ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2011/01/25 16:32:08|遠征記
久しぶりの天理臨撮影
 桜井線には、今もときおり天理教信者が利用する団体臨時列車が運転されます。その中で最も長距離を走ってくるのが、青森からやって来る寝台列車です。数年前にもこの時期に撮影に出かけたことがありますが、「鉄道ダイヤ情報」という雑誌に詳しいダイヤが出ていましたので、夜も明けきらぬ早朝から勇躍、撮影に行ってきました。かつて、正月と言えば、伊勢参りの団体臨時列車の撮影のため、寒さをものともせず関西本線の撮影ポイントを渡り歩いたものですが、最近は全く運転されなくなったため、この時期すっかり引きこもり状態となっていました。桜井線辺りなら地元に準じるエリアですので、土地勘もあり撮影場所を選ぶのも苦にはなりません。
 さて、列車通過の約1時間前に撮影ポイントに現着しましたが、すでに10名程度の方がスタンバイされておりました(皆さん熱心ですなあ。)。ところで、最近はこうした撮影場所に来ると、ある変化に気付きます。それは若い女性の方がお見えになることです。以前は鉄道好きといえば男性ばかりというのが定番でしたが、「鉄子」なる言葉があるように女性の鉄道好きも増えているようです。趣味に老若男女の区別はなし、好きなことは誰でも大いに楽しむのが宜しいかと思います。
 寒さに耐えて待っていますと、列車接近を知らせる警報機が鳴り出しました。辺りに緊張感がみなぎり、やがて今やここでしか見られなくなったDD51型ディーゼル機関車が牽く青い寝台客車が現れ、周囲にシャッター音の嵐が響きます。時間にして十数秒、この一瞬のために見知らぬ者同士が線路端に集い、同じ目的を果たすのです。「今日は、何か珍しい列車が来るのですか?」と近所の方が声を掛けて下さることもありますが、世間一般の人から見れば奇妙な光景に映っているのでしょうね。
 撮影後、このまま帰ってしまうのも惜しいので、天理駅に移動し停車風景と入庫回送を見届け、その2時間後、更にもう1本、3月で消えるであろう181系特急型気動車を使用した団体臨時列車も撮って帰りました。久しぶりに撮り鉄三昧の1日となりました。  







2011/01/09 19:47:25|伊賀線のこと
伊賀線新車両第3弾!
 昨年末、伊賀線にデビューした新車両に試乗してきました。
 新車両は、新忍者列車となった先の2編成と同様、東急1000系を譲り受け、伊賀鉄道仕様に改造されたものですが、今回の編成は、2両のうち1両が元々運転台の無い中間車からの改造車で、新たに運転台の増設を行った車両となっています。見分け方は少々分かりにくいかも知れませんが、ヘッドライトの丸い方がその車両です(改造されていない車両は四角い形状のライト)。
 この編成、何と言っても賑やかなラッピングが施されているのが最大の特徴で、2両の側面には、地元企業がデザインした四季折々の沿線風物をイメージしたイラストが描かれています。
 また、前面には伊賀鉄道のマスコットキャラクターである、フクロウの“ふくにん”が大きく描かれ人目を引きます。ちなみにこの編成、「ふくにん列車“伊賀の四季号”」という名前だそうです。
 車内は、先の忍者列車のような装飾は施されていませんが、クロスシートも備えられ、明るい色調の壁面も相俟って清潔な印象です。乗り心地はエアサスの効果で揺れも少なく、発車、停車時もスムーズで、快適な小旅行が楽しめました。
 この編成導入には、伊賀線活性化のために行政(国、三重県、伊賀市)からの補助金が投入されており(つまり、皆の税金です。)、ラッピングには複数の地元企業がスポンサーとなっています(側面に地元企業の広告入り。)。まさに地元を中心に皆で支える車両というわけです。
 皆の力で導入されたこの車両に皆で乗って、皆で伊賀線を残していきたいものです。







2011/01/01 19:56:45|伊賀線のこと
謹賀新年
 当ブログをご愛読の皆様、明けましておめでとうございます。
 さて、今年の1枚目は恒例の伊賀鉄道上野市駅の大しめ縄です。このしめ縄は、地元のまちづくり団体が毎年上野市駅に寄付されているもので、右側が太い関西風のものです。伊賀は関西とする同団体の主張が反映されているものですが、日常生活においても文化や経済は大阪、京都、奈良の影響を強く受けていると感じることが多いようです。例えば、お正月のお雑煮に入れるお餅は、伊賀は関西と同じ丸餅を使います。同じ三重県でも伊勢地方では四角いお餅の角餅を使い、丸餅文化圏と角餅文化圏の分水嶺は伊賀と伊勢を隔てる布引山地であるとも言われています。このようなことからも伊賀は関西圏にあるということが分かります。
 もっとも伊賀鉄道から言えば関西だけでなく中部や関東など地域に分け隔てなく色んなところから乗りに来てほしいと思うのが本音だと思うのですが・・・。
 ということで、本年も伊賀鉄道共々どうぞよろしくお願い申し上げます。







2010/12/25 17:05:33|その他
早くも年の瀬
 クリスマスが過ぎると早くも気分は迎春準備にと、日々慌しさを感じるようになります。
 年齢を経るにつれ1年が短く思うものですが、振り返れば反省することばかり、今年は忙しさにかまけてこのブログの更新も滞りがちで中途半端なものになってしまいました。来年こそは、と意気込みたいところですが、来年も状況はあまり変わらないかも知れません。
 さて、今年の伊賀地域の鉄道をめぐる状況はどうだったでしょうか。特に伊賀鉄道。新会社発足3周年を迎え、新忍者列車をシンボルとして各種メディアに取り上げられるなどその名が内外に周知されたようです。しかし、利用者数は、沿線高校の統廃合などで通学客を中心に減少し平成21年度実績ではじめて200万人を割り込みました。年間赤字も億単位とのことで、この状況が続けば市や近鉄の運営補助が切れる平成29年以降の存続は非常に危惧されます。来年はさらに沿線高校の定員減もあり、逆風は続きます。今後は、通勤利用客の増加や定期外利用者の集客に努め、通学客に頼らない利用特性に変えていく必要があります。近く新車両第3編成も営業運転を開始し、来年度までに全ての車両が一新され、車両面での体質改善が大きく進むことから、これを契機に沿線住民は伊賀鉄道の置かれた状況を理解し、地域のインフラとして守り育てるよう自ら行動していかなければなりません。低炭素社会実現への個人の取り組みや地域づくりへの貢献などの意味からクルマ利用と鉄道利用の適切な使い分けを実践していきたいものです。また、鉄道事業者と行政は、地域のインフラを守る共通認識のもと、互いに協力連携し、平成29年以降を見据えた鉄道存続発展のための新たな仕組みづくりを協議開始する必要があるでしょう。
 来年はこうしたことのスタートが切れる伊賀鉄道存続のための第2ステージ開幕としたいものです。







2010/12/04 22:57:40|伊賀線のこと
上野市駅イルミネーション
 今年も師走恒例の上野市駅クリスマス・イルミネーションが始まったとのことで早速見て来ました。
 今年は例年以上に電飾のボリュームがアップした感があります。そのためか、駅を訪れる人たちがしきりに写メしている姿を見かけました。クリスマスツリーを模したデザインは大正生まれの瀟洒な駅舎を一層引き立てているように思います。
 23日(祝)にはこの駅舎の前で、ハンドベルなどのミニコンサートが開かれるそうで、防寒着に身を包んで是非出かけてみたいと思います。
 また、先月末には、新車両第3編成が無事に到着したとのこと。営業デビューが丁度ミニコンサートの日なら、素敵なクリスマスプレゼントになりそうです。