春の陽気に誘われて・・・というわけでもなかったのですが、色々ストレスが溜まっていたこともあって、ひとり列車を乗り継いで山陰本線の餘部まで出掛けてきました。
当日は、雲ひとつない快晴の上天気で、伊賀では、そろそろ散り始めた桜も山陰地方では、まだ十分に花を付けており、絶好のお出かけ日和となりました。
大阪から、未だ乗車したことがない福知山線を経由し、豊岡で、この日、臨時に運転される旧国鉄のディーゼルカーキハ58・28型による快速列車に乗車しました。実は昨年11月以来2度目です。かつては、地元関西本線でも当たり前に見られたこの車両、近くで会えなくなってからの方が、よく追っかけている気がします。今は一番お気に入りかもしれません。もう日本中探しても定期的に走るものはなく、全廃されるのも時間の問題だと思われます。魅力はと申しますと、何といっても、JRの新型車両にはない、汽車らしさでしょうか。古臭いデザイン、使い込まれた車内、エンジンの音・・・。どれをとっても懐かしい国鉄の雰囲気があるところですね。
さて、そんな列車に揺られて降り立ったのは、有名な餘部鉄橋のある餘部駅。コンクリート橋への架け替え工事が進捗していて巨大なクレーンが景観を損ねていますが、今はそれも致し方なく、それでも産業文化遺産ともいえる鉄橋を見れるのもあと僅かな時間とあって、見学者らしき人たちが結構お見えになります。 橋を下から見上げれば、頑丈な鉄骨で複雑に組まれた構造に圧倒されます。これが明治時代に作られたとは思えない立派な橋だとつくづく感心させられます。 日本海の青く澄んだ海、日本の原風景とも言える漁村の佇まい、そこに溶け込んだ餘部鉄橋。何度も訪れたくなる景色です。 橋が架け替えられれば、また違った風景が広がるのでしょう。 それもまた楽しみでもあります。 私は間もなく消えるこの鉄橋とそこを渡る旧国鉄の車両を記録するべくカメラを構えました。
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