ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2010/09/23 19:27:10|遠征記
新・餘部橋梁訪問記

かねてから架け替え工事中であった山陰本線の餘部橋梁が完成し、どのような姿になったのか新しもの見たさに夏休みの最後に出掛けてきました。
 折りしも、この11月に引退する181系気動車による特急「はまかぜ」号の惜別乗車も兼ねることにしたので、のんびりと丸一日乗り鉄を楽しんできました。
 東洋一と言われたトレッスル型橋梁は近代的なコンクリート橋に姿を変え、列車は以前のように速度を落とすことなく滑らかに通過していきます。あの独特の鉄橋を渡る音が聞けなくなったのは少し寂しい気がしますが、悪天候による運休なども減少し、安全かつ安定した列車運行が可能になったことは喜ばしいことであります。
 古い鉄橋は橋脚3本分を残して全て撤去されていましたが、残された部分は今後展望台として活用されるとのことで、産業遺産が一部とはいえ残されたのは賢明な判断だったと言えます。また、架け替えられたとはいえ、多くのツアー客が新橋の体験乗車を楽しまれておりすっかり観光スポットとして定着した感があります。
 旧国鉄型車両の「はまかぜ」号と新橋とのコラボもあと少しの期間ですが、機会があれば是非、去り行く列車で新しい餘部鉄橋を渡る体験を楽しまれてはどうでしょうか。
 







2010/07/31 19:27:12|伊賀線のこと
さようなら初代“くのいち号”
 今年2月に引退し、長らく上野市駅構内で留置されていたピンク色の初代“くのいち号”866号−766号が解体準備のため比土駅の引込み線に回送されました。間もなく解体作業に入ると思われます。
 初代くのいち号は先週、上野市駅の北側側線から車庫内に移動し、機器類を取り外されたのち、金曜日未明に同僚である4両の860系に押されて上野市駅を出発し比土駅までの帰らぬ旅についたそうです。
 金曜日に比土駅への廃車回送があったことを知った私は、本日、比土駅にその様子を見に行ってきました。既にその姿が無ければ、又は正に解体作業中であればその光景を見ずに帰るつもりでしたが、未だ作業に入っておらず幸いにもその姿を留めておりました。パンタグラフや無線アンテナなども取り払われ、車内も座席などは無い状態でした。哀れな姿にかける言葉もありませんでしたが、最後のお別れが出来て良かったと思っています。
 今後、新車両の投入と入れ替えに廃車される車両が続出してきますが、長く伊賀線を支え、私達の生活に貢献してきた車両たちに哀悼の意を表したいと思います。画像左及び中央=比土駅に留置された“くのいち号”右=現役時代の姿
 







2010/07/30 16:43:58|伊賀線のこと
8月はノンマイカーで!
 暑中お見舞い申し上げます。梅雨明けと同時に酷暑が到来して日頃怠けた体には辛い日が続いています。皆様はいかがこの夏に立ち向かわれるのでしょうか?
 さて、間もなく8月。学生達は楽しい夏休み期間中でありますが、この時期、電車やバスはお得意様である通学生達が少なくなるため少しゆとりのある(寂しい?)車内になります。この期間を生かして、伊賀市では公共交通の利用促進のために8月にノーマイカーキャンペーンを展開するそうです。既に数年前からの取り組みのようですが、今年は趣旨に賛同して定期や回数券を購入した人にコンサートチケットや鉄道・バス会社から提供されたグッズが抽選で当たる特典があるそうです。暑い日が続いてクルマでの利用をしたくなる季節でもありますが、健康増進やCO2削減など環境に優しい行動につながり、利用不振に喘ぐ鉄道、バスを将来に残すための取り組みの一つとして私も参加しようと思っています。
 毎日の通勤にクルマを利用されている皆さんも是非、少しの不便を我慢して鉄道やバスの利用に取り組んでみてはいかがでしょうか。見慣れているはずの景色も車窓を通じて見れば、きっと新たな発見があると思いますよ。







2010/07/04 16:20:57|関西本線のこと
惜別、修学旅行列車
 毎年春と秋に関西本線非電化区間に運転されてきた姫路地区小学校の鳥羽行き修学旅行列車が、来年度からバスに替わることに決まったようです。先日、姫路地区の新聞で報じられたとのことです。
 このブログにおいても来年度からの運行について、使用している車両の引退などから再三危惧してきたところですが、いよいよ廃止が決まってしまいました。新聞報道では、車両更新により臨時列車運行に必要な車両が不足すること。これまでどおり運行を続けるには修学旅行期間が延び、他の行事へ影響することが原因だったようです。地元小学校の校長や父兄の弁の紹介では、広い車内で思い出づくりが出来たのに残念との記事がありました。列車での継続を模索した結果、止む無くバス利用に転換せざるを得ないことになったのでしょう。
 鉄道を愛する立場としても非常に残念です。環境問題や公共交通のあり方を、昭和から続く伝統の列車で修学旅行を行う子供達に、これからも考える機会を与えて欲しかったと思います。
 大きな原因が鉄道事業者側の受け入れにあるのですから皮肉なものです。将来の鉄道利用者を自ら拒否してしまっているといえば言い過ぎでしょうか。需要の少ない臨時列車用の車両を維持することは企業にとってマイナスだということでしょうが、少子化で修学旅行に積極的に営業する必要はないという判断かもしれません。
 かくなる上は、近い将来、近鉄電車が山陽電鉄に乗り入れ、姫路まで運行できるようになった暁には、この伝統の鳥羽行き修学旅行列車を継承、復活して欲しいと思わずにはいられません。
 加えて、臨時列車とはいえ、関西本線非電化区間を彩った名列車がなくなることは、同線の今後を思うと非常に寂しく残念でなりません。
 画像左=国鉄特急色の先頭車が健在だった頃(関〜加太)、画像右=キハ58系による運行最後の頃(柘植)







2010/06/14 23:10:31|関西本線のこと
修学旅行臨時列車の季節到来2
 5月上旬から関西本線奈良〜亀山間(伊勢・鳥羽行き)に運転されてきた姫路地区小学校の修学旅行集約臨時列車は、今日の往路便が今シーズン(春)のラストとの情報を得ましたので、急遽、午後から半休を取って撮影に行ってきました。
 梅雨入り2日目で雨降りの予報であったことから、近場の駅での撮影と決めていましたが、時折晴れ間も見えるほどに天気が回復したため、大河原駅まで出掛け跨線橋から列車進入を撮影しました。約5分ほどの停車であったためゆっくり撮影と観察を楽しむことができました。
 明日の復路は鳥羽から草津線を経由して姫路方面へ戻ります。秋のシーズンにも運転されるでしょうが、往路復路とも草津線を経由するため、奈良〜柘植間を走行するのは1年のうちで今の時期のみです。来春は、この181系気動車の引退もあり、この列車が運転されるかどうかは微妙なところです。この区間でこの列車を見るのは今日が最後でないことを望みたいと思います。