ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2015/02/21 21:18:00|関西本線のこと
四日市港 末広可動橋訪問

 平日に代休が取れたので、念願だった四日市港の末広橋梁に行ってきました。念願とは少し言いすぎで、四日市ならその気になればいつでも行くことができるのですが、いつでも行けると思うとなかなか行かないというのが人情で、そうこうしているうちに無くなってしまい後悔するということがよくあるのです。
 さて、なぜ行きたかったかと申しますと、この橋は、全国的にも唯一無二の貴重な跳開式鉄道可動橋といいまして、普段は船が運河を通るために橋桁が跳ね上がっているのですが、列車が橋を渡るときには橋桁が下げられるという珍しい橋(重要文化財、産業文化遺産指定でもある。)ということで、三重県に住む以上は是非見ておかなければと思ったからです。鉄道橋ですが、本線ではなく、四日市臨港線という関西本線の支線の橋で、通過する主たる列車も、いなべ市にある三岐鉄道東藤原駅から積み出されるセメントや土砂を運ぶ貨物列車のみです。日に数往復が富田、四日市を経由して港内の太平洋セメントの工場まで行き来しています。
 初めての訪問でしたので、少し道に迷いながら、大よそ目星をつけた列車の通過時間に何とか間に合い列車の撮影ができました。
 出来れば、可動橋が動くところも見たかったのですが、既に橋桁が下された後で、跳ね上げの時間を待たずに現場を去ってしまったため、残念ながら見ることができませんでした(去った直後に跳ね上がったらしく、遠目に上がった状態は確認しました。)。
 昭和初期に作られた橋梁をDD51が牽く長編成貨物列車が通過するのを間近で見るのは、なかなか見応えがありました。鉄道と海運の連携が今も息づく物流の原風景ともいえるこの橋梁、次は是非、橋の可動もじっくり見たいと思います。







2015/01/04 15:27:15|撮影日記
あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。
 更新回数が少なくて恐縮です。無理せず細く長くつづけていきますのでご容赦願います。
 さて、年頭にふさわしい画像として、今年もやはりこれでしょうか?伊賀鉄道上野市駅に飾られる注連縄(しめなわ)です。この注連縄は頭を右にする関西風のものをかけています。地元で地域づくり活動をしている団体の寄贈のものですが、上野市駅が所在する三重県伊賀市は諸説あるものの行政的には東海地方に属します。しかし、特に経済、文化面で歴史的に近畿、関西の影響を強く受けている地域であるため、このような風習になっています。お雑煮のお餅も西日本特有の丸餅をいただきますし、川の流れはすべて大阪湾に注ぎます。この風習の境界は川の流れと同じように伊勢と伊賀を分ける分水嶺、鈴鹿山地にあると言われ、伊勢側では同じ三重県でも全く違うものになります。
 そんな講釈はともかく、この伊賀鉄道が将来、どのような姿になっていくのか、今年はその動向に目が離せない1年になりそうです。経営環境の厳しい地域のインフラをどのように持続可能なものにするのか、みんなが知恵をだして全国のモデルケースになれればよいなと思います。何もしなくても走っているやん・・・ではなく、残す覚悟を皆が持たないと走れない、そのことをもっと意識すべきであるような気がします。年始から失礼しました。 







2014/12/16 19:38:54|その他
今なお現役!国鉄型 

国鉄時代に、夜は寝台特急、昼は寝台を戻して通常の座席特急として昼夜兼行の活躍をしたことで知られる583系電車が秋田から京都まで団体客を乗せてやってくるとの情報を得たため、久し振りに撮り鉄魂に火がついて、早朝から捕獲に出かけてきました。この車両、今はJR東日本に僅かに残るのみで、定期列車には使われず、稀に団体専用の臨時列車などに使われています。国鉄時代から活躍する車両は近年、急速にその姿を消しており、この583系も例外ではありません。しかも国鉄時代のカラーリングのままというのは貴重です。京都駅では同じ国鉄型の盟友117系近郊型電車と顔を揃えるシーンも見られ、華やかな国鉄時代のノスタルジーを感じさせてくれました。







2014/09/13 23:06:03|撮影日記
室生 赤目 伊賀上野エリアキャンペーン
  奈良県宇陀地域から三重県伊賀地域に至るエリアは伝統的歴史文化や自然の宝庫として、知る人ぞ知る観光スポットという印象がありますが、そうした比較的隠れた観光資源に光を当てようと、近鉄では9/13から12/14まで、エリアキャンペーンを展開します。
 今日はその初日ということで、ツアー列車が大阪上本町から運転されました。その列車の中で注目の的がこれ!かつて大阪線で運転された特急用車両2250系の塗色を、急行列車などに使用される現行の車両に施したものです。昔の塗色といえども、目に鮮やかでなかなか似合ってますね。
 この車両、側面にはキャンペーンをPRする大型ステッカーが貼られ、車内にはエリア内の見どころを案内したポスターが掲示されているそうです。期間中はイベント列車に使用されるほか、通常の定期列車にも運用されるようですから、どこかでお目にかかる機会があるかも知れませんね。
 秋はさらに魅力が増すこの地域。この列車で、多くの方に訪れていただきたいものです。







2014/08/17 15:23:16|その他
山口線訪問
 今年の夏旅行で、はじめて山口線を訪問しました。昨年7月の豪雨災害で今も一部が不通になっている路線です。訪問の目的は、災害復旧の状況や変則ながらも運転再開したSLやまぐち号の状況視察です。
 現在の山口線の不通区間は地福〜津和野間となっており、この間は代行バスとやまぐち号利用者のための津和野散策バスが結んでいます。並行道路から見る線路の状況は、重機が置かれ鋭意作業中という感じですが、壊れた橋梁の修復はほぼ済み、新しい線路とバラストもおおむね敷かれているという状況で復旧間近という印象でした。情報では8月下旬には運行再開できるだろうとのことでした。
 やまぐち号は新山口〜地福間の運転となっており、SLは方向転換ができないため、往復ともディーゼル機関車との重連運転で、復路はディーゼル機関車を先頭に運行するという変則運行です。しかし、私が訪問したときに、当の主役であるSL(C571号機)に不具合が生じ、かわりにDLやまぐち号としてディーゼル機関車のみが、やまぐち号客車を牽引することとなりました。残念ながらSLの姿を見ることができませんでしたが、よく考えれば、ディーゼル機関車牽引の客車列車に乗車することは、今やSL列車に乗ることよりも稀有なことであり、これはこれで貴重な体験であったと思っています。しかも牽引機はかつて亀山機関区にも所属し、関西本線でも貨物や荷物列車に活躍したDD511043号機。当時、サイドの白帯が省略された塗装が特徴的(今は通常の旧国鉄塗色)だったカマです。
 さて、列車の印象はというと、最後部につながれた車両の展望デッキに出れば、心地よい風と山々の草木の匂いを全身に浴びることができとても気持ちがよく、トンネルに入るたびに子供たちは大はしゃぎで、SLでなくてもこの列車の魅力を存分に楽しめました。
 近年、自然災害で鉄道施設がダメージを受けることが増えています。鉄道需要が少ない路線では、復旧そのものが難しい場合もあります。そのような可能性が地方ローカル線には少なからずあるということを地域や沿線住民が認識しておく必要性を強く感じました。