし、事故や渋滞知らずの快適アクセスが可能です。同線活性化のためにも、今後もこのような列車がさらに増えることを期待したいです。







2007/04/10 23:15:17|関西本線のこと
さくら駅満開
土曜日、妻子を伴って桜が見事なことで有名な笠置駅に行ってきました。週末が見ごろになるだろうと予測していましたが、あいにくの雨模様と午後から仕事もあって、午前中だけ少し花見を兼ねて桜と列車のコラボレーションを撮影しました。昨年も好天の満開の日に撮影に訪れましたが、納得できる写真が撮れなかったのでリベンジした次第です。これで天気が良ければ言うこと無しだったのですが、まあ来れただけでも良しとします。桜の方は予測どおりほぼ満開で、昔と同じ、駅周辺を取り巻く桜のトンネルは今年も健在でした。撮影を目的に来られた同業者もちらほら見え、私も1時間に1本しか来ない列車を一生懸命追いかけて色んなアングルを試してみました。そういえば10数年前、キハ58・28気動車のさよなら運転列車を桜満開のこの駅で見送りました。暖かな晴れの良い日でした。ついこの間のようですが、あれからもうそんなに年月がたってしまったことに驚かされます。
笠置駅の桜は今週末くらいまでが見頃ではないでしょうか、もし訪れる機会があれば、木津川の河原で遊ぶのも良し、南北朝ゆかりの笠置山に登ってみるも良し、疲れたら駅近くの温泉施設「わかさぎの湯」でリフレッシュすることもできますよ。







2007/03/29 23:39:24|伊賀線のこと
“伊賀鉄道”設立

かねてから準備が進められていた近鉄伊賀線の経営分離ですが、去る3月26日、運営会社となる「伊賀鉄道」が設立されました。近鉄では、一足先に設立された養老線の運営会社「養老鉄道」に続いて2例目になります。報道によると、会社の概要は資本金が5千万円、うち2%を伊賀市が株式を取得し第3セクターとなります(この点は近鉄全額出資の養老鉄道とは異なります。)。設備は引き続き近鉄が保有し、運営のみを行い、運賃改定などの自主性を持つことが可能になります。社員は近鉄からの出向者で、退職者の雇用も考えられているようです。伊賀市と伊賀市名張市広域行政事務組合は10年間で6億円あまりの支援を打ち出しており、老朽車両の更新への支援もあるそうです。新会社による運営開始は秋頃になるようですが、年間4億円の赤字を解消するための経営改善には課題が多く、自治体の財政支援も永久的なものとは考えられませんから、早い時期に需要を喚起する抜本的な改善策を講じることが急務だと思います。またそのような中で、伊賀線利用者の中心的存在である伊賀市と名張市に所在する高校の生徒達が「考える会」を発足し、自分達の知恵と工夫で伊賀線を盛り上げていこうという新たな取り組みもなされようとしています。伊賀線の強力なサポーターとして大変心強く大いに期待したいと思っています。







2007/03/21 23:35:04|関西本線のこと
お召し列車のこと
お召し列車とは、天皇陛下など皇族の方々のご乗用列車のことで、かつて、地方への行幸には必ずお召し列車専用の車両を利用されるのが常でしたが、最近は質素を重んじる傾向にあるのか一般車両をお召し列車として使用することが多いようです(現在も国鉄時代から引き継がれるお召し列車専用の車両は、JR東日本が客車タイプと電車タイプを2編成所有しており、専用機関車も所有しています。)。戦前から戦後にかけて、関西本線にもお召し列車が走行したことがあるようです。これは、伊勢や京都、奈良など皇室ゆかりの地が沿線周辺に多いことから、これらの地を巡る際には必ず関西本線を経由しなければならなかったためと思われます。当時は、お召し専用の客車列車を地元機関区に所属する機関車がその牽引に相応しい装飾と整備がなされて使用されたようです。関西本線ではC57型(貴婦人の愛称を持つ。)がその任につくことが多かったようで、菊の御紋や日章旗、金の縁取りなどで飾られ、各部が磨きだされたピカピカの姿でお召し用客車を牽引したようです。元国鉄機関士だった私の親戚の叔父の話では、機関区総出で機関車を磨いたとのことでした。私は残念ながら蒸気の牽くお召し列車を見たことはありませんが、昭和48年に高校総体が開催された時、旧上野市の陸上競技場で、現在の天皇・皇后両陛下が皇太子・同妃時代にサッカー観戦にお見えになり、その帰路、関西本線伊賀上野駅から乗車される際、父親と一緒にお見送りに行った記憶があります。小学生の頃なのではっきりした記憶はありませんが、その時の列車は客車ではなくディーゼル気動車だったと思います。父親の話では随分綺麗な車両で音も軽快だったと言っていました(推測するに、急行用気動車のグリーン車キロ28をご利用になったのだろうと思います。)。現在は、伊勢や奈良をご訪問になられる際は、関西本線をご利用になることは皆無で、専ら近鉄の特急用車両をお召し列車としてご利用されるようです。かつて関西本線をお召し列車が通過する時は、全国各地でそうであったように、沿線住民が小旗を振って見送られたと聞きます。そうした機会が何度も繰り返された時代もあった、お召し列車のメインルートとしても機能していた時代もあったことが、今思うと何とも感慨深いものがあります。画像はお召し用に装飾されたC57型蒸気機関車のHO模型(天賞堂製)