ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2021/01/03 22:02:42|その他
2021新春に寄せて

明けましておめでとうございます。
昨年はコロナ禍の影響により、屋外での活動も制限を受けることとなりましたが、収束が見通せないまま年を越すことになりました。まだ暫くは我慢の日々が続くのでしょうか。
伊賀地域を取り巻く鉄道事情も昨春からの外出自粛により、明らかな利用者の減少が見られ、大手鉄道事業者でさえ、巨額の損失を出しているとのことです。高校通学生や観光客に依存する伊賀鉄道も新学期からの休校措置や忍者観光目的のインバウンドが無くなったこと、集客目的の各種イベントが実施出来なかったことによる影響は深刻であったと思われます。幸い公有民営化を果たしていることから、行政による支えにより地域の大切な移動手段が維持されています。
そのような中で唯一の朗報は、今春のダイヤ改正を期に、関西本線加茂亀山間にICカード(ICOCA)利用エリアが拡大されることでしょうか。京阪神地区との利便性が向上し線区の活性化に期待がかかります。このことを契機にICOCA導入と併せた利用促進策を講じる必要があると思います。
近鉄では、大きな動きは聞こえませんが、コロナの影響による利用者減少が、減便等ダイヤの見直しに繋がらないか懸念があります。一方、長年親しまれた、紺色とオレンジ色を纏った特急車両が3月に全てなくなるようです。既に塗り替えが進んでいましたが、最後まで残った旧型車両12200系が老朽化のため廃車されるためです。
今年は何はともあれ、コロナの収束が第一です。収束が見通せなければ、地域の鉄道の将来も見通せません。早く世間が落ち着きを取り戻し、コロナ後の展望を切り拓きたいものです。
※画像上=市民団体から寄附された関西風の注連縄を飾る忍者市駅(上野市駅)駅舎。伊賀鉄道の駅舎を考える会が用意した迎春用の寄せ植えも置かれています。
中=3月で姿を消す伝統の近鉄特急12200系。下=車載型ICOCAが使えるようになる関西本線キハ120型







2020/12/13 21:21:23|遠征記
福井鉄道・えちぜん鉄道訪問記
 今年は地方鉄道の現状視察に国内各地を訪ねたいと思っていましたが、周知のとおりの社会状況のため思うに任せません。今回は比較的状況が落ち着いた時期を狙って、未だ訪れていない福井鉄道とえちぜん鉄道の一部を訪問してきました。
 本来なら全行程を鉄道で移動するところですが、日帰りとするため、福井鉄道の始発駅である越前武生まで自家用車で向かい、えちぜん鉄道との相互直通運転を行う鷲塚針原まで直通急行に乗車、普通列車に乗り換えて終点三国港へ向かいました。
 福井鉄道は、単線電化、武生〜鯖江〜福井はJR北陸本線と並行しますが、福井市内は道路併用の路面区間もあり市内中心部への移動に便利です。路面軌道が廃線になった名鉄から譲り受けた路面電車用車両やえちぜん鉄道との直通用に用意された新型の低床型車両が活躍しています。運用は速達型の急行列車も設定され地方鉄道としては運行頻度も多いかと思います。パークアンドライド用駐車場が用意された駅も多く、利用促進の取り組みが進んでいることが分かります。乗車した車両はえちぜん鉄道所有の新型低床車両でしたが、軌道状態の割に高速走行するため揺れが大きいのが気になりました。軌道強化が出来るなら乗り心地も改善されサービス向上ができますが、公的支援ができるかどうかがカギだと思います。
 えちぜん鉄道も単線電化の路線で前身は京福電鉄。福井鉄道とは田原町で接続しますが、相互直通運転が実現し、急行はそのまま鷲塚針原まで乗り入れます。相互直通する区間では新たに、低床車両が乗り入れ可能なように低いホームも整備されたのが特徴的で、床が高い一般車両との両タイプが発着できるようになっています。低床ホームは、さながら欧州などのLRTそのものといえます。
 えちぜん鉄道線内のみの列車には、話題になった女性アテンダントが乗務しており、三国港までの普通列車でその姿をみることができました。主な業務としては車内アナウンスや乗車券販売、高齢者等への乗降介助などといったところでしょうか。顔なじみの地元利用者も多いようで、親しみ易さと利用時の安心感があると感じました。かつての京福鉄道時代に正面衝突事故を2回発生させ運行停止となり、存続の危機がありましたが、沿線住民の声により再生し、活性化のシンボルとなったこの施策もすっかり定着した感があります。
ほかにも、三国港駅でみられるような洒落たデザインの駅舎やホーム、駅名板など利用者を心地よくさせる取り組みを随所に見て取ることができました。
 駆け足の訪問になりましたが、参考になることがたくさんあるようです。次回は再訪して詳しくリサーチしてみようと思いました。
※画像左=相互直通区間のえちぜん鉄道「鷲塚針原駅」で折り返しを待つ低床型車両「ki-bo」左右でホームの高さが異なる。中央=福井鉄道で活躍する名鉄から移籍した路面型車両、右=花で飾られ美しい佇まいのえちぜん鉄道「三国みなと駅」
 







2020/11/01 16:55:02|伊賀線のこと
コスモス畑と伊賀線
秋の伊賀線沿線を彩るコスモスが見頃を迎えています。
列車と絡めての撮影では、猪田道駅そばのコスモス畑がおすすめです。ここは、地元 依那具地区の環境団体が管理しているようですが、お花を持ち帰り出来るのが嬉しいですね。
沿線にはほかにも市部駅近くにも大きなコスモス畑があり、車窓を楽しませてくれます。
また、通年、伊賀線の駅舎を考える会が伊賀線の駅構内や駅前を綺麗な花で飾ってくれています。
伊賀線の車窓から、また、途中下車して沿線の花々を愛でに出掛けるのも楽しいですよ。







2020/10/03 18:23:00|伊賀線のこと
緑忍者編成が復帰しました。
定期検査のため、長らく運用を離脱していた伊賀線(忍者線)の緑忍者編成が、先日から通常運用に復帰しました。同編成は、もくいくトレインとして車内に県内産材が装飾されており、木の温もりが感じられる車両として親しまれています。
今年の春頃から入庫していましたので、約半年ぶりにその姿を見ることが出来ました。近く、リフレッシュ後の乗り心地を味わいたいと思います。
コロナ禍において伊賀線も大きなダメージを受けているようで、通勤や通学以外の観光利用などの利用者はまだまだ少ない感じがします。感染の心配から公共交通の利用を敬遠する向きもあるかと思いますが、伊賀線の全車両も大手と同様に坑菌坑ウイルス処理を施されていますので安心感があります。
現在のコロナの状況が長引けば鉄道の維持存続に大きな障壁となると思われますので、利用することはもちろん、自分が出来ることを考え実行していきたいと思います。







2020/09/13 23:15:35|撮影日記
今に生きる国鉄型電車
 103系電車。この車両に特段の思い入れはないのですが、旧国鉄型の生き残りとして今も活躍を続ける車両であるということで、敬意を表して乗車してきました。と言っても意図したわけではなく、たまたま乗り鉄を楽しんでいた時に、奈良線内で普通列車に充当されていたのを見かけ、後続の快速で追いかけて乗ることができたというものです。
 その昔、“国電”と呼ばれ、高度成長期の首都圏の山手線などで活躍し、関西地区でも長らく大阪環状線などで活躍しました。線区ごとのカラーは違えど、通勤通学でこの車両のお世話になった人は多いと思います。
 今は、JR西日本管内でわずかに残るのみとなっており、奈良線では、最近まで普通列車として数多く運用されましたが、ついに4両編成が2本のみとなったそうです。
 現代の電車にはないシンプルで質実剛健ともいえるデザイン、独特のモーター音や重厚な走りも懐かしく感じることができます。
遠からず、姿を消す運命にあると予想されていますので、国電を体感したい方はお早めにどうぞ。