12月13日に伊賀鉄道開業1周年を記念したクリスマスコンサートが、上野市駅と列車内で開催されました。これは、近鉄から伊賀線の運営を引き継いで誕生した伊賀鉄道を市民などの力で盛り上げようと結成された「伊賀鉄道友の会」が主催したイベントで、クリスマスを目前に綺麗なイルミネーションが施された上野市駅やクリスマスデコレーションで飾られた列車を舞台に、地元を中心に活動する音楽グループが自分達の歌や演奏を駅や列車の利用者に披露するというものでした。私も家族と共に上野市駅〜伊賀神戸駅間で運行されたコンサート列車に乗り込み、車内ライブを楽しんで来ました。当日は、上野市駅発16時19分の定期列車(青忍者編成)の伊賀神戸寄り車両がコンサート貸切車両に使用され、車内にはクリスマスツリーなどのデコレーション、乗務員室後ろのエリアにはピアノなどの楽器が据え付けられました。往路は女性2人によるサックス&ピアノの演奏でした。サックス奏者の女性は進行方向とは逆に立ったままの演奏のため、列車の揺れに負けじと、クリスマスソングや伊賀線のテーマソングとも言える西岡たかしさんの“うえのまち”などで盛り上げてくれました。復路はフルートなどの女性3人のアンサンブルで、フルートの清らかな音色で魅了してくれました。共に素晴らしい演奏で乗客達も満足そうでした。私も列車がレールを刻むジョイント音とこれらの演奏がコラボレーションする不思議な音の世界にすっかり魅せられ、見慣れた車窓がまた違った風に見えてくるようでした。往復1時間のコンサートはあっと言う間でしたが、今後も定期的に開催されれば、また一つ伊賀線の新たな魅力が加わることと思います。その後、駅前では、高校生達によるハンドベル演奏や合唱団の歌などが次々と披露され、ひと時のクリスマスムードに浸ることができました。 |