ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2010/05/13 22:19:31|関西本線のこと
修学旅行臨時列車の季節到来
 今年もゴールデンウイーク明けの6日から、兵庫県姫路地区の小学生を乗せた修学旅行集約臨時列車が関西本線を走り始めました。
 この列車に使われている181系特急型ディーゼル気動車は大阪〜鳥取間に運転されている特急列車「はまかぜ」号として運用されているのですが、来年春に新型車両に置き換えが決定しており、同車両が完全引退すると、この修学旅行列車が来年以降も存続するかどうかは微妙なところです。
 普段は、短い編成の普通列車が行き交うだけで、特急や急行列車が運行されなくなって既に久しい関西本線(山線)ですが、旧国鉄型の特急列車然とした風格が漂うこの列車が走る一瞬が、関西本線が“本線”であったことを思い起こさせてくれます。
 阪神〜近鉄を結ぶ阪神なんば線が開業し、姫路〜鳥羽間がJRに代替できることを考えれば、今の姿がいつまで続くともわかりません。
 しかし、今後もこの列車が関西本線に運行され、大勢の小学生達の思い出を運んでくれることを願って、これからも機会を見つけては記録していきたいと思っています。(画像左=関〜加太間にて、右=柘植〜新堂間にて)







2010/05/04 15:30:34|伊賀線のこと
2010伊賀線まつり
 ゴールデンウイークの中日となった3日、恒例の伊賀線まつりが伊賀鉄道上野市車庫で開催され沢山の来場者で賑わいました。この連休は連日好天に恵まれ、この日も朝から青空が広がり、汗ばむほどの陽気でしたが、折りしも開催中の伊賀上野忍者フェスタに訪れた忍者姿の観光客らも訪れ、特別ゲストの甲賀流忍者のキャラクター「にんじゃえもん」も加わり、イベントを盛り上げてくれました。
 車両展示では、鉄道ファン向けに、近く引退が決まっている860系が3編成並び、他線の各種行き先板が次々に付け替えられるサービスがありました。駆け付けた大勢のファンが珍しい姿を記録しようと盛んにシャッターを切っていました。
 鉄道模型の体験運転や昨年から登場した軌道自転車の体験運転では順番待ちができるほどの盛況ぶりであったほか、大型鉄道模型を使った庭園鉄道の展示、地場産品、鉄道グッズの販売など盛りだくさんの内容で楽しむことが出来ました。
 午後には伊賀流忍者キャラクターの「にん太くん」と甲賀の「にんじゃえもん」が1日車掌として乗り込んだ「ゆるキャラ列車」が上野市〜伊賀上野間で運転され多くの乗客で賑わいました。
 年を追うごとに充実したイベントに成長してきた「伊賀線まつり」。忍者フェスタとのコラボレーションも相まって、連休中の伊賀線の利用も増えているように思います。自動車ではなく伊賀鉄道で伊賀上野を楽しみに来る人を一人でも増やせられるよう内外にアピールする機会としてこれからも続けて欲しいと思います。(画像=伊賀鉄道上野市車庫にて)
 







2010/05/01 23:37:03|遠征記
新緑の大井川鉄道へ
 ゴールデンウイーク初日の29日、子供達を連れて静岡県にある大井川鉄道へ行ってきました。大井川詣出はここ数年、我が家の恒例行事となっていますが、ここは何度も訪れたいと思う魅力に溢れています。
 この鉄道の魅力は、今もなお現役で活躍する蒸気機関車ということになるのでしょうが、蒸気機関車だけではなく、牽引される旧型客車もひけをとりません。全国でも唯一と言ってもよい昭和初期から活躍する半鋼製の客車達が大切に使われているのです。それらは現代の鉄道車両にあるような決して快適な車両ではありませんが、使い込まれた板張りの床、木枠の窓や椅子など車内の至る所に歴史を刻んだ深い味わいがあります。それに加えて何と言っても日本の原風景とも言える車窓を彩る景色は素晴らしいものがあります。広くゆったりとした大井川の流れ、日本有数の茶処らしく茶畑が窓いっぱいに広がり、懐かしい農山村の風景がそこに息づいています。背景の山々はこの時期、新緑が眩しいくらいに輝き、名物車掌さんが奏でるハーモニカの音色を聴きながら車窓の景色を眺めることは、決して効率性や時間に囚われない、列車に乗ること自体を楽しむ旅であると言えます。
 蒸気機関車が吐き出す煙の匂いを嗅ぎながら、穏やかで和やかな時間を過ごすことができる正に至福の時間。大井川鉄道は私にとっての癒しの空間なのです。







2010/04/25 18:54:30|伊賀線のこと
菜の花鉄道
 最近は寒暖の差が激しく、春らしい天気になかなか恵まれなかったのですが、今日は珍しく爽やかな青空が広がりました。伊賀線沿線には、昨年秋に「花咲かじいさん号」で種蒔きされた菜の花が満開に咲いているとのことで、カメラ片手にぶらりと出掛けてきました。
 撮影ポイントを探しにロケハンすると市部駅や丸山駅、上林駅周辺に休耕田を利用した菜の花畑がまとまっており、黄色の絨毯と列車を絡めて写真を撮るには絶好の被写体となっていました。
 早速、依那古〜丸山駅間で下りの忍者列車を、続いて上林〜比土駅間のポイントに移動し上下の忍者列車を小1時間撮影しました。
 線路脇に蒔かれた菜の花はあまり生えつかなかったようですが、1年ではなかなか思い通りにはいかないようですね。今後も種蒔きを継続してほしいと思います。数年後には線路の両脇の菜の花を揺らしながら走る列車を撮影できるかもしれません。
 まだ暫らくは花が楽しめそうです。是非、伊賀鉄道に乗ってお花見を楽しまれてはどうでしょうか?(画像=伊賀鉄道依那古〜丸山駅間にて)
 







2010/04/19 16:31:53|関西本線のこと
なつかしの関西本線C
 最近は、新しい話題を追いかける時間がなく、更新が滞りがちです。更新を楽しみにされておられる皆様には大変申し訳ありません。
 新しい話題に事欠くときは、懐かしい?話題をご紹介していきたいと思います。
 まずは、私がカメラを手にして鉄道を被写体に撮りはじめた今から30年前頃の写真からです。既出のものもあるかもしれませんが、その際は何卒ご容赦ください。
 当時は行動力も資金力も乏しかったため(今も同じですが・・・)、地元の鉄道が中心です。特に無煙化(SL廃止後)後の関西本線の写真が多いので、どちらかと言えば華やかさに欠ける、趣味的には魅力のないものが多いのですが、改めて見直してみると、既に過去帳入りした車両や景色が映っておりそれなりに興味をそそられるものもあります。
 左の写真は、当時の笠置駅構内の写真です。笠置山中腹から駅を俯瞰したものと思いますが、今ではこの位置で撮影できる場所は無いように思います。ツートンのキハ35系と当時の新型キハ40系で編成された普通列車はこの頃の国鉄非電化ローカル線でよく見られたものです。対向待ちしているキハ58系3連の編成は急行「かすが」号のようですが、実は急行列車の間合い運用で普通列車として運用されていた“おいしい列車”でした。普通列車でありながら夏場は冷房が入り、全席クロスシートですから、ロングシート3扉で冷房なしのキハ35系よりは随分お得な普通列車であった訳です。関西本線ではこのほかに急行用グリーン車を開放した普通列車もあり、こちらはわざわざ乗車しに行った覚えがあります。
 この頃から、国鉄一般型気動車の塗装が従来のツートンカラーから朱色(首都圏色と呼ばれた)一色に改められはじめており、写真に写っている普通列車も手前のキハ35系はツートン、真ん中のキハ35系は朱色一色となっています。巨額な赤字で悩んでいた当時の国鉄の合理化策だったようです。最近ではJR西日本の一部地域で当時と同じように塗色を単色化する傾向があり、キハ40系のようにJR移行に伴い地域ごとにカラーリングが変えられていたものが、再び国鉄末期の塗装に戻る車両が登場しているという回帰現象が起きているようです。