シルバーウイークと呼ばれた9月の5連休初日、子供達を連れて久しぶりに京都の梅小路蒸気機関車館に行って来ました。丁度、京都市美術館で開催中のルーブル美術館展を家族で見に行くついでに立ち寄ったものです。私にとってはどちらが“ついで”か分かりませんが・・・。 梅小路に立ち寄ったのは、単に生の蒸気機関車を見たかったからではありません。19両目の新入りが来たとの情報を得たため、一度そのお姿を拝もうと思ったからです。 新入りとは言うものの、生まれは明治34年、御歳108歳のご老体です。梅小路の機関車の中では最もご高齢で、あのデゴイチやシロク二ですら、この機関車からすればまるで子どもか孫のようなものです。 その機関車とは、お名前を1070型1080号といい、お馴染みのCだのDだのが頭に付きません。イギリスから輸入され、官設(国鉄)鉄道の東海道本線で主に急行列車を牽引しました。 もともとはD9型651号と名乗ったそうですが、大正時代に炭水車(石炭と水を積載した牽引車)を外したタンク型に改造され今の姿になったそうです。国鉄線で長らく活躍した後、日鉄鉱業という会社の私有機関車となり、専用線で鉄鉱石などを運び、国鉄から蒸気機関車が全廃された後の昭和54年まで現役で働きました。その後も解体されることなく、専用車庫で保管され、今回、梅小路蒸気機関車館にお輿入りとなったものです。 この1080号の入館で、梅小路にはデゴイチなどの昭和生まれ、ハチロク(8600型)やキューロク(9600型)などの大正生まれに加えて初めて明治生まれの機関車が揃うことになりました。もとより蒸気機関車は産業文化遺産としての価値があります。それが明治、大正、昭和の3代にわたって製作された機関車が一つの施設に、しかも現役さながらの美しい姿で保存されることは非常に意義があることだと思います。 この日は、特別に庫の外に展示されており、初秋の爽やかな晴天の下で一層美しく見ることができました。願わくば、近い将来、動態復元がされ、力強く走る姿を見たいものです。 画像上から、1080号機サイドビュー(艶を抑えた塗装が渋い印象です。)、1080号機正面(端正な表情です。)、スワローエンゼルC622号機&1号機重連展示(今日ばかりは脇役)、D51200号機(構内運転のスティーム号の牽引に活躍していました。) |