平日に代休が取れたので、念願だった四日市港の末広橋梁に行ってきました。念願とは少し言いすぎで、四日市ならその気になればいつでも行くことができるのですが、いつでも行けると思うとなかなか行かないというのが人情で、そうこうしているうちに無くなってしまい後悔するということがよくあるのです。 さて、なぜ行きたかったかと申しますと、この橋は、全国的にも唯一無二の貴重な跳開式鉄道可動橋といいまして、普段は船が運河を通るために橋桁が跳ね上がっているのですが、列車が橋を渡るときには橋桁が下げられるという珍しい橋(重要文化財、産業文化遺産指定でもある。)ということで、三重県に住む以上は是非見ておかなければと思ったからです。鉄道橋ですが、本線ではなく、四日市臨港線という関西本線の支線の橋で、通過する主たる列車も、いなべ市にある三岐鉄道東藤原駅から積み出されるセメントや土砂を運ぶ貨物列車のみです。日に数往復が富田、四日市を経由して港内の太平洋セメントの工場まで行き来しています。 初めての訪問でしたので、少し道に迷いながら、大よそ目星をつけた列車の通過時間に何とか間に合い列車の撮影ができました。 出来れば、可動橋が動くところも見たかったのですが、既に橋桁が下された後で、跳ね上げの時間を待たずに現場を去ってしまったため、残念ながら見ることができませんでした(去った直後に跳ね上がったらしく、遠目に上がった状態は確認しました。)。 昭和初期に作られた橋梁をDD51が牽く長編成貨物列車が通過するのを間近で見るのは、なかなか見応えがありました。鉄道と海運の連携が今も息づく物流の原風景ともいえるこの橋梁、次は是非、橋の可動もじっくり見たいと思います。 |