ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2013/11/03 23:15:00|遠征記
2013きんてつ鉄道まつり

11月2〜3日に近鉄五位堂、高安車庫で2013きんてつ鉄道まつりが開催されました。  
私は、数年ぶりに、2日の五位堂車庫でのイベントに参加してきました。昨年から、2会場での開催となったようで、会場同士を結ぶ臨時特別列車の運転も行われたようです。天候にも恵まれ、多くの来場者で各ブースは賑わい、相変わらずその人気ぶりが伺えました。
イベント内容としては、工場内の見学や車両撮影会、部品即売会などレギュラー的なものも多いのですが、ビンゴ大会など子供向けの催しも充実し、さすが大手私鉄のイベントらしく、鉄道ファンも家族連れも1日中飽きずに楽しめる内容でした。  
少子高齢化や沿線人口の減少などで、近鉄でさえ、近年は輸送人員を減らしていると聞きます。そんな中で、このようなイベントを通じあらためて鉄道への理解を深める良い契機になったのではないでしょうか。
(画像上から、40tクレーンによる車両の吊り下げ実演、台車入れの実演、撮影会用に展示された車両のうち懐かしい特急マークを模した車両、電動貨車)







2013/10/28 23:17:00|遠征記
三岐鉄道北勢線を訪ねて
桑名駅を通るたびに気になっていた黄色の小さな電車。10年前に近鉄から三岐鉄道に移管された県内唯二のナローゲージ北勢線にようやく乗ってきました。沿線自治体の支援の甲斐もあって、利用も堅調とのことですが、何より驚いたのが、ほとんどの駅が改良され、バリアフリー化やパークアンドライド用の無料駐車場、駐輪場も完備されている!移管後、駅の統廃合がされ、都会的な雰囲気の新駅も・・・。とても廃線の危機を迎えた鉄道とは思えない進化ぶりです。
県内では、もう一つのナローゲージである近鉄内部八王子線が公設民営方式で存続することになったそうですが、これは良いお手本が隣の町にあるというものですね。
北勢線・・・経営的にはまだまだ厳しいのでしょうが、これからも沿線地域の人たちに愛され大切にされていつまでも走り続けてほしいものです。
(画像左=阿下喜駅に進入する列車、右=阿下喜駅で大切に保存されているかつての旧型車両)







2012/02/19 16:37:00|関西本線のこと
DD51型単機回送

 関西本線(加茂〜亀山間、通称山線)には、数年前までお座敷客車などで編成された団体臨時列車が多く走っていたものですが、今は全く運転されなくなりました。
 臨時列車が運転されなくなったことと同時にそれらを牽引していたDD51型ディーゼル機関車もその姿を見ることは稀になってしまい、唯一、亀山鉄道部のキハ120型が検査のため兵庫県の車両工場を往復する際に、その牽引役として走行する際に見られるのみとなっています。
 写真は、亀山へキハ120型を送り届けて大阪の基地へ帰っていく同機を写したものです。運行ダイヤも分からず山をはって待ってようやく撮ったものです。この少し前に検査上がりの試運転を行うピカピカのキハ120型もみることができました。







2012/02/19 16:03:56|遠征記
東京圏鉄道事情視察その3

 視察その3は、以前から関心があった、運転体験です。東京からつくばエクスプレスなどを乗り継いで約1時間あまりのところに関東鉄道水海道車両基地があり、ここで毎月1回、同社の気動車(2種類)使った運転体験が実施されており、以前に雑誌の記事で紹介されたのを読み、いつか行ってみたいと思っていました。
 運転体験は、伊賀鉄道でも実施されており、多くの申し込みから抽選になるほどと聞いていますが、経営に喘ぐ地方私鉄にとって貴重な収入源になっているといえます。地元でも開催されているのなら、そちらへ行けばと思いますが、電車の運転体験よりも個人的にエンジン付きの気動車の運転体験の方が好みでしたので、こちらにとなった次第です。もっとも電車の運転体験も機会があればやってみたいとは思っています。
 さて、関東鉄道はJR常磐線の取手からJR水戸線の下館までを結ぶ本線格の常総線と支線の竜ケ崎線を運営する非電化鉄道ですが、最近は常総線守谷でつくばエクスプレスが接続したことから、沿線は一気に東京通勤圏として成長しつつあります。すでに取手〜水海道間は非電化ながら複線化され高頻度運転がなされています。過去には関西本線で不要となったキハ35,36が多く払い下げられ、最近まで通勤輸送に活躍していた路線でもあります。そんな少しご縁もあって、体験運転に申し込んだところ、見事当選し、意気揚々と参加してきました。
 私の参加したクラスは初級編で、しっかりと適性検査の受検や構造についての講義を受講してからの運転となりました。車両は2種類体験することができ、午前中は電気指令ブレーキ搭載の新型キハ2400型(画像上から3枚目)、午後は空気ブレーキ式の従来車キハ00型(画像上から4枚目、下回りは国鉄キハ20系と同様)での体験です。いずれも車両基地内の専用線(画像上から2枚目、専用出発信号機付き)を150メートル走行するものですが、運転士と車掌の両方を体験することができ、発車の際の手順はそれぞれが役割分担し行うことから、まさに車両運行に係る実体験そのものです。手順はすべて講義で教わっているものの、一度で全て覚えることはできないため、本物の運転士が横に居て指導してくれます。
 鉄道車両を自分の手で動かすというのは、鉄道に興味のある人なら一度は体験したいと思うはずですが、その分やはり緊張も伴います。自分の番が来たとき、手順はある程度覚えたはずが頭は真っ白になっており、何から始めてよいのかすっかり分らなくなっていました。しかし、出発喚呼してブレーキを解除しノッチを入れたとき、車両が動いたことがグンと体に伝わり、動かしていることの感動を全身で感じることができました。そして終点はあっという間にやってきて、最も難しいといわれるブレーキ操作はやはり難しいものでした。新型のキハは電気指令式のため操作の反応がよく停止位置を少し過ぎた程度で止まれましたが、空気ブレーキの従来車は操作よりも遅れて反応するため、その加減がつかめません。結局私は停止位置よりも手前で止めてしまい、再出発するすることになりました。
 運転もさることながら、車掌体験もドア開閉、案内放送など通常行われる一連の動作を体験することができ、案内放送も自分で考えて行うことができることから、皆一様ではなくそれを聞くのも非常に楽しいものでした。
 初級編を2回経験すると、ステップアップし中級編へいくことができるシステムとなっており、あこがれのキハ30に乗務することができます。これを目指して是非次の機会を伺いたいと思っています。







2012/01/29 17:09:35|遠征記
東京圏鉄道事情視察(その2)

 視察その2は、伊賀鉄道新車両200系のタネ車となった東急1000系の現在の活躍ぶりと改造元である車両工場を訪ねることでした。 
 まずは、宿泊先の都内ホテルから地下鉄半蔵門線から東急田園都市線直通列車で長津田へ、そこから横浜高速鉄道こどもの国線に乗り換えて車両工場のある恩田を目指しました。工場訪問といってもアポを取って中を見学させてもらう訳ではなく、敷地外から、近々に伊賀鉄道に搬入予定の200系車両を留置線あたりにあれば、その姿を確認したいというのが訪問の動機でした。 恩田駅に隣接する車両工場は横浜市内に位置し、東急で活躍する車両の検査及び地方私鉄向け譲渡車の改造工事を行っています。伊賀鉄道に導入される200系はこれまで既に4編成がここで改造されており、改造中はしばしば駅構内へ続く留置線に置かれているのが目撃されていました。5編成目は改造工事もほぼ最終段階と思われるため期待を半分持って訪れましたが、結果は残念ながら外からその姿を確認することは出来ませんでした。しかし、伊賀鉄道200系生誕の地を訪れたことは、感慨深いものがあるとそれなりに満足して、次の目的である、現役東急1000系の活躍ぶりを確認すべく多摩川線、池上線へ移動しました。 
 かつては東横線の地下鉄日比谷線乗り入れ車として主たる活躍をした1000系ですが、現在はその数を減らしており、時間制約のある中では、東横線でその姿を見つけるのは難しいと考え、運用の確率が高いと思われる支線を中心に巡る事としました。まずは、多摩川駅の多摩川線ホームで1000系が来るのを待つことしばし、3本見送ってやっと来てくれました。この日の運用がそうだったのか、既に支線でも数を減らしているのか定かではありませんが、1000系よりも旧型の7700系や最新型7000系が幅を利かせており、多摩川線では3両編成1本が運用されているのみでした。乗車した印象は、オリジナル1000系は、伊賀鉄道での運転とは異なり、加速が良く、軌道状態も良いため揺れが少なく乗り心地が良いということが挙げられます。当然かもしれませんが、伊賀鉄道では1000系の性能を十分引き出せていないことを実感しました(そして何より乗客の数が違う!)。 終点の蒲田で小一時間、池上線とともに運用を観察しましたが、池上線でも前面が中央貫通タイプのものと標準タイプのものがそれぞれ1編成ずつしか運用されていませんでした。帰りは池上線に乗車しましたが、伊賀鉄道で既に馴染みのある同様の車内空間に少し親しみを感じることができました。 
 今も一部の編成は、東京都心で著名な渋谷や代官山、田園調布を通り横浜まで、また都心地下を縦断し活躍している1000系。製造初年は平成元年ですが、まだまだ新性能車にひけを取らないこの素晴らしい車両を伊賀鉄道に導入できたというのは、丁度、東急の車両更新と重なり運が良かったこともあるでしょうが、導入に尽力された関係者の努力の賜物にほかならないと思います。伊賀線活性化の起爆剤としてこれからも大切に使い、そして一人でも多く乗って欲しいと願わずにはいられません。