三重県内で唯一、訪ねたことがなかった三岐鉄道三岐線に乗ってきました。三岐線は私鉄では珍しくなった貨物輸送が行われていることで知られていますが、撮り鉄も楽しむ身としては、大いに写欲を誘う路線でもあります。しかし、いつでも行けるという慢心から今まで一度も足を踏み入れることがありませんでした。今回は家族を連れての行動でしたので、撮影については二の次とし、乗り鉄を楽しむこととしました。 まずは、起点の近鉄富田から西藤原行きの普通列車に乗車します。三岐線ホームは近鉄名古屋線名古屋行きホームの対面を間借する恰好になっており、津方面からの列車からなら乗り換えはスムーズにできます。土曜昼過ぎの列車は3両編成で、近鉄線との接続をとり、ほぼ座席が埋まる程度の乗客を乗せて発車しました。 しばらく近鉄線と並走したあと、大きく左にカーブします。まもなく、今は貨物線となっているJR関西本線富田方面への線路が近寄ってきて合流します。東藤原からの貨物列車は、この線路を使ってJR冨田駅に向かい、JRとの受け渡しが行われます。ダイヤを確認すると途中駅で待望の貨物列車と行き違うはずです。 列車は、藤原岳の麓に向けて快調に進みます。運転室うしろでかぶりついて見ると、軌道は重量貨物列車が走行するためか、コンクリート枕木の立派な線路が敷かれています。車両は、西武鉄道出身の旧型車ですが、70〜80`程度の速度で快適に走ります。保々や大安あたりまでは、四日市、桑名、名古屋都市圏の近郊路線の役割も担っているようで、沿線には私立暁学園高校、富田駅前には県立四日市高校もあることから、学生の利用も多いように見受けられます。交換可能な駅は有効長の長い広い構内が印象的で、これも貨物輸送に対応していることを象徴しています。(続く) |