ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2010/11/07 16:44:46|関西本線のこと
たまには3両編成で!
 関西本線非電化区間(加茂〜亀山間)の定期列車は、キハ120型ディーセルカーによる1〜2両編成の運転が常となっていますが、先月のとある日には沿線で開催されたイベントの多客輸送対応のため、珍しく通常より1両多い3両での運転が行われました。
 関西本線の各駅は広い構内と長いプラットホームを擁した構造となっていることから分かるように、かつてはどの列車も長い編成を組み多くのお客さんを運んでいました。しかし、近年の沿線の少子高齢化、クルマ社会の進行や並行する私鉄や高速バスの台頭から、利用客が著しく減少し短い車両が1両や2両でも十分運べるような状況にまで落ち込んでいます。
 3両運転でさえ稀なことであるのは非常に寂しい話であり、このようなこと一つとっても、関西本線や地域の元気度合いを推し量ることができます。まして電化なんて遠い夢物語と感じる人が増えているのも現実かもしれませんが、関西本線がもっと利用される状況をしっかり作るため、これを軸とした町づくりと線区の整備を進めることがこの地域を元気にするということではないでしょうか。







2010/11/07 16:23:21|伊賀線のこと
コスモス畑と伊賀線
 伊賀線猪田道駅西側の休耕田に今秋も沢山のコスモスが咲き揃い、車窓を楽しませてくれています。珍しいことにこのコスモス畑に隣接して季節はずれのヒマワリも群生しており、夏と秋の花が一度に楽しめます。
 この花畑と伊賀線の列車が良い被写体になっており多くのカメラマンが撮影に訪れています。
 春の菜の花、秋のコスモスと伊賀線沿線が花の名所になれば列車に乗ってお花見と洒落込むことができそうです。







2010/10/18 23:34:45|伊賀線のこと
伊賀鉄道開業3周年
 伊賀鉄道発足から今月1日で3周年。車両前面や上野市駅には、ささやかな記念ヘッドマークが掲出され、記念グッズの販売など3歳の誕生日をお祝いしています。
 しかし、発足当初から経営的に多難な船出が予想されていたとおり、最大のお客様である通学生の減少などが響き、年間利用者数は昨年度実績で初めて200万人を切る結果となっています。経営損失額も経営効率化に努力されているものの年間3億円と言われています。行政や近鉄による支援は10年間とされ、その後の存続がどうなるか今のところ不透明です。
 経営改善は勿論必要ですが、鉄道は一種の公共財であり、積極的な公共投資で維持、整備されなければなりません。鉄道によって中心市街地に人を呼び込み活性化させる。それによって得られた利益を中山間地域の活性化に配分するなど、これからの伊賀市のまちづくりに活かす必要があります。赤字が莫大だからとか、クルマ社会だからと早く廃止してバスに転換してはどうかという意見も確かにあります。しかし、超高齢化社会を迎えている地域にとって、クルマに頼る生活はいつまでできるのでしょうか。少なくなったとはいえ、通学生など年間200万人の乗客をバスで輸送できるでしょうか。今後さらに、沿線住民、鉄道事業者、行政が共にマイレール意識を持って必死に守る気概が必要ではないでしょうか。







2010/09/25 18:34:03|関西本線のこと
亀山駅開業120周年イベントに思うこと

 連休中日の19日、亀山駅及び駅前広場で開業120周年のイベント「亀山駅エキサイティング祭」が開催され、駆け足でありましたが覗いて来ました。
 私は、この日丁度、家の用事がありクルマで鈴鹿市へ出かけていましたが、途中、関西本線を見下ろす地点で多数の撮影者が陣取っている様子を見かけ、この日のイベントがあることを思い出し、帰りに亀山駅に立ち寄ることにしました。
 撮影者が狙っていたのは、この日のイベントに合わせて実施されたウォーキング客向けの臨時列車「120周年記念号」で、関西本線では珍しい旧国鉄型の117系車両が使用されていました。しかもこの列車、懐かしい国鉄当時のカラーに戻された編成であったことから多くの人が集まったようです。私ももう少し情報収集に努めていれば走行写真をカメラに収めることができたのですが・・・。ちょっと悔やまれました。
 亀山駅では、臨時列車に使用された117系車両などの展示があり、私も持ち合わせのコンパクトデジカメで記念に1枚。駅前ではステージイベントや物産販売が行われており、JR東海のブースで記念入場券を買い求めました。立寄った時は既にイベント終了間際だったのですが、ウォーキング帰りの人などで賑わいをみせていました。
 昨年もこの時期に紀勢本線開通50周年を記念し、同様のイベントが開催されましたが、亀山駅と駅周辺の活性化を願う地元の取り組みにJR東海が呼応した形で2年連続の周年イベントの開催となったようです。
 亀山駅開業120周年ということは、同時に柘植〜四日市間が関西鉄道によって開通した年でもあるわけで、今から20年前の開通100周年では、JR西日本のイベントとして柘植〜亀山間にDD51型ディーゼル機関車3重連が展望車付きの客車列車を牽引する臨時列車の運転があったり、亀山駅構内でD51型蒸気機関車の走行披露があったりと東海側のイベントと合せて盛大にお祝いされたものです。しかし今回は東海のイベントのみで西日本側のイベントは全くなく寂しい限りでした。亀山駅を直通する列車もなくなって久しく、最近ではJR東海の列車との接続が大幅に改悪されるなど両社の連携がとれていないのではないか?と邪推も起きてしまいます。かつて、機関区や操車場がおかれ大勢の鉄道マンが働き活況を呈した亀山駅がJRの会社境界駅となって以降、完全に東と西に分断された感があります。国鉄分割民営化が亀山駅に、或いは関西本線にもたらしたものは何だったのか。イベントの盛況さとは別に複雑な気持ちになります。







2010/09/23 19:27:10|遠征記
新・餘部橋梁訪問記

かねてから架け替え工事中であった山陰本線の餘部橋梁が完成し、どのような姿になったのか新しもの見たさに夏休みの最後に出掛けてきました。
 折りしも、この11月に引退する181系気動車による特急「はまかぜ」号の惜別乗車も兼ねることにしたので、のんびりと丸一日乗り鉄を楽しんできました。
 東洋一と言われたトレッスル型橋梁は近代的なコンクリート橋に姿を変え、列車は以前のように速度を落とすことなく滑らかに通過していきます。あの独特の鉄橋を渡る音が聞けなくなったのは少し寂しい気がしますが、悪天候による運休なども減少し、安全かつ安定した列車運行が可能になったことは喜ばしいことであります。
 古い鉄橋は橋脚3本分を残して全て撤去されていましたが、残された部分は今後展望台として活用されるとのことで、産業遺産が一部とはいえ残されたのは賢明な判断だったと言えます。また、架け替えられたとはいえ、多くのツアー客が新橋の体験乗車を楽しまれておりすっかり観光スポットとして定着した感があります。
 旧国鉄型車両の「はまかぜ」号と新橋とのコラボもあと少しの期間ですが、機会があれば是非、去り行く列車で新しい餘部鉄橋を渡る体験を楽しまれてはどうでしょうか。