ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2009/01/01 19:13:19|伊賀線のこと
謹賀新年
あけましておめでとうございます。

新年のご挨拶画像は、昨年に続いて伊賀鉄道上野市駅の立派なしめ縄です。このしめ縄は、地元のまちづくり団体が寄贈されているもので、市内の方の手作りだそうです。しめ縄の太い部分が右側にあるものが関西風だそうで、伊賀地方では通常この形をとるのだそうですが、量販店などで三重県用として売られているものは、この反対の形の物が多いようです。同じ三重県内にあっても伊賀は関西であることを象徴するものだと言えますね。お正月らしく日章旗とこだわりのしめ縄が飾られた駅舎は、何となく誇らしげに見えます。駅舎内には社員の方が書かれたと思われる毛筆の新年の挨拶文も貼られていました。きっと達筆な方がお見えなのでしょうね。また、電車内には安全祈願のために1両ずつ、車両用のしめ縄が飾られていました。昨年末から上野市駅に掲げられた地元中学生の手による忍者電車の壁画(奥に少し見えています。)も伊賀線を愛する気持ちが伝わりますね。こういったものを見るにつけ、鉄道を愛する気持ちが住民や社員の皆さんに根付いてきていることを実感します。伊賀鉄道になって大きく変わったところではないでしょうか。

昨年を代表する文字が「変〜change〜」でしたが、今年は伊賀鉄道にとって、良い変化がある1年であって欲しいと思います。







2008/12/14 22:22:40|伊賀線のこと
伊賀線でクリスマスコンサート
12月13日に伊賀鉄道開業1周年を記念したクリスマスコンサートが、上野市駅と列車内で開催されました。これは、近鉄から伊賀線の運営を引き継いで誕生した伊賀鉄道を市民などの力で盛り上げようと結成された「伊賀鉄道友の会」が主催したイベントで、クリスマスを目前に綺麗なイルミネーションが施された上野市駅やクリスマスデコレーションで飾られた列車を舞台に、地元を中心に活動する音楽グループが自分達の歌や演奏を駅や列車の利用者に披露するというものでした。私も家族と共に上野市駅〜伊賀神戸駅間で運行されたコンサート列車に乗り込み、車内ライブを楽しんで来ました。当日は、上野市駅発16時19分の定期列車(青忍者編成)の伊賀神戸寄り車両がコンサート貸切車両に使用され、車内にはクリスマスツリーなどのデコレーション、乗務員室後ろのエリアにはピアノなどの楽器が据え付けられました。往路は女性2人によるサックス&ピアノの演奏でした。サックス奏者の女性は進行方向とは逆に立ったままの演奏のため、列車の揺れに負けじと、クリスマスソングや伊賀線のテーマソングとも言える西岡たかしさんの“うえのまち”などで盛り上げてくれました。復路はフルートなどの女性3人のアンサンブルで、フルートの清らかな音色で魅了してくれました。共に素晴らしい演奏で乗客達も満足そうでした。私も列車がレールを刻むジョイント音とこれらの演奏がコラボレーションする不思議な音の世界にすっかり魅せられ、見慣れた車窓がまた違った風に見えてくるようでした。往復1時間のコンサートはあっと言う間でしたが、今後も定期的に開催されれば、また一つ伊賀線の新たな魅力が加わることと思います。その後、駅前では、高校生達によるハンドベル演奏や合唱団の歌などが次々と披露され、ひと時のクリスマスムードに浸ることができました。







2008/12/07 23:27:29|遠征記
湖北路の成果
先日の湖北(北陸本線米原〜木ノ本)へのSL撮影で、得られたその他の成果を紹介します。左上から順に、EF65型電気機関車が牽引するSL列車の回送です。最後尾に小さくSL(C56型)がぶら下がっています。この電気機関車が青色の12系客車を牽くのも最近では珍しいことです。このシーンもSL列車に負けず劣らず人気があるようです。

実はこの青い電気機関車がこの区間を走れるようになったのは、まだつい最近のことで、以前はDD51ディーゼル機関車がこの任についていました。北陸本線は元々交流電化方式だったのですが、京阪神方面への直通運転で便利にするため、米原〜長浜〜敦賀間が段階的に直流電化方式に改められ、一昨年の秋に完成しました。そのことがあって、直流区間でしか走れなかったこの電気機関車もこの区間に乗り入れることができるようになったのです。少し前までならあり得なかった光景ということになりますね。

右隣は、回送列車を待っていて偶然やってきた、ディーゼル気動車キハ65系エーデル&リゾートによる団体臨時列車です。その右隣は、姿を見せていた時間の伊吹山です。この背景でSL列車を撮影したかったのですが・・・。列車は、昨年新製投入された電車によるローカル列車です。左下は、米原駅でC56の入換え風景です。スチームがSLを包んで幻想的でした。

今から10数年前、京阪神方面から長浜まで新快速電車が走り始めたお陰で、長浜地域の観光振興等に大いに貢献したのは有名な話ですが、遅ればせながら、今や、その先の木ノ本や近江塩津、果ては福井県敦賀まで新快速電車が結ぶようになりました。現在、本数的には1時間に1本程度ですが、現状を見る限り、その他のローカル列車とも各列車の利用状況はよさそうで、このプロジェクトが地域に与えるインパクトは今後も期待できそうです。

鉄道活性化による地域振興を成功させた、滋賀県、福井県、湖北地方の沿線自治体等の努力は並々ならぬものであったと感心します。願わくば、京阪神からの距離がこれら地域よりも近い関西本線沿線の関係自治体も、この先進事例を是非研究され、参考にされたいと思います。










2008/11/24 21:15:36|蒸気機関車
湖北路のSLを訪ねて
勤労感謝の日を挟んだ3連休の初日、北陸本線米原〜木ノ本間で運転された、高原のポニーことC56型蒸気機関車による「SL北びわこ号」の撮影に出掛けてきました。今回は、直前に思い立ったことから、一人きりの遠征となりました。この「SL北びわこ号」は、季節毎に運転されており、運転実績も長く近畿地方では唯一の定番SL列車です。

私は、過去に、家族や友人と何度も乗車したことがありますが、沿線に出かけて、真剣に撮影を試みたことがなかったため、実際に沿線を歩いて、撮影ポイントを巡ることにしました。

鉄道写真の撮影は、本当はクルマで移動するのが、機材の運搬などで便利なのですが、やはり乗り鉄を楽しみたい気持ちと環境への配慮?から、当日は早朝から列車をを乗継いで行くことにしました。

当初は、長浜駅の一つ手前にある田村駅近くの小高い山から琵琶湖を背景に撮影しようと思っていましたが、数日前に降った雪を載せた伊吹山が綺麗でしたので、伊吹山をバックに撮れそうな長浜〜虎姫間の田園地帯に変更し、最寄の虎姫駅からテクテク歩いて撮影ポイントに向いました。

SL列車通過1時間前は、朝からの曇り空がようやく晴れて山容がくっきり見えていましたので、狙い通りと喜んだのも束の間、伊吹山周辺から、どういうわけかモクモクと雲が沸き起こり、ついに山頂付近をかき消してしまいました。列車通過時は山が全く見えず、狙いが外れてしまいましたが、朝日に照らされて軽快に走るC56の姿は何とも愛らしく、夢中でシャッターを切りました。

そのあと、再び米原に戻り、本日2本目となるSL列車の乗客となりました。やはり、SL列車は撮影するだけの対象ではありません。これからも運行を続けてもらうには、何と言っても乗車して収益に協力しなければいけませんから。しかし、5両の客車は家族連れなどでほぼ満席で、相変わらず人気の高さが伺えました。

SL撮影と乗車ができる、SL好きには一挙両得な列車「北びわこ号」。次は貴婦人C57型が登板する時に再び行こうと思います。








2008/11/14 22:40:36|関西本線のこと
秋の181系修学旅行列車
秋恒例の修学旅行臨時列車が10月〜11月に関西本線にやってきました。
春と同様、国鉄特急型ディーゼルカーの181系による運転ですが、秋は姫路地区のほかに和歌山地区から伊勢志摩へ向う便も設定されます。また、春は奈良を経由しますが、秋は往復とも草津線を経由するのが春との違いです。和歌山からの便は、以前は阪和線の杉本町から関西本線の久宝寺まで阪和貨物線がありました(現在は休止路線)ので、それを経由して関西、紀勢、参宮線を通り鳥羽まで運行されていました。今は和歌山から大阪、京都、草津、亀山を辿る大回りルートで運行されています。和歌山線、桜井線を経由するルートの方が距離は短いと思いますが、単線電化の路線より、大回りでも幹線系の複線電化路線を経由する方が時間距離が短いということでしょうか。それはともかく、気になるのは例年より運転日数が減ってしまったこと。少子化の影響か、それとも修学旅行先が変わってきたのでしょうか。また、それに加えて、近鉄さんが阪神電車の難波乗り入れを機に、三宮以西の山陽電鉄にも乗り入れ、伊勢志摩方面への団体客や修学旅行客を輸送すると公表したこと。このことにより、JRによる姫路地区〜伊勢志摩間の修学旅行列車が、181系の高齢化もあいまって、存続が危惧されます。関西本線に残る定期?臨時列車を愛する身としては、近鉄さんもご無体なと言わざるを得ません。181系が迫力のディーゼルサウンドを響かせ、加太峠に挑む姿をいつまで見ることが出来るのでしょうか。