JR柘植駅が開業して今年で120年になるのを記念して、柘植歴史資料館で鉄道展が開催されています。同資料館では過去にも鉄道の町として栄えた場所柄、鉄道に関わる企画展を開催してきましたが、今回は同館所蔵の資料や地区在住の国鉄職員OBの方などの協力によって約180点もの資料を展示しています。 先日来、機会を見つけて訪れようと思っていましたがようやく行くことができ、貴重な資料を拝見してきました。 展示内容は柘植駅にちなむ写真などの関係資料のほか、国鉄OBの方からお借りしたものと思われるものなど過去の企画展では見られなかった貴重なものが多数ありました。特に注目したのは、柘植駅開業時の関西鉄道(当時)社長から届けられた招待状や当時の乗車券、SL時代に使われた客車に付けるホーロー製の行き先板、亀山機関区に所属し関西本線や草津線で活躍したC51型100号機のナンバープレートでした。また、柘植駅駅舎に掲げられていた木製の駅名表もあり、あとで聞いたところ、何らかの経緯で散逸し個人所有となっていたものをその方の篤志により、地元に戻すため駅近くの資料館に寄贈されたとのことでした。書は地元に在住した有名な書家の手によるものとのことでした。 三重県内で最も古い鉄道駅として開業し、草津線、関西本線の結節点として繁栄した柘植駅の歴史を振り返り、これからの同駅のあり方を考える良い機会になるのではないでしょうか?鉄道展の開催は3月25日までとのこと。残り日数も少ないため興味のある方はお急ぎを。 |