ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2015/05/04 22:58:00|遠征記
今年も新緑の大井川鉄道へ
 GW恒例の大井川鉄道詣でをしてきました。今年はいつもより少し早起きして、現地での滞在時間を延長。SL列車の乗車はさることながら、金谷機関区の見学、大井川第4橋梁での列車撮影、川根温泉露天風呂からのSL列車鑑賞と欲張りな行程を貫徹してきました。もちろん往復の交通手段は公共交通機関(JR在来線と新幹線)を利用しました。
 新緑に彩られた大井川沿いの車窓景観はまさに日本の原風景。線路脇にある多くの茶畑では、ちょうど新茶の摘み取りの真っ最中です。忙しい作業の間にも、SL列車が通過する際は、その手を止めて列車の乗客に笑顔で手を振ってくれます。誰に強制されたわけでもない、これこそ遠来のお客さんを歓迎する、真のおもてなしではないかと思います。車内では、年老いた専務車掌が奏でるハーモニカの音色が響き、SL列車の心地よい揺れを感じながら、ゆっくり温かな時間が流れるこの空間が、私にとって最高の贅沢なのです。
 ※画像左=来月から運行予定の機関車トーマス用の客車(2、3両目)を繋いだSL列車 画像右=廃線になった十和田観光電鉄から転入した元東急電鉄車が第3の職場で運用開始







2015/05/04 15:38:00|撮影日記
紀勢本線に残る最後の国鉄型
 国鉄民営化以後、多くの国鉄時代の車両がJR各社に継承されましたが、既に四半世紀が過ぎ、今やその淘汰は急速に進んでいます。三重県内のJR各線でも、民営化以後に製造された車両がそのほとんどを占めるようになりました。そのような中、紀勢本線に残る旧国鉄製造のキハ40系気動車という車両が、同線から間もなく消えようとしています。この車両、最近のJRの新製車両にあるようなステンレスやアルミ製軽快車両ではなく、国鉄型らしい重厚な鋼製で昔懐かしい汽車旅の雰囲気を味わえます。
 JR東海では、3月に電化開業した武豊線で余剰になった車両の転用や新製により、老朽化した国鉄型気動車や経年数の高い民営化以後に製造された車両の置き換えを進めており、今年度中に紀勢本線のキハ40系も新製気動車に置き換えられる計画があるとのことです。
 キハ40系そのものは、北海道や東北、中国、四国、九州を中心に今もまだその姿を見ることができますが、今後、徐々にその勢力を縮小していくものと思われます。なかんずく身近で触れる機会が間もなくなくなろうとしている訳ですので、それまでの短い期間、しっかり記録しておきたいと思います。







2015/02/24 19:40:03|関西本線のこと
キヤ検実施
 関西本線非電化区間に検測車キヤ141が入るとの情報を得て、昼休みを利用して捕獲してきました。
 定期的に軌道や保安設備等の検査に入っていると思われますが、前回お見かけしたのは一昨年の年末。たまに、関西本線を利用したときに出会うことがありましたが、なかなかお目にかかりません。
 定期列車とは違い、比較的ゆっくりとした速度で通過して行くのが印象的です。
 安全運行確保のための影の立役者、これからもよろしく。







2015/02/22 11:09:00|遠征記
京都梅小路界隈の変貌

 京都での所用のついでに、梅小路蒸気機関車館周辺を訪ねました。近年、この界隈は水族館の新設をはじめ、梅小路公園の整備が行われ市民や観光客の憩いの場となっています。最近も京都市電のメモリアル施設が整備されたとのことで、是非訪問したいと思っていました。
 また、蒸気機関車館に隣接して、JR西日本が鉄道博物館の建設を進めており、現在、来年度オープンを目指して建屋の工事が行われています。
 これに伴い、さきほど、梅小路蒸気機関車館を今年8月末で閉館するとの発表がありました。これは新しく出来る博物館の一施設として再整備されるための措置であろうと思われます。現在、機関車館(扇形庫)の一部を現役車両の検修庫として使用していますが、新たに扇形庫の隣に別棟の検修庫が建築されています。JR西日本では、これに先立って、SL運行のための技術等の継承を今後も続けていくとし、新たにD51型200号機の本線復帰を行うと発表しました。 SLの復活運転がさらに拡大されることと、機関車館が、さらに博物館と一体となって充実した施設となることを期待したいものです。
画像上=建設が進む鉄道博物館、中=本日のスチーム号はスワローエンゼルC622、下=検修庫内の様子、右は検査中の貴婦人C571
、左の検査線上には復活工事中のD51200の動輪類が置かれている。







2015/02/21 21:18:00|関西本線のこと
四日市港 末広可動橋訪問

 平日に代休が取れたので、念願だった四日市港の末広橋梁に行ってきました。念願とは少し言いすぎで、四日市ならその気になればいつでも行くことができるのですが、いつでも行けると思うとなかなか行かないというのが人情で、そうこうしているうちに無くなってしまい後悔するということがよくあるのです。
 さて、なぜ行きたかったかと申しますと、この橋は、全国的にも唯一無二の貴重な跳開式鉄道可動橋といいまして、普段は船が運河を通るために橋桁が跳ね上がっているのですが、列車が橋を渡るときには橋桁が下げられるという珍しい橋(重要文化財、産業文化遺産指定でもある。)ということで、三重県に住む以上は是非見ておかなければと思ったからです。鉄道橋ですが、本線ではなく、四日市臨港線という関西本線の支線の橋で、通過する主たる列車も、いなべ市にある三岐鉄道東藤原駅から積み出されるセメントや土砂を運ぶ貨物列車のみです。日に数往復が富田、四日市を経由して港内の太平洋セメントの工場まで行き来しています。
 初めての訪問でしたので、少し道に迷いながら、大よそ目星をつけた列車の通過時間に何とか間に合い列車の撮影ができました。
 出来れば、可動橋が動くところも見たかったのですが、既に橋桁が下された後で、跳ね上げの時間を待たずに現場を去ってしまったため、残念ながら見ることができませんでした(去った直後に跳ね上がったらしく、遠目に上がった状態は確認しました。)。
 昭和初期に作られた橋梁をDD51が牽く長編成貨物列車が通過するのを間近で見るのは、なかなか見応えがありました。鉄道と海運の連携が今も息づく物流の原風景ともいえるこの橋梁、次は是非、橋の可動もじっくり見たいと思います。