かねてから架け替え工事中であった山陰本線の餘部橋梁が完成し、どのような姿になったのか新しもの見たさに夏休みの最後に出掛けてきました。 折りしも、この11月に引退する181系気動車による特急「はまかぜ」号の惜別乗車も兼ねることにしたので、のんびりと丸一日乗り鉄を楽しんできました。 東洋一と言われたトレッスル型橋梁は近代的なコンクリート橋に姿を変え、列車は以前のように速度を落とすことなく滑らかに通過していきます。あの独特の鉄橋を渡る音が聞けなくなったのは少し寂しい気がしますが、悪天候による運休なども減少し、安全かつ安定した列車運行が可能になったことは喜ばしいことであります。 古い鉄橋は橋脚3本分を残して全て撤去されていましたが、残された部分は今後展望台として活用されるとのことで、産業遺産が一部とはいえ残されたのは賢明な判断だったと言えます。また、架け替えられたとはいえ、多くのツアー客が新橋の体験乗車を楽しまれておりすっかり観光スポットとして定着した感があります。 旧国鉄型車両の「はまかぜ」号と新橋とのコラボもあと少しの期間ですが、機会があれば是非、去り行く列車で新しい餘部鉄橋を渡る体験を楽しまれてはどうでしょうか。 |