昨日の土曜日、趣味仲間のtetuさんと架け替え工事の始まった山陰本線の餘部鉄橋を目指して出かけてきました。ルートは、関西地方のJR線で未乗区間を解消する目的もあるため、まず近鉄で京都まで出て、山陰本線を乗り通すことにし、帰りは最後の181系ディーゼルカーによる特急「はまかぜ」号で播但線を完乗し大阪まで戻ることにしました。京都からは特急「たんば」で終点の城崎温泉まで乗車します。車両は旧国鉄時代から使用される485系特急電車を改造した183系電車です。山陰本線は京都市から兵庫県の但馬地方、鳥取、島根、山口県と山陰地方を横断する長大幹線ですが、電化や複線化など近代化の進捗は遅く、まだ一部区間しか整備されていません。電化区間も京都から城崎温泉までと米子や出雲市の一部区間だけです。殆どの区間が本線とは名ばかりローカル線然となっています。かつては全線を直通する列車もありましたが、現在は京阪神と北近畿地方の都市や観光地を結ぶ特急や岡山などの新幹線接続駅と中国地方の主要都市を結ぶ特急の経由路線として機能しており、それ以外は山陰地方の中小都市を結ぶローカル輸送に徹しています。私達の乗った特急「たんば」は園部、綾部、福知山など京都府北部の主要都市、但馬地方の中心都市である豊岡などを結び温泉地で有名な城崎温泉を目指します。都市部以外は山村の長閑な車窓を眺めながらゆっくりと進みます。電化はされているものの単線区間が多いため行き違いも多く、カーブが多い線形のため速度は上がりません。昭和47年製の国鉄型車両を使用していることもあり、懐かしい汽車旅の雰囲気です。この列車には舞鶴線へ直通する特急「まいづる」を併結していて、綾部駅で分割併合します。少し前まで京都府内の山陰本線に接続する支線区は殆どが非電化路線でしたが、平成に入ってから山陰本線、舞鶴線、第3セクターの北近畿タンゴ鉄道宮津線、小浜線が相次いで電化され、電車運転によるネットワークが完成しています。これは京都府はじめ沿線自治体が京都府北部地域の振興のため、鉄道の電化推進に積極的で、公的支援がなされたことが大きかったためと聞いています。京都から2時間あまり、列車は終点の城崎温泉駅へ到着しました。私達はここで衝撃的な情報に接することになりました。(つづく) |