ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2016/09/11 13:30:00|遠征記
いすみ鉄道訪問記2
 今、千葉県のローカル鉄道が熱いようで、テレビや各種メディアで取り上げられることが多くなりました。特に、公募社長の手腕で廃線の危機から脱し、多くの観光客を集める「いすみ鉄道」は「何もないがここにある」をキャッチフレーズに、旧国鉄時代の何かしら懐かしさを感じる雰囲気がウケて注目度抜群となっています。
 私も、過去2回当地を訪れ、改革前後の違いに驚いた一人ですが、このほど、一鉄道趣味人としてももう一度訪れたくなり、3度目の訪問をしその魅力に憑りつかれていることを再認識してきました。
 いすみ鉄道の魅力は何と言っても、旧国鉄型気動車キハ52,28を観光列車として運用していることでしょう。しかし、今や現役で走る車両がここにしかなく、単に懐かしいだけでは、撮影を趣味にしている人たちの被写体でしかありません。もちろんその人たちの発信力も大切なのですが、そこは鉄道事業として運賃収入にならないといけませんから、これをどう活用するかが大事になります。いすみ鉄道では、この車両を観光列車として特化し、乗って楽しむ列車として仕立てているところがポイントです。最近、レストラン列車は全国各地に拡がっていますが、ローカル鉄道の活性化策とした意味で先駆けと言えるでしょう。沿線に何もないのなら、移動手段であるはずの鉄道自体が資源になるということです(何もないは謙遜で始発の大原は伊勢エビ水揚げ有数の漁港を持ち、本社のある大多喜は城下町)。
 地元特産を取り入れた伊勢えび特急やスイーツ列車、居酒屋列車の運転などもさることながら、沿線高校生とのコラボなど地域が一体で後押しし、鉄道が沿線地域の経済を回し、その恩恵を地域に還元する。そうすることでローカル線が地域に必要とされ将来に残ることができる。ローカル線の存続活性化がうまくいっているところは、こういった好循環が生まれているというということでしょう。これは、これからこの難しい課題に取り組む伊賀線も大いに参考になることだと思います。







2016/05/08 21:48:00|遠征記
今年も魅力満載の大井川鉄道へ

 ゴールデンウィークの家族旅行の行き先は、静岡県の大井川鉄道が定番となっています。よくもまあ、毎年飽きもせず行くものだと周囲の声が聞こえそうですが、私は新緑が眩しいこの時期に訪れるのが毎年の楽しみになっています。
 昨年からは、SL列車の乗車は勿論のこと、SL列車の走行写真撮影、川根温泉での温泉三昧、旧型電車の乗車と欲張りな行程を楽しんでいます。さすがにSL列車の写真撮影には家族の同行は叶いませんが、その間は大井川の河原で川遊びをしてもらって、オヤジと家族の利害を一致させています。
 なお、近年は6月頃から、子供たちに大人気のトーマス(ジェームス)列車なるものが運行されています。大井川鉄道の集客と収益増の取り組みですから決して否定はしませんが、日常の大井川鉄道を味わいたいのであれば、真正?なSLがこれらに化ける前に訪れることをお勧めします。







2016/05/05 22:06:00|その他
京都鉄道博物館開館!
4月29日に待望のグランドオープンを果たした京都鉄道博物館。古都京都に鉄道文化の発信拠点として整備されることがアナウンスされてから、その開館を心待ちにされていた方は多いと思います。
5年前に名古屋に出来たリニア鉄道博物館も大いに期待したものですが、京都は慣れ親しんだ地、伊賀上野からもそう遠くない距離感ゆえに期待はそれ以上のものがあります。
そういう訳で早速訪問してきました。ファーストインプレッションはどうか?期待どおりもあれば、もう少しこうすればいいなと思う部分も正直あります。しかし、博物館は1度だけで全て見切れるものではありませんし、常設展示をただ眺めるだけではなく、今後も様々な企画が博物館活動として提供されるでしょうから、何度も通ってこの施設の良さを感じたいと思います。
オープン直後の混雑はあるでしょうが、興味があるなら、とりあえず1度おでかけされてはどうでしょうか?







2016/03/21 18:20:05|その他
惜別 伊勢路の国鉄型キハ(その2)
 伊勢市への所用の帰り道、定石通り近鉄線で帰ろうとしたのですが、ふと、伊勢市駅の車両基地に目をやれば、丁度、今春のダイヤ改正で紀勢、参宮線から消える国鉄型キハ40系の列車がこれから出区しようとしているのが見えました。別に急いで帰る必要もなかったので、予定を変更し次の亀山行きで帰ることにしました。お別れ乗車は1月の伊勢神宮初詣で済ませたつもりでしたが、思いがけず本当に最後の惜別乗車となりました。
 伊勢市駅には、何人かの同業者の皆さんがカメラやビデオカメラで熱心に撮影されており、地味な車両ですが、無くなるということで、それなりに人気を集めているようです。しかも幸運なことに、乗車した列車(4両編成)の後ろ2両には、JR東海所属車では唯一のツートンに塗られた国鉄色編成が組まれていて、恰好の被写体となっていました。
 いつもながら懐かしい雰囲気を残すボックスシートに身をゆだね、旧車独特の音と振動を味わいつつ亀山までの約1時間40分の汽車旅を堪能してきました。近鉄線なら急行利用でも伊勢から伊賀まで約1時間ちょっとのみちのりです。この車両が姿を消し、ステンレス、オールロングシートの新車が紀勢、参宮線を闊歩するようになれば、もう時間をかけてこのルートで移動することもなくなるかな。少し寂しい思いで関西線への乗り換えを急ぎました。







2016/03/21 17:41:00|蒸気機関車
湖北路をゆく貴婦人
 北陸本線の米原〜木之本間には季節ごとに蒸気機関車牽引の臨時列車「SL北びわこ号」が運行されます。毎回、通常は2〜3日程度運転日が設定されますが、今年の冬は1日(3月6日)のみ。しかも牽引機関車は、普段、小型のC56型が登板しますが、今冬は山口線のSLやまぐち号に使用される貴婦人ことC57型が充当されるとの情報です。
 過去にも、貴婦人が牽引する北びわこ号の撮影、乗車に出かけたことがありますが、最近はその機会に恵まれませんでした。今回も1日しか機会がないのにこの日は仕事の予定があり、出かけることは叶わないと思っていました。しかし、直前になって仕事がキャンセルになり、喜び勇んで、子供とともに出かけてきました。
 何とか、列車の指定席も確保することが出来、午前の1号に乗車、1号の回送と午後の3号を河毛駅近くのポイントで撮影することができました。
 比較的大型のC57は力強く煙も盛大に吐いて、写真を撮っても絵になります。また、乗っても蒸気牽引列車特有の推進力を強く感じることが出来、わずか小1時間の乗車時間でしたが満足できるものでした。
 蒸気機関車による臨時列車の運行は、運行経費も高く、鉄道事業者のみならず地域などの関係者の理解と協力が必要不可欠と聞きます。運行日数が減ったことは、こうしたことの難しさの表れなのかも知れません。これからも長く運行が続くよう、出来る限り出かけて自分なりに貢献したいと思います。