最近は、新しい話題を追いかける時間がなく、更新が滞りがちです。更新を楽しみにされておられる皆様には大変申し訳ありません。 新しい話題に事欠くときは、懐かしい?話題をご紹介していきたいと思います。 まずは、私がカメラを手にして鉄道を被写体に撮りはじめた今から30年前頃の写真からです。既出のものもあるかもしれませんが、その際は何卒ご容赦ください。 当時は行動力も資金力も乏しかったため(今も同じですが・・・)、地元の鉄道が中心です。特に無煙化(SL廃止後)後の関西本線の写真が多いので、どちらかと言えば華やかさに欠ける、趣味的には魅力のないものが多いのですが、改めて見直してみると、既に過去帳入りした車両や景色が映っておりそれなりに興味をそそられるものもあります。 左の写真は、当時の笠置駅構内の写真です。笠置山中腹から駅を俯瞰したものと思いますが、今ではこの位置で撮影できる場所は無いように思います。ツートンのキハ35系と当時の新型キハ40系で編成された普通列車はこの頃の国鉄非電化ローカル線でよく見られたものです。対向待ちしているキハ58系3連の編成は急行「かすが」号のようですが、実は急行列車の間合い運用で普通列車として運用されていた“おいしい列車”でした。普通列車でありながら夏場は冷房が入り、全席クロスシートですから、ロングシート3扉で冷房なしのキハ35系よりは随分お得な普通列車であった訳です。関西本線ではこのほかに急行用グリーン車を開放した普通列車もあり、こちらはわざわざ乗車しに行った覚えがあります。 この頃から、国鉄一般型気動車の塗装が従来のツートンカラーから朱色(首都圏色と呼ばれた)一色に改められはじめており、写真に写っている普通列車も手前のキハ35系はツートン、真ん中のキハ35系は朱色一色となっています。巨額な赤字で悩んでいた当時の国鉄の合理化策だったようです。最近ではJR西日本の一部地域で当時と同じように塗色を単色化する傾向があり、キハ40系のようにJR移行に伴い地域ごとにカラーリングが変えられていたものが、再び国鉄末期の塗装に戻る車両が登場しているという回帰現象が起きているようです。 |