ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2014/07/21 21:41:00|関西本線のこと
梅雨明け
 長期予報では、明けるのが平年よりも遅くなるかもと言われていた今年の梅雨も、平年通り開けました。
 いよいよ夏本番。全国の地方鉄道も夏休みの行楽客で賑わってほしいものです。







2014/06/28 17:01:00|遠征記
はじめての三岐鉄道三岐線(その2)

 (続き)やがて大きなヤードを備えた工場が見えて来ると、東藤原駅に到着します。ここは太平洋セメントの工場が隣接しており、貨車の積み出しが行われています。三岐線の貨物列車はここを起点にしており、沢山の貨車と電気機関車の姿を見ることができます。途中駅で貨物列車との交換を期待していましたが、土曜日は運休しているのか、出会うことはありませんでした。しかし、東藤原駅では、停車中ではあるもののその姿を見ることができました。
 東藤原駅を出ると、沿線風景は山深くなり、勾配も急になります。ほどなく藤原岳の麓に位置する終点西藤原駅に到着しました。西藤原駅には、かつて三岐線で活躍したSLや電気機関車などが静態保存されており、駅前広場では毎週日曜日にミニSLなどの運転会が開催されるウイステリア鉄道と称する屋外模型レイアウトが設置されています。三岐鉄道では、貨物鉄道博物館の運営も行っており、鉄道遺産の保存にも力を入れているようです。最近は地方のローカル私鉄でさえ鉄道文化の継承と発展を目的とした顕彰活動が行われるようになってきました。歴史的、文化的価値がある駅舎や構造物、車両の保存などを行うことは企業の社会貢献活動として意味のあることだと思います。経営面で必ずしもプラスになるとは限らないことではありますが、地域住民やサポーター組織の協力を得ながら是非続けてほしいと思います。
 さて、私たちは、復路は同じ三岐鉄道が運行する北勢線に乗ることとし、まず、折り返しの近鉄富田行で、東藤原駅で途中下車しました。そして、20分ほど田圃の中のウォーキングを楽しみ、北勢線の阿下喜駅近くの阿下喜温泉で温泉三昧を楽しんだ後、ナローゲージで有名な北勢線で桑名駅に向かいました。
写真上から=東藤原駅構内、三岐線の電気機関車、西藤原駅に保存展示されている電気機関車、北勢線に登場したかつての三重交通時代の塗色車







2014/06/15 16:09:00|その他
はじめての三岐鉄道三岐線(その1)
 三重県内で唯一、訪ねたことがなかった三岐鉄道三岐線に乗ってきました。三岐線は私鉄では珍しくなった貨物輸送が行われていることで知られていますが、撮り鉄も楽しむ身としては、大いに写欲を誘う路線でもあります。しかし、いつでも行けるという慢心から今まで一度も足を踏み入れることがありませんでした。今回は家族を連れての行動でしたので、撮影については二の次とし、乗り鉄を楽しむこととしました。
 まずは、起点の近鉄富田から西藤原行きの普通列車に乗車します。三岐線ホームは近鉄名古屋線名古屋行きホームの対面を間借する恰好になっており、津方面からの列車からなら乗り換えはスムーズにできます。土曜昼過ぎの列車は3両編成で、近鉄線との接続をとり、ほぼ座席が埋まる程度の乗客を乗せて発車しました。
 しばらく近鉄線と並走したあと、大きく左にカーブします。まもなく、今は貨物線となっているJR関西本線富田方面への線路が近寄ってきて合流します。東藤原からの貨物列車は、この線路を使ってJR冨田駅に向かい、JRとの受け渡しが行われます。ダイヤを確認すると途中駅で待望の貨物列車と行き違うはずです。
 列車は、藤原岳の麓に向けて快調に進みます。運転室うしろでかぶりついて見ると、軌道は重量貨物列車が走行するためか、コンクリート枕木の立派な線路が敷かれています。車両は、西武鉄道出身の旧型車ですが、70〜80`程度の速度で快適に走ります。保々や大安あたりまでは、四日市、桑名、名古屋都市圏の近郊路線の役割も担っているようで、沿線には私立暁学園高校、富田駅前には県立四日市高校もあることから、学生の利用も多いように見受けられます。交換可能な駅は有効長の長い広い構内が印象的で、これも貨物輸送に対応していることを象徴しています。(続く)







2014/06/08 22:07:00|その他
新緑の大井川鉄道へ(その3)
 新金谷を出発したSL列車は、大井川に沿って一路終着駅である千頭を目指します。私とってこの旅の主目的は、千頭という終着駅に向うことではなく、SL列車に乗ること自体を楽しむことに尽きます。車窓に映る日本の原風景も楽しく、蒸気機関車の鼓動を五感で感じることができるのも楽しみの一つです。私はトンネルに入ってもあえて窓を閉めず、煙や煤にまみれることを楽しみます(他のお客さんにはいい迷惑ですが・・・)。時には目が痛くなったり、顔が黒くなったりしますが、それが蒸気機関車の旅というものと思っています。あの香ばしい煙の匂いがしないと何とも物足りなく感じるでしょう。JRの復活蒸気列車には、快適性を重視してか、窓が開かない(開けにくい)客車を使用しているものもあるようですが、それではせっかくのSLの旅の魅力が半減してしまいます。その点、大井川鉄道は快適性など及びもつかない旧国鉄の旧型客車を使用していますから、その心配はありません。
 今、国内で利用者が減って経営に喘ぐ地方ローカル線が、あの手この手で列車に乗って楽しむ観光路線への道を探り始めていますが、ここではすでに早くから実践されていました。特筆すべきは、SL列車の運行だけではなく、沿線の観光資源との連携や物販などトータルで集客増と収益につながる取り組みとしている点であると思います。地方ローカル線の多くの沿線地域では、少子高齢化、人口減少が進み、マイカーへの依存度が高まる状況の中、地域外からお客さんを呼びこむことで利用者を増やし(減少を緩やかにし)、結果として地域住民のための移動手段を残すことができれば、手法として大いに参考になるのではないでしょうか。この夏は、アジアで初めて、機関車トーマスにちなんだイベント列車も走るそうです。楽しみですね。







2014/05/17 20:00:00|遠征記
新緑の大井川鉄道へ(その2)
 新金谷駅には、以前にはなかった転車台が設置され、それまで千頭折り返しのSL列車はバック運転となっていたものが、きちんと正面を前にして運行できるようになりました。ホームはいつものことながら多くの団体客であふれ、思い思いに記念写真を撮っていました。
 今日のカマはC10の8号機。昭和5年製造の最古参機関車です。大井川鉄道には現在、4台の現役機関車が稼働していますが、うち3台が炭水庫と一体になったタンク型機関車です。デゴイチやシロクニなどの大型機関車は石炭と水を積む車両を後ろにつなげたタイプですが、タンク式はそれらに比べると小さく馬力はありませんが、バック運転もできるなど機動性が高いのが特徴です。主に短距離運行に適しているといえるでしょう。しかし、多くの客車を連ねるとさすがに山坂を登ることは困難で、そのために電気機関車の後押しを受けることがあります。この日は後押しを受けず5両の客車を自分で牽引します。
 少し特徴のある音階の汽笛を一声し、ゆっくりとホームを離れました。これから1時間あまり、大井川の清流と山々の茶畑を見ながらのスローな旅が始まります・・・