EF65と66、この2両の機関車を見て懐かしいと思う方は、少年時代にブルトレブームを経験した人達でしょうか。展示されているのは京都鉄道博物館。引退して展示されているのではありません。この博物館では、今も現役の車両を営業線から直接施設内に引き込み展示することが出来るのです。これは先月、期間限定で特別展示されたときのものです。 私は辛うじてブルトレ世代に当たるのかも知れませんが、残念ながらそれが走る沿線に住んでいなかったため全くご縁がありませんでした。寝台特急が紹介される本や写真で見るだけでしたが、「あさかぜ」、「さくら」など東京発着のブルトレの先頭には、この2両の機関車が花形として立っており、よく知られた存在でした。 当たり前にあった青い客車による寝台特急が日本中から無くなって既に久しく、この形式の機関車の活躍の場は貨物列車のみとなり、そしてその役目も間もなく終わろうとしているようです。国鉄時代に開発、製造され約半世紀、長距離寝台特急列車という華々しい舞台から、高速貨物列車まで人々の生活を支え続けたということは、この両型式が高い性能を有したことにほかなりません。必ずや日本を代表する鉄道車両として長く人々の記憶と歴史に刻まれることでしょう。
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