ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2009/03/14 0:41:10|その他
ダイヤ改正前夜の“ブルトレ狂騒曲”に思う
JRのダイヤ改正を明日に控えた今日の夕方、テレビのニュースを見ていると、改正後に廃止される寝台特急(ブルートレイン)「富士・はやぶさ」号の最後の発車を生中継していました。今回の改正でついに東京発九州行きの寝台特急が全廃になるということで、東京駅には約3千人のファンが集まったと報じていました。

映像では、発車ホームのみならず反対側の新幹線ホームにも、最後の勇姿を見届けようと鈴なりの人だかりが見え、発車の際にはどこかのスタジアムの応援を思わせるような地鳴りのような叫び声が聞こえてきました。そんな中、列車を牽引する機関車(EF66型)が長く余韻のある笛を鳴らして最後の旅路に発って行く姿を感動的に見ることができました。

私もこの趣味をやっていますので、今回の九州行きブルトレの廃止には関心を持っていましたが、こういう有名列車が廃止されるときは、いつも複雑な気持ちにさせられます。多くのファンがお名残乗車や撮影に駆けつけ、お祭り騒ぎになります。乗客が減って廃止になるというのに、廃止発表後は切符が瞬く間に売れるほど盛況になります。私はどうしてもこの騒ぎに加わる気になれませんでした。その理由は、大勢の人たちが集まることに馴染めないのと、運行現場の方たちに迷惑をかけたくないと思うからです。また何より、沿線以外に住む私にとって、この列車は全く縁がなく、特別な思い入れもないからというのがあります。

しかし、かく言う私も3年前に一度だけ、廃止される列車を追いかけたことがあります。関西本線の急行「かすが」号です。この列車だけは私にとって、子供の頃から親しんだ特別に思い入れのある列車でしたから、撮影も最終列車の乗車も行かずにはいられませんでした。しかし、廃止直前の頃は普段静かな沿線に沢山のファンが撮影に来ていたり、いつもは2両でも空いていた列車が増結されて、その上立っている客がいるなど全く普段と様子が違うことに違和感を覚えたものです。また、この時のダイヤ改正で、寝台特急「出雲」号(東京〜出雲市)も廃止されましたが、廃止直前のある日に、所用で京都駅前のホテルに滞在する機会があり、興味本位に、機関車の付け替えが行なわれる深夜の京都駅へ様子を見に行ったことがあります。0時過ぎでしたが、ホームは撮影する沢山の人で溢れ、先頭の機関車の付近は立錐の余地もないほどになっていました。駅員のフラッシュ撮影は止めてくださいの連呼にも関わらずあちこちでフラッシュが焚かれ、それを他の撮影者が制止することもない、そんな光景につくづく嫌気がさしてしまいました。

鉄道の現場に迷惑をかけない。これがこの趣味の最低限のルールですが、こういうときは、この基本が守られないことが多いようです。追いかけたい気持ちは分かりますが、今回の「富士・はやぶさ」の狂騒ぶりを見ていると、同じようなことが起こっていないかと心配になります。こういうときこそ、ファンのマナーが問われます。マナーを向上させ、鉄道趣味を楽しむ人たちがマナーの良い紳士淑女であると認知される存在でありたいと思います。

何はともあれ、最終列車が無事に終着駅に着くことを願っています。

※画像左は、「富士」の方向幕です。数年前に大阪で開かれたイベントで購入したものです。右は5年前に撮影した「さくら・はやぶさ」号







2009/02/24 23:20:59|伊賀線のこと
伊賀線の後継車両は何?
 伊賀線の現役車両860系(掲載画像)は、車体も台車も昭和30年代に製造されたもので既に経年40年以上となっています。やはり、少々疲れが見えてきた感じがしますね。 
 そこで、最近になり、ようやく車両更新の話が現実化してきたようです。
 今日、開かれた伊賀市議会予算特別委員会のCATV中継を見ておりましたら、21年度の市の予算案に伊賀鉄道の車両更新費用の補助金が計上されているようで、このことについて議員が質問していました。答弁に立った市の担当者によると、購入予定の車両は平成元〜2年製造のステンレス製であると答えていました。車両更新は21年度からの3年間で2両6編成を予定しているとのことです。勿論、どこかの鉄道会社の中古車両であるわけですが、興味は、一体どこの鉄道会社のどんな車両かということになります。今日は残念ながらそこまでの回答はありませんでしたが、平成元年頃生まれの車両となると、近鉄では初代アーバンライナーや急行型5200系車両、JR西日本では大和路快速に使用される221系が同世代であり、まだまだ新しいと感じる車両だといえます。

 詳しい友人とついさっきまで、このことについて話をしましたが、条件として、伊賀線の線形の都合から長さ18m級の車両であること、平成元〜2年製造であること、このクラスの車両に大量に更新が予定されている鉄道会社があること、ステンレス製であることを考慮すれば、東急電鉄の1000系ではないかとの結論に至りました。この車両は現在、東急池上線や多摩川線などで運用されているもので、18mステンレス製3ドアの通勤車両です。昭和63年から平成4年にかけて製造されましたが、昨年から新車両7000系が導入され更新が予定されています。既に廃車となった車両が東急グループの長野県上田交通に譲渡されており、また東急は、これまでも自社の不要となった車両を全国の中小私鉄に譲渡してきた実績があり、そのようなことも考えれば、正解の可能性が高いのではないかとのことでした。
 画像もないので紹介はできませんが、インターネットで検索すれば確認ができますので興味のある方は是非どうぞ。

 まあ、趣味的に見ても後継車両を推測する楽しみがあり、近頃の伊賀鉄道は興味が尽きないのですが、もし私達の予想が的中するなら、車両デザイン、内装設備、性能、乗り心地の面で最新車両と遜色のないものになるのではないかと思われます。いずれにせよ伊賀線の近代化に大きな期待ができそうです。







2009/02/08 1:12:08|伊賀線のこと
860系マルーン色出発!
伊賀鉄道車両860系の1編成が、昔懐かしいマルーン(えび茶色)色に変更され、7日から運転を始めました。これは、同車両が近鉄奈良線の特急(上本町〜奈良)で運用されていた時代の姿を再現したもので、前面及び側面の銀色の帯飾りや鹿の図柄の特急マーク(鹿特急)を付けて生駒山を疾走していた頃のデザインを模したものです。

同日には、上野市駅車庫で伊賀鉄道友の会による撮影会や車庫見学会などが催され、多くのファンが詰め掛けました。
中でも、撮影会で掲出された、懐かしいマーク類は大変貴重なものと思われ、鹿特急のマークなどは何十年ぶりかにこの車両に取り付けられたものと思われます。

その後の初運用列車でも、近鉄伊賀線時代(ワンマン化前)の行き先表示板が掲げられ、昭和に活躍した姿がよみがえり大変懐かしい思いになりました。

伊賀鉄道では、行政の補助を受けて、2009年度に2編成、2011年度までに6編成全てが新車両に置き換えることが計画されています。今回のリバイバルカラー化は、そうしたことを受けての粋な計らいであったのではないかと思います。また、伊賀鉄道への関心を喚起する取り組みとしても評価されることではないでしょうか。

私としては、この車両が運用を離れる時まで、出来るだけ多く乗車し、記録していきたいと思っています。







2009/01/25 14:57:57|撮影日記
ブルートレイン!?天理臨撮影

今日は、久しぶりに撮り鉄(鉄道写真撮影)を楽しんできました。目当ては、青森から天理教信者を輸送する団体臨時列車(天理臨)で、DD51ディーゼル機関車が24系寝台客車(ブルートレイン)を牽いて桜井線天理まで運行されるものです。大寒が過ぎ、このところ一段と冷え込みが厳しくなってきていましたので、道路の凍結や体調を考慮して昨夜は断念しようと思っていましたが、鉄の体内時計が目覚ましを鳴らしたようで、早朝に目覚めてしまい、起きたならば行くしかないと、未だ夜が開けきらない名阪国道を天理へと急ぎました。幸い道路に積雪等は無く、無事に天理〜櫟本間の撮影ポイントに到着。既に先客がスタンバイ中で、時間が経つにつれ、次々に同好の方達が集まってきました。
寝台特急「あさかぜ」や「さくら」などブルートレインと称された列車はここ数年で次々と姿を消しており、今年3月のダイヤ改正では「富士」「はやぶさ」が廃止予定で、ついに東海道を下る東京発のブルートレインが全廃されます。同じ型式の車両を使用した列車は臨時列車といえども稀少であり、この天理臨も貴重な存在です。また今年の正月は、毎年、設定されていた関西本線の伊勢初詣臨も無くなったため、地元周辺で撮影できる団体臨時列車はこれだけという感じになっています。それ故に人気があると言えるでしょう。
光線状態は必ずしも良いとは言えませんでしたが、私達は、お互いに、楽しい会話をしたり、持参された作品を見せてもらったりして和やかな雰囲気で列車を待ちました。

画像上=DD51が牽く青森から来た24系寝台客車。前日から東北本線、東海道本線などを経由して天理までやってきました。
画像中=朝の桜井線は色々な種類の電車が行き交います。この通勤型103系電車(関西線色)は国鉄時代から使われており、最近は少なくなりつつあります。
画像下=桜井線の主力105系電車。昭和53年電化当時から活躍しています。昼間見かけるときは2両編成ですが、珍しく4両編成でした。







2009/01/01 19:13:19|伊賀線のこと
謹賀新年
あけましておめでとうございます。

新年のご挨拶画像は、昨年に続いて伊賀鉄道上野市駅の立派なしめ縄です。このしめ縄は、地元のまちづくり団体が寄贈されているもので、市内の方の手作りだそうです。しめ縄の太い部分が右側にあるものが関西風だそうで、伊賀地方では通常この形をとるのだそうですが、量販店などで三重県用として売られているものは、この反対の形の物が多いようです。同じ三重県内にあっても伊賀は関西であることを象徴するものだと言えますね。お正月らしく日章旗とこだわりのしめ縄が飾られた駅舎は、何となく誇らしげに見えます。駅舎内には社員の方が書かれたと思われる毛筆の新年の挨拶文も貼られていました。きっと達筆な方がお見えなのでしょうね。また、電車内には安全祈願のために1両ずつ、車両用のしめ縄が飾られていました。昨年末から上野市駅に掲げられた地元中学生の手による忍者電車の壁画(奥に少し見えています。)も伊賀線を愛する気持ちが伝わりますね。こういったものを見るにつけ、鉄道を愛する気持ちが住民や社員の皆さんに根付いてきていることを実感します。伊賀鉄道になって大きく変わったところではないでしょうか。

昨年を代表する文字が「変〜change〜」でしたが、今年は伊賀鉄道にとって、良い変化がある1年であって欲しいと思います。