昨年末、伊賀線にデビューした新車両に試乗してきました。 新車両は、新忍者列車となった先の2編成と同様、東急1000系を譲り受け、伊賀鉄道仕様に改造されたものですが、今回の編成は、2両のうち1両が元々運転台の無い中間車からの改造車で、新たに運転台の増設を行った車両となっています。見分け方は少々分かりにくいかも知れませんが、ヘッドライトの丸い方がその車両です(改造されていない車両は四角い形状のライト)。 この編成、何と言っても賑やかなラッピングが施されているのが最大の特徴で、2両の側面には、地元企業がデザインした四季折々の沿線風物をイメージしたイラストが描かれています。 また、前面には伊賀鉄道のマスコットキャラクターである、フクロウの“ふくにん”が大きく描かれ人目を引きます。ちなみにこの編成、「ふくにん列車“伊賀の四季号”」という名前だそうです。 車内は、先の忍者列車のような装飾は施されていませんが、クロスシートも備えられ、明るい色調の壁面も相俟って清潔な印象です。乗り心地はエアサスの効果で揺れも少なく、発車、停車時もスムーズで、快適な小旅行が楽しめました。 この編成導入には、伊賀線活性化のために行政(国、三重県、伊賀市)からの補助金が投入されており(つまり、皆の税金です。)、ラッピングには複数の地元企業がスポンサーとなっています(側面に地元企業の広告入り。)。まさに地元を中心に皆で支える車両というわけです。 皆の力で導入されたこの車両に皆で乗って、皆で伊賀線を残していきたいものです。 |