ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2010/04/25 18:54:30|伊賀線のこと
菜の花鉄道
 最近は寒暖の差が激しく、春らしい天気になかなか恵まれなかったのですが、今日は珍しく爽やかな青空が広がりました。伊賀線沿線には、昨年秋に「花咲かじいさん号」で種蒔きされた菜の花が満開に咲いているとのことで、カメラ片手にぶらりと出掛けてきました。
 撮影ポイントを探しにロケハンすると市部駅や丸山駅、上林駅周辺に休耕田を利用した菜の花畑がまとまっており、黄色の絨毯と列車を絡めて写真を撮るには絶好の被写体となっていました。
 早速、依那古〜丸山駅間で下りの忍者列車を、続いて上林〜比土駅間のポイントに移動し上下の忍者列車を小1時間撮影しました。
 線路脇に蒔かれた菜の花はあまり生えつかなかったようですが、1年ではなかなか思い通りにはいかないようですね。今後も種蒔きを継続してほしいと思います。数年後には線路の両脇の菜の花を揺らしながら走る列車を撮影できるかもしれません。
 まだ暫らくは花が楽しめそうです。是非、伊賀鉄道に乗ってお花見を楽しまれてはどうでしょうか?(画像=伊賀鉄道依那古〜丸山駅間にて)
 







2010/04/19 16:31:53|関西本線のこと
なつかしの関西本線C
 最近は、新しい話題を追いかける時間がなく、更新が滞りがちです。更新を楽しみにされておられる皆様には大変申し訳ありません。
 新しい話題に事欠くときは、懐かしい?話題をご紹介していきたいと思います。
 まずは、私がカメラを手にして鉄道を被写体に撮りはじめた今から30年前頃の写真からです。既出のものもあるかもしれませんが、その際は何卒ご容赦ください。
 当時は行動力も資金力も乏しかったため(今も同じですが・・・)、地元の鉄道が中心です。特に無煙化(SL廃止後)後の関西本線の写真が多いので、どちらかと言えば華やかさに欠ける、趣味的には魅力のないものが多いのですが、改めて見直してみると、既に過去帳入りした車両や景色が映っておりそれなりに興味をそそられるものもあります。
 左の写真は、当時の笠置駅構内の写真です。笠置山中腹から駅を俯瞰したものと思いますが、今ではこの位置で撮影できる場所は無いように思います。ツートンのキハ35系と当時の新型キハ40系で編成された普通列車はこの頃の国鉄非電化ローカル線でよく見られたものです。対向待ちしているキハ58系3連の編成は急行「かすが」号のようですが、実は急行列車の間合い運用で普通列車として運用されていた“おいしい列車”でした。普通列車でありながら夏場は冷房が入り、全席クロスシートですから、ロングシート3扉で冷房なしのキハ35系よりは随分お得な普通列車であった訳です。関西本線ではこのほかに急行用グリーン車を開放した普通列車もあり、こちらはわざわざ乗車しに行った覚えがあります。
 この頃から、国鉄一般型気動車の塗装が従来のツートンカラーから朱色(首都圏色と呼ばれた)一色に改められはじめており、写真に写っている普通列車も手前のキハ35系はツートン、真ん中のキハ35系は朱色一色となっています。巨額な赤字で悩んでいた当時の国鉄の合理化策だったようです。最近ではJR西日本の一部地域で当時と同じように塗色を単色化する傾向があり、キハ40系のようにJR移行に伴い地域ごとにカラーリングが変えられていたものが、再び国鉄末期の塗装に戻る車両が登場しているという回帰現象が起きているようです。







2010/03/22 21:37:20|鉄道模型その他
柘植駅開業120周年記念 鉄道展
 JR柘植駅が開業して今年で120年になるのを記念して、柘植歴史資料館で鉄道展が開催されています。同資料館では過去にも鉄道の町として栄えた場所柄、鉄道に関わる企画展を開催してきましたが、今回は同館所蔵の資料や地区在住の国鉄職員OBの方などの協力によって約180点もの資料を展示しています。
 先日来、機会を見つけて訪れようと思っていましたがようやく行くことができ、貴重な資料を拝見してきました。
 展示内容は柘植駅にちなむ写真などの関係資料のほか、国鉄OBの方からお借りしたものと思われるものなど過去の企画展では見られなかった貴重なものが多数ありました。特に注目したのは、柘植駅開業時の関西鉄道(当時)社長から届けられた招待状や当時の乗車券、SL時代に使われた客車に付けるホーロー製の行き先板、亀山機関区に所属し関西本線や草津線で活躍したC51型100号機のナンバープレートでした。また、柘植駅駅舎に掲げられていた木製の駅名表もあり、あとで聞いたところ、何らかの経緯で散逸し個人所有となっていたものをその方の篤志により、地元に戻すため駅近くの資料館に寄贈されたとのことでした。書は地元に在住した有名な書家の手によるものとのことでした。
 三重県内で最も古い鉄道駅として開業し、草津線、関西本線の結節点として繁栄した柘植駅の歴史を振り返り、これからの同駅のあり方を考える良い機会になるのではないでしょうか?鉄道展の開催は3月25日までとのこと。残り日数も少ないため興味のある方はお急ぎを。







2010/03/10 20:43:14|撮影日記
草津線(柘植駅)開業記念復刻駅弁
 先日もレポートしましたが、今年は、JR草津線(柘植駅)が開業して120周年を迎えます。2月20日の記念列車運転では大勢の人たちが柘植駅に集まり祝賀ムードに包まれたところです。
 今年は、多くの開業記念の関連イベントの開催を期待したいものですが、私が先日のイベントで記念列車の運転以上に印象深かったのは、草津駅で販売された復刻版柘植駅の駅弁でした(画像のとおり)。
 これは、かつて、柘植駅構内で立ち売りによって販売されていた駅弁を復刻したもので、柘植駅が長距離列車の停車、乗換駅として機能していた頃に販売されていたものと思われます。
今も柘植駅前で喫茶、土産物店を営んでおられる「中村屋」さんがこの駅弁を製造販売されていたとのことで、今回の復刻駅弁も「中村屋」さん所蔵の当時の弁当掛け紙のデザインを踏襲しています(製造は別業者とのこと。)。中味は、当時のメニューと同じかどうかは分かりませんが、大きなエビフライに魚の照り焼き、牛肉の時雨煮など盛り沢山のおかず類と小ぶりの太鼓状のおにぎりが整然と並んでいます。決して大きくはありませんが、最近の駅弁にはない懐かしい素朴な味の駅弁でした。掛け紙には忍者の絵や芭蕉生誕の地にちなみ有名な「ふるさとや臍の緒に泣く年の暮れ」の句が添えられています。それとユニークな「気持ちよくひと膝譲ってもうひとり」のいかにも駅弁らしい一句?も書き添えられていました。
 残念ながら、この復刻駅弁の販売は柘植駅ではなく、記念列車の始発駅であった草津駅のみの限定販売でしたが、私は知り合いのご配慮で運よく入手することができ、草津線の車内でいただくことができました。大勢の旅行客で賑わった草津線や柘植駅の往時の様子を思い浮かべながら美味しく賞味させていただきました。願わくば、今年、記念すべき年のうちに、今度は柘植駅で復活販売されることを期待したいと思います。







2010/03/01 21:17:49|伊賀線のこと
伊賀線の新車がやって来た!(その8)   
 伊賀線新車両第2編成として導入された元東急1000系が、上野市車庫で整備完了し、28日(日)、本格的運用を前にお披露目イベントが開催されました。

 新編成は、先に登場した青忍者編成と同様、松本零二氏デザインのピンクの「くの一」を車体全体に描いたラッピングを施してあり、一見すると、先ごろ引退した860系旧「くの一」編成と似たデザインとなっています。
 車内装飾も青忍者編成と同じように、化粧壁などに板塀を模した木目調の図柄を、床には石畳を描いてあるなど城下町の町家をイメージしたデザインが施されています。
 座席配置も青忍者編成と同様、固定クロスシートとロングシートを配したセミクロス仕様となっており、伊賀上野を訪れる観光客を意識した仕様となっています。

 新「くの一」編成の導入により、平成21年度導入予定の新車両が出揃ったことになりました。これらの編成が共に忍者ラッピングを施されたことで、今後、春に上野市街地で開催される「伊賀上野忍者フェスタ」など大型イベントにおいても、伊賀線を内外にアピールし、同線の活性化に寄与することを大いに期待したいと思います。