連休中日の19日、亀山駅及び駅前広場で開業120周年のイベント「亀山駅エキサイティング祭」が開催され、駆け足でありましたが覗いて来ました。 私は、この日丁度、家の用事がありクルマで鈴鹿市へ出かけていましたが、途中、関西本線を見下ろす地点で多数の撮影者が陣取っている様子を見かけ、この日のイベントがあることを思い出し、帰りに亀山駅に立ち寄ることにしました。 撮影者が狙っていたのは、この日のイベントに合わせて実施されたウォーキング客向けの臨時列車「120周年記念号」で、関西本線では珍しい旧国鉄型の117系車両が使用されていました。しかもこの列車、懐かしい国鉄当時のカラーに戻された編成であったことから多くの人が集まったようです。私ももう少し情報収集に努めていれば走行写真をカメラに収めることができたのですが・・・。ちょっと悔やまれました。 亀山駅では、臨時列車に使用された117系車両などの展示があり、私も持ち合わせのコンパクトデジカメで記念に1枚。駅前ではステージイベントや物産販売が行われており、JR東海のブースで記念入場券を買い求めました。立寄った時は既にイベント終了間際だったのですが、ウォーキング帰りの人などで賑わいをみせていました。 昨年もこの時期に紀勢本線開通50周年を記念し、同様のイベントが開催されましたが、亀山駅と駅周辺の活性化を願う地元の取り組みにJR東海が呼応した形で2年連続の周年イベントの開催となったようです。 亀山駅開業120周年ということは、同時に柘植〜四日市間が関西鉄道によって開通した年でもあるわけで、今から20年前の開通100周年では、JR西日本のイベントとして柘植〜亀山間にDD51型ディーゼル機関車3重連が展望車付きの客車列車を牽引する臨時列車の運転があったり、亀山駅構内でD51型蒸気機関車の走行披露があったりと東海側のイベントと合せて盛大にお祝いされたものです。しかし今回は東海のイベントのみで西日本側のイベントは全くなく寂しい限りでした。亀山駅を直通する列車もなくなって久しく、最近ではJR東海の列車との接続が大幅に改悪されるなど両社の連携がとれていないのではないか?と邪推も起きてしまいます。かつて、機関区や操車場がおかれ大勢の鉄道マンが働き活況を呈した亀山駅がJRの会社境界駅となって以降、完全に東と西に分断された感があります。国鉄分割民営化が亀山駅に、或いは関西本線にもたらしたものは何だったのか。イベントの盛況さとは別に複雑な気持ちになります。 |