梅雨入りはしたものの、それらしい天気の日はなかなかない状況でしたが、ようやく今週は前線の動きが活発化しそうで、恵みの雨がありそうです。 私達のような鉄道写真を愛好する者は、梅雨時期は撮影の機会もあまりなく、本格的な夏が到来してから、夏景色を背景に今度はどんな列車を追いかけようかとひたすら思いを巡らすことに終始するものです。
しかし、一方で何か梅雨らしい景色の中を行く列車の姿を捕らえるのも一興だと思っており、丁度、今月発売された某趣味誌に掲載された関西本線の四季を追った写真の中に新堂〜柘植間の線路に沿って紫陽花ロードなる場所があることを知り、早速、出掛けてきました。
場所は、新堂駅を亀山方面に少し進んだ箇所で、直線区間で凡そ5〜6百メートルに渡って沢山の紫陽花が植えられていました。恐らく地元の方々が世話をされているのだろうと推測します。道路には、きちんと“紫陽花ロード”と記した看板も掲げられていました。
私が行った時は、既に花の瀬は過ぎていた様子でしたが、一部に色鮮やかに花を付けた箇所も残っており、そこで単行列車の写真を撮影してきました。まさに灯台下暗し、地元に居ながらもまだまだ知らないポイントがあるものだと反省しつつ、もっと四季折々の沿線の表情に注目すれば、創作の幅は広がることを痛感しました。
雑誌に掲載されていた写真は、京都市在住の方の作品で、“本線という名の”というタイトルでした。雪の加太駅、桜満開の島ヶ原駅、夏の木津川風景や線路の上の紅葉を幻想的に撮られた作品など素晴らしいものばかり。紫陽花の写真は例の姫路〜奈良・鳥羽間に運行される修学旅行臨時列車のものでしたが、この列車や長編成の臨時列車が走る一瞬が関西本線が本線に戻る時だと作者は記されていました。急行列車の運転もなくなり、本線という名のローカル線に転じた今の姿がより魅力があるとも書かれています。 臨時列車の運行も少なくなり、写欲が沸かなくなったと嘆かずに、私も渋みを増したこの路線の魅力をもっと知りたいと強く思った次第です。
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