金曜日だった昨日、友人と津市まで暑気払いに出掛けました。鉄道談義から地域経済の話などで大いに盛り上がり、すっかり遅くなってしまいました。実は津市まで出掛けたのは他に目的があり、一度見てみたかった、紀勢本線のコンテナ貨物列車を見学するためでもありました。この貨物列車は、早朝、関西本線〜紀勢本線を経由し新宮まで運行され、新宮の一つ手前、鵜殿にある製紙工場の原材料を輸送する列車で、JR貨物会社のDD51ディーゼル機関車が重連(2台)でコンテナ貨車を牽引するものです。紀勢本線を走行する貨物列車はこの列車のみで、非電化路線では今や全国的にも大変珍しい列車となっています。復路は、夕方に新宮を出発し、深夜にかけて三重県内を縦断します。私達は深夜の亀山駅でこの列車を見学することにし、津から亀山へ移動しました。亀山駅に着くや否やお目当ての貨物列車が、静まり返った構内に大きな音をたてて進入してきました。亀山からは向きを変えて関西本線を東に向いますので、2台の機関車が付け替えを行います。係員の誘導に従い、広い構内を行き来します。機関車は2台とも旧国鉄オリジナルの塗色ではなく、JR貨物の更新色で1台は青、もう1台は赤を基調とした色でした。深夜のホームにディーゼルサウンドと警笛の音が響き、無事付け替え終了。出発まで一旦、エンジンを止め小休止となり、私達の見学もここで終了となりました。貨物列車はかつて、関西、紀勢本線でも多数見ることが出来、小さな駅でも貨車の積み込み作業が見られたものです。ところが、国内の道路整備が進むと物流の多くがトラック輸送にとって代わられてしまいました。鉄道貨物は輸送効率やコストの面で太刀打ちできず衰退し、今や主要幹線以外ではその姿を見ることは殆どありません。しかし、地球温暖化問題をはじめとする環境問題の解決策の一つとして、また、多発する交通事故の抑止のためにも鉄道貨物の復権が注目されようとしています。この紀勢本線に唯一残る貨物列車も紀勢自動車道の延伸が進めば存続が怪しくなることと思います。しかし、上記の社会問題が深刻化することも決して無視することはできないはずです。将来にわたって、この列車が健在であれば、地球と日本の未来はそんなに悲観しなくても良いと言うことになるのでしょう。画像は、夜間のため紀勢重連貨物列車の写真は撮っていませんので、代わりに東海道線で活躍する貨物列車の写真を貼っておきます。 |