8月8日に伊賀鉄道に登場した、昭和30年代のレトロ塗装編成は、上野市車庫でのお披露目イベントの後、上野市〜伊賀神戸間を臨時運転しました。この際、当時の行き先板を復刻し編成の前後に取り付ける演出もあり、猪田道駅と丸山駅では、同じく懐かしい行き先板を付けたマルーン編成との行き違いも見られました。このことは、事前に告知されていたこともあって、珍しい2ショットを収めようと多くの撮影者で賑わいました。
この臨時運転と翌9日午後の通常運行では、懐かしい吊り広告が飾られた車内に「昭和ハウス」さんによる駄菓子や瓶ジュースなどの販売コーナーが設けられ、店主自ら売り歩きをされて乗り合わせた親子連れが買い求めるなど人気を博していました。
昭和レトロをテーマにした今回の取り組みは、伊賀鉄道の沿線そのものが昭和にタイムスリップした情景そのものであることから正に的を得たものであったのではないでしょうか?是非、今後も継続して実施して欲しいと思います。
夏休みも残りあと僅かになりましたが、このレトロ電車に乗って、上野市街地など沿線に残る昭和レトロなスポットを訪ね歩くのも一興だと思います。
画像左=臨時運行で上林大池付近を行くレトロ編成 画像中央=猪田道駅でマルーン車との行き違いの様子 画像右=イベントで試乗会が行なわれた軌道自転車、廃線になった有田鉄道から貸与されたものとのことです。> |