ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2011/11/19 23:39:25|遠征記
錦秋の叡山電鉄を訪ねて
 先日、京都方面への所用が午前中で済んだため、少し足を延ばして叡山電鉄(叡電)を訪ねてきました。
 叡電といえば、貴船や鞍馬、八瀬遊園への観光路線として有名ですが、最近は、特に秋の紅葉シーズンの車窓の素晴らしさで多くの乗客を集めています。
 私も過去に数度、鞍馬線を往復したことがありますが、紅葉シーズンには乗ったことがありません。この日は車窓から素晴らしい紅葉が望めるだろうとわくわくしながら叡電自慢の観光列車900系「きらら」に乗車しましたが、今年は京都市北部でも少し冷え込みが弱いせいか、残念ながら期待したほど色づいてはいませんでした。
 それでも、車内は団体ツアー客など大勢の乗客があり活況を呈しており、わずかに色づいた山里の景色に歓声を上げていました。夜は紅葉のトンネルなどで沿線をライトアップするサービスもあるようで、もう少しすればきっと幻想的な車窓を楽しむことができるのでしょう。
 私が学生の頃は、京福電車を名乗り、単行の旧型電車が行き交うローカル私鉄のイメージが強かったのですが、京阪電鉄本線が当時の起点であった「三条京阪」駅から叡電の起点である「出町柳」駅まで鴨東線として延伸し、経営母体も京福から叡山電鉄に移管され京阪電鉄が筆頭株主になってからは京阪電車の支線的な位置づけとなり、イメージを一新。京都市中心部や大阪方面と直結した観光&生活路線となりました。車窓展望の良い観光仕様の車両(きらら)も2編成導入し、貴船や鞍馬などの沿線観光資源を活用した積極策が功を奏し、現在は随分、活性化されている感があります。
 次回は是非、時期を見計らって叡電の車窓から美しい洛北の紅葉を見に出かけてみたいと思います。







2011/11/14 20:06:42|関西本線のこと
増結運転実施
 関西本線山線区間では、先日、笠置駅周辺で実施されたイベント(ご当地鍋フェスタ)多客輸送用と思われる定期列車の増結運転が実施されました。これは昨年、同時期に開催された同イベントでも実施された措置で、普段の所定よりも1両多い3両での運転となりました。
 関西本線山線区間での3両運転は、定期では見られませんが、沿線で行われる花火大会などのイベント時にはしばしば実施されるようです。
 沿線での大きなイベントや祭は伊賀市の上野天神祭や忍者フェスタなどがあり、地域外からの集客が望めることから、これらの実施主体とJRが連携した都市圏からの直通臨時列車の運転など、同線の活性化のためにも是非検討してほしいものです。








2011/09/26 17:07:02|関西本線のこと
DD51型ディーゼル機関車牽引配給列車

 先般の連休にDD51型ディーゼル機関車が久しぶりに関西本線(柘植〜亀山間)に入線するらしいとの未確認情報を得ましたので、ダイヤも分からないまま、当てずっぽうで柘植駅へ行ってみました。恐らくキハ120型の配給列車だろうと予想しましたので昨年、同列車を撮影することが出来た際の大よその時間帯(夕刻)に待っていましたら、予想的中で、検査上がりのピカピカのキハ120型がDD51に牽かれてやってきました。  


  関西本線加茂亀山間で使用されるキハ120型ディーゼルカーは、全般検査(クルマでいう車検)などは兵庫県にあるJR西日本の網干総合車両センターで行われます。そのため、基地のある亀山鉄道部から網干の車両工場までは他線を経由して車両を回送する必要があります。一般的には自力で入場するものと考えますが、キハ120型の場合は、基本的に検査対象となった車両1両ずつを大阪にある宮原総合車両所のDD51型ディーゼル機関車が迎えに来て牽引されていきます。しかも、向日町(京都)からはさらにEF65型電気機関車が牽引を交代するという念の入れようです。これは、工場入退場のための配給列車と呼ばれていますが、亀山から兵庫県の網干までそれほど距離があるとは思えず、自走できなくもない感じがします。それを2台の大型機関車がそれぞれに小さな気動車1両を牽引するというのは、とても非効率な運用ではないかと思えてしまいます。理由は私にははっきり分かりませんが、そのことは兎も角として東海道本線のような幹線を機関車に牽引された小さなキハ1両が行く姿は何とも不思議な光景で微笑ましいとさえ思えます。さらに言うならば、JR西日本にとって決して儲かることの無い寂れた山間を行く小さな気動車でさえ、多くの人の手間暇をかけて大切に整備されているのだということの証なのかもしれません。  


  後日談ですが、翌日、DD51が単機で戻る姿も見たくて予想した時間帯に柘植駅へ行ってみましたが、こちらは予想が外れ出会うことが出来ませんでした。欲張ってはいけませんね。








2011/07/21 22:00:18|遠征記
参宮線全通100周年

 参宮線が全通して今日で100周年を迎えました。これを祝して記念列車が運転されるとのことで、急遽休みをとって馳せ参じてきました。
参宮線は、今からちょうど100年前の1911年7月21日、多気〜鳥羽間約21`が全線開通しました。戦前、戦後はお伊勢参りの幹線ルートとして隆盛を極めましたが、並行する近鉄線や道路網の整備で徐々にその座を明け渡し、民営化前は一地方ローカル線として不遇を囲う状態が続きました。しかし、JR化後の近年は、沿線で開催された大型イベント「まつり博三重」や「伊勢神宮式年遷宮」を契機に、伊勢志摩地域への誘客を促進するため、JR東海の積極的な同線の活性化策が講じられ、軌道改良による高速化や近鉄特急に対抗する名古屋〜鳥羽間直通の快速「みえ」の運行開始など、現在では、単線非電化ながら高性能ディーゼルカーによる高速高頻度運行が続けられており、かつての隆盛を髣髴とさせる幹線級路線へと姿を変えつつあります。長引く不況で伊勢志摩地域の観光産業も停滞ぎみではありますが、数年先には伊勢神宮式年遷宮が控えており、これを契機に再び沿線地域が活況を呈するものと思われます。
 参宮線は、関西本線や伊勢鉄道、紀勢本線を経由し、伊勢志摩や伊勢湾岸の主要都市を結んでいますが、今も近鉄線優勢の状況に変わりはありません。しかし、個人的には無謀と思った快速「みえ」の運行は登場から早くも約20年が経ち、今や朝から晩まで毎時運行、全列車4両編成の堂々たるものに成長し、しっかり定着した感があります。これからも多くの観光客に利用され、地域に欠かせぬ交通手段として発展することを願いたいと思います。
 私は、この日限定で販売された参宮線乗り放題切符を活用し、まずは、雨降る中、記念列車を宮川橋梁で撮影。その後、後続列車で追いかけて、多気〜鳥羽間を記念列車に往復乗車、そのまま帰るつもりが最終便も乗車して都合1往復半、この懐かしい色に塗り替えた列車を堪能し、多気駅で購入した駅弁屋「あら竹」の特選松阪牛弁当も美味しく食して大満足の1日を過ごすことができました。







2011/07/02 16:31:56|遠征記
リニア・鉄道館を訪問
 今年3月に名古屋港金城埠頭にオープンした鉄道博物館「リニア・鉄道館」に行ってきました。
 この博物館はJR東海が設置運営するもので、狭軌鉄道で世界最高速度を記録したC62型17号機などのSLから0系などの歴代新幹線車両、2027年の開業が待たれるリニア新幹線実験車両の実物が所狭しと展示され、在来線で活躍した秘蔵の車両も多数並べられています。車内を見学することができる車両も多く、私は中でも、今はもう廃止された新幹線車両の食堂車が印象深く、かつて一度だけ100系新幹線の食堂車でハヤシライスを食べた思い出が甦りました。
 この博物館の目玉は何と言っても鉄道模型の大ジオラマで、車両の多さもさることながら、東京〜名古屋〜大阪間の沿線風景を細密に凝縮しているのには驚かされます。
 また、入場者が抽選で運転ができるシミュレーターは、新幹線、在来線、車掌の3種類があり、私は在来線シミュレーターを楽しむことができましたが、特に新幹線シミュレーターは本物と同じような(同じ?)運転席に全面180度の大スクリーンに映し出される映像を見ながら本物同様の操作ができます。これにはいつか是非、挑戦してみたいと思っています。
 博物館へのアクセスはJR名古屋駅からあおなみ線で終点「金城ふ頭」下車、クルマなら伊勢湾岸自動車道名港中央ICが至近ですが、鉄道博物館には鉄道利用でお出かけください。