日曜日に催された“くのいち号”の引退記念イベントには、私も子供を連れて参加しました。上野市車庫の側線に置かれた車両は車内開放され、写真パネルの展示やグッズ販売などが行われ、多くの人達で賑わっていました。行き先板受けには惜別の板がはめられており、私達も皆に混じって思い思いにカメラを向けました。 午後は、伊賀鉄道友の会の総会を兼ねたさよなら運転が上野市〜伊賀神戸間を1往復するとのことから、沿線での走行写真を撮るべく上林〜比土間のお気に入りの撮影ポイントで列車を待ちました。線路を見下ろす橋梁上で往路を撮ったあと、丸山駅の南側で復路を撮り帰路につきましたが、列車交換待ちのため停車していた猪田道で追いついてしまい、駅北側の踏切から近鉄カラーの編成との並びを撮影することができました。 近鉄奈良線、生駒線を経て昭和59年に伊賀線に入線して以来早や26年、晩年はピンクの忍者塗装となり、相棒の青忍者編成とともに一躍人気者になり伊賀線のシンボル的存在となりました。私達家族にとっても、ギャラリー列車で子供の絵を飾ってもらったり、子守を兼ねて乗車したりと大変思い出深い車両でありました。 私達は、慣れ親しんだ鉄路を走り去る“くのいち号”の姿を感謝と惜別の思いで見送りました。 |