明けましておめでとうございます。 昨年はコロナ禍の影響により、屋外での活動も制限を受けることとなりましたが、収束が見通せないまま年を越すことになりました。まだ暫くは我慢の日々が続くのでしょうか。 伊賀地域を取り巻く鉄道事情も昨春からの外出自粛により、明らかな利用者の減少が見られ、大手鉄道事業者でさえ、巨額の損失を出しているとのことです。高校通学生や観光客に依存する伊賀鉄道も新学期からの休校措置や忍者観光目的のインバウンドが無くなったこと、集客目的の各種イベントが実施出来なかったことによる影響は深刻であったと思われます。幸い公有民営化を果たしていることから、行政による支えにより地域の大切な移動手段が維持されています。 そのような中で唯一の朗報は、今春のダイヤ改正を期に、関西本線加茂亀山間にICカード(ICOCA)利用エリアが拡大されることでしょうか。京阪神地区との利便性が向上し線区の活性化に期待がかかります。このことを契機にICOCA導入と併せた利用促進策を講じる必要があると思います。 近鉄では、大きな動きは聞こえませんが、コロナの影響による利用者減少が、減便等ダイヤの見直しに繋がらないか懸念があります。一方、長年親しまれた、紺色とオレンジ色を纏った特急車両が3月に全てなくなるようです。既に塗り替えが進んでいましたが、最後まで残った旧型車両12200系が老朽化のため廃車されるためです。 今年は何はともあれ、コロナの収束が第一です。収束が見通せなければ、地域の鉄道の将来も見通せません。早く世間が落ち着きを取り戻し、コロナ後の展望を切り拓きたいものです。 ※画像上=市民団体から寄附された関西風の注連縄を飾る忍者市駅(上野市駅)駅舎。伊賀鉄道の駅舎を考える会が用意した迎春用の寄せ植えも置かれています。 中=3月で姿を消す伝統の近鉄特急12200系。下=車載型ICOCAが使えるようになる関西本線キハ120型 |