ゴールデンウイーク初日の29日、子供達を連れて静岡県にある大井川鉄道へ行ってきました。大井川詣出はここ数年、我が家の恒例行事となっていますが、ここは何度も訪れたいと思う魅力に溢れています。 この鉄道の魅力は、今もなお現役で活躍する蒸気機関車ということになるのでしょうが、蒸気機関車だけではなく、牽引される旧型客車もひけをとりません。全国でも唯一と言ってもよい昭和初期から活躍する半鋼製の客車達が大切に使われているのです。それらは現代の鉄道車両にあるような決して快適な車両ではありませんが、使い込まれた板張りの床、木枠の窓や椅子など車内の至る所に歴史を刻んだ深い味わいがあります。それに加えて何と言っても日本の原風景とも言える車窓を彩る景色は素晴らしいものがあります。広くゆったりとした大井川の流れ、日本有数の茶処らしく茶畑が窓いっぱいに広がり、懐かしい農山村の風景がそこに息づいています。背景の山々はこの時期、新緑が眩しいくらいに輝き、名物車掌さんが奏でるハーモニカの音色を聴きながら車窓の景色を眺めることは、決して効率性や時間に囚われない、列車に乗ること自体を楽しむ旅であると言えます。 蒸気機関車が吐き出す煙の匂いを嗅ぎながら、穏やかで和やかな時間を過ごすことができる正に至福の時間。大井川鉄道は私にとっての癒しの空間なのです。 |