干物ヲヤヂの日記?ブログです。大好きな綾瀬はるかさんのこと、鉄道、旅、酒、ゴルフなど。
 
2011/10/03 1:19:44|まにあなシリーズ
陶淵明さん 土の匂い
陶淵明さん(東晋:ずいぶん昔の人)の詩を知ったのは・・
いつ頃だったか 覚えていないのだけれど

まだ東京にいた頃(1995年くらい?)
おそらくNHKの「漢詩を読む」みたいな番組で
読まれたのを ひょいと聞いたときではなかったか


それはおそらく

歸園田居 五首といわれる詩の初めの部分

  少無適俗韻   少きより俗韻に適ふこと無く
  性本愛邱山   性 本と邱山を愛す
  誤落塵網中   誤りて塵網の中に落ち
  一去三十年   一たび去ること三十年
  羈鳥戀舊林   羈鳥 舊林を戀ひ
  池魚思故淵   池魚 故淵を思ふ
  開荒南野際   荒を開く 南野の際
  守拙歸園田   拙を守りて園田に歸る


若い頃から俗世間に合わへんかってん、山や野ーが好きな性格やってん
せやのにまちごーて役人生活することになってしもて
三十年も月日が流れてしまいよった
つかまえられた鳥は林を恋い慕うし、池の魚なら淵に戻りたいもんや
せやからわいも、南の野ーで荒地の一角でも耕すべぇって
無理するのやめて、田舎に帰ることにしてん



ワタシは 漢詩に詳しくない 
なんとなく憧れるが ほとんど知らない

この頃は 他にすきな詩もなかったし
けど

けっこう ガーンと来たんです

最後の 「拙を守りて園田に歸る」 っていう部分

細かいニュアンスはわからないけれど
卑屈な感じはしなくて どちらかというと 嬉々としてるような・・


そーか ワシも似たよーなもんやん  て



ワタシは 漠然と
40を過ぎたら よほど合ってる仕事なら別だが
仕事をいったんやめて 自分の好きなことをやろうと思っていた
経済的に困窮するかもわからないが 
何をしたいか 見えないかもしれないが・・・

人生 幸いなグループに入ると自分で思えるような
わりと理想的な職種の仕事ができる職場に入れた
しかし そのような職場でも いろいろな問題があって

世の中から強い批判があって 組織として主体性を持てないでいたことや
労使問題、労労問題
旧態依然とした体質  とか

そういう中で 自分を保とうとすると どうしても周りに合わせ
衝突を避け 流されるまま サボりながら生きていくみたいになる
こんな組織は 少々何をやっても変えられっこない・・と

どうにでも 自分を合理化できる というか
適当にごまかして できるだけ好きなことやっていようと

中でも労働問題は イヤになってからすでに長く
理想は理解できるのだが 現実味なく かつ単純化を志向する構造がイヤだった
(最近 茂木さんとかの影響で 
 労使両陣営の「思考停止」がイヤだったんだなあ と理解できる)


さらに 自身 人生の失敗?というか ハナからうまくいかないこともあって
いずれは 多くの人に接する環境から脱したい(引きこもりたい) と


そんな中で 出会った 陶淵明さんの詩の一節だったのだ



陶淵明さんの評価は まあ高い
素朴な田園詩人とか そういう分野を切り開いた人とか いわれている
反権力 反栄達 とかなのかなー

詩は素晴らしい と   人格や教養は高い と
でも 人としてどうなのか 
少なくとも 社会からは完全に落ちこぼれの範疇だ
むしろ 昔から中国で 一定の評価を得てきたことが 不思議なくらい
すくなくとも かっこよくはないのではなかろうか

自分には
知り始めた頃はともかく 
今は わりとはっきり 陶淵明さんの魅力がわかる
詩を勉強したわけでもないけど  どっちかというと ほとんど知らないけど


ある種の(きっと こうに違いないという) 確信がある・・

それは
自然や農業を楽しむことの愉しさを これ以上ないほど明確に謳っていること
そこには 見栄はもちろん 負け惜しみもない
社会批判もあるかもしれないが 二の次だ

自分がいいと思うものを 堂々と発表しているのだ  社会の多数派でないことを承知の上で

そして 素朴というか 貧しい中にも 
この世には 楽しみ方 というものがある と提案しているのだ

それは 国が富み、物財が豊かになることとは独立して



そういうことを うすうす感じる人は 少なくないのかもしれない
しかし 大多数は それを行動できない   
また社会的に弱すぎて 危なっかしくて やっていく確信はとてももてない

だから 苦しくとも 組織の一員となり 勤めを果たして俸禄を得る
わずかずつでも 蓄財して将来の豊かさをめざす
世間を渡るに 思い通りにならないのは至極当然 それに負けてはならじと
男も女も たたかいつつ生きていく
苦難を乗り越えて 栄達や豊かさを得ることこそ 人生の醍醐味と

否定すべきこととは思わない
ところが そんな道を進んでいくと
哀しいことに  人の素朴さや優しさを いつのまにか失っていく
いつの間にか それほど望んでいなかった 財力や影響力(権力)に心を奪われ
社会を肯定し あるいは諦観し
社会的立場が強かれ弱かれ 自分を合理化するようになる


自分を言い聞かせられる人々はいい
しかし 自分の中の なんかの違和感や不自然さをずっと感じる人も少なくない
だから 結果として 陶淵明さんの提唱する価値にも光が当たる

自然のすばらしさはともかく 貧しさや社会的弱さは忌避したいから
だれも 陶淵明さんみたいなマネしたくないんだけど
一種のあこがれは理解できる みたいな?


そんなんが 陶淵明さんの魅力の わりと一般的な解釈なんだろうと思う




自分は

もう一つ 感じる

それは 自然の 日常の朝夕の風景や暑さ寒さ 花木や鳥獣の営み
それとともに 農のよろこび ということ

ワタシ自身 気づいたのは 40歳頃
転勤して 東京から離れた職場で わりと日常に 土 をいじりだしたとき

土をいじり 花木や野菜を育てることには 身体の奥底からのよろこびを感じる
ことに気付いた 
花が咲いたり  収穫のよろこびとは別の



こういうのは たぶん 頭というか意識より 身体が気づいたのだと思う


田舎で育ち  家族とともに田畑で作業したときの感触を思い出した
そういう部分もあるだろうけど


結婚して 子供が生まれると  もう説明など超越して うれしい (らしい)
それに 似ている

料理というのは 人を喜ばせるものであって
自分が食べるだけなら 簡単に済ませてしまう
誰かに おいしいものを食べてもらうことがうれしいから
よい食材を選び 手間暇かけて作り 何品も並べ
気をきかせた盛り方をしたり おいしい酒や花をそえたりする 

それにも少し似ている


農業は  人としての自然な幸福感につながっている のだと思う


陶淵明さんは  
戦争はもちろん 役人の厳しい労働や気づかれもイヤだったろうが
なにより
農のよろこび に接していたい というのが 偽らざる心境だった と思う
他では 得られない (達成感とは違う) 味わい

ワタシもそう思うのです


はっきりいえば 
若いころには 世間体を気にして できなかったけど
今は 
社会の落伍者というありがたいレッテルを勝ち取っているので
気兼ねなく できると思うのです



陶淵明さん
や ワタシのような人間ばかりでは ヨノナカ うまくいかないだろうけど ね




P.S.
陶淵明の漢詩については
 「壺齋散人」さんの 陶淵明 詩と構想の世界
 などを参考にさせていただきました







2011/09/19 12:30:21|鉄分をとろう[鉄道]
地中の星 (新幹線トンネルの未来)
先ほど
新幹線車両の先頭部のデザインが
簡単には紹介できないほど 深い背景をもっていること

その断片を 記事にしました が・・

「機械屋?」さん なら 気になることがある と思うのです


それは
新幹線は トンネルを300km/h級のスピードで通過する ?

それって 結構
「流体機械」として けっこう高度なレベルじゃん




そーだよなー
300km/hで通過する ってことは
中での 圧力の変化もかなりのもんだろうし
吹く風だって そーとーなもんじゃないか?

第一 列車とトンネルの壁面て  1mも離れてないじゃん・・・

よー考えたら
トンネルの中で 300km/hどうしのすれ違い だってあるじゃん・・


クルマのエンジンの吸気ポートの形状だとか エキゾースト(排気)の
流れなんて エンジン性能に直結するもんな・・・

ビルや工場の送風ダクトの設計なんて
少なくとも長いダクトの場合はかなり難しいし・・

エレベーターのまわりの空気の流れだって相当工夫があるって聞いてるし・・


となると
新幹線のトンネルって  
空気抵抗とか 圧力低減とか  相当 工夫してあるんだろうなー

と思う方も いらっしゃるに違いありません・・



ところが
ここが ワタシのいいたいところ なんですが・・


残念ながら
新しい新幹線区間においても
空気力学的には あまり これといった配慮がありません・・


トンネル技術は

○ 工事が難しい地質や山岳条件においても 確実・安全にトンネルを掘る
○ 強度の高いコンクリート構造で 長期に崩壊することのない安全性
○ 列車の高速走行を可能にする強固な軌道
○ 排気や火災時に被害を小さくするための設備と配慮
○ トンネル内湧水や周辺の地下水変化等に対する配慮
○ 不審者侵入防止や保守作業のための配慮

などについては おそらく十分な合格点・・ でしょう
しかし  それって 動かないモノ としての位置づけ だと思うんです・・

「構造物」 として立派なだけじゃん
ぼちぼち その機能をもう少し意識してはどうか  と


すでに述べたように トンネル内では
高速列車の通過に伴って

○ 圧力変化が恒常的に発生し
○ 中の空気も ぐいぐい押されたり 引き込まれたりしている
  そこそこの速度(20〜30m/sくらい?) で
○ 列車に接近すれば その風速は列車速度(300km/h→83m/s)に近くなる
○ 圧力も風速も 単純な変化ではなく 非定常で複雑・・

このような 状態になります


新幹線のトンネルは 東北新幹線 八甲田トンネル 26km を先頭に
長大トンネルがいっぱい
10km級のトンネルは ほんとに数多くあります

また 長いトンネルだけが問題ではなくて

短いトンネルを出たり入ったり連続することも
(モロ 非定常な現象となりますから) いろいろ問題が・・

なので

列車先頭部の 設計方法(アルゴリズム?)が ほぼできあがったのと同様に


トンネルの 配置・設計方法の指針 というか 望ましいビジョンを明確に持つ
必要がある  のではないでしょうか

ワタシが知らないだけで 着々と進んでいれば 杞憂な話 ですけどね


検討事項 1
トンネル には 東海道新幹線などのバラスト(砕石)軌道 と コンクリートスラブ軌道
というものがあります

現在の主流は メンテナンスが少なくて済むコンクリートスラブ軌道ですが
この方式  空力的にはあまり望ましくありません
(バラストに比べて 空気が流れる場合の空気抵抗は小さい可能性がありますが)
トンネル微気圧波の問題を深刻にし トンネル内走行時の騒音も大きい

一方 バラスト(砕石)軌道は 車内騒音が小さく 
トンネル内では圧力波をいくぶん減衰してくれます が いかんせん
軌道を保持する力が弱く 定期的なメンテナンスが必要です(維持費がかかる)
だから メンテナンスが少なくて済み かつ 気圧を減衰させたり 音を吸収する効果
をもつ 壁面構造を 模索するべき

(これが開発できたら 明かり区間の軌道や高欄にも応用でき、車内騒音を低減できます)


検討事項 2
トンネルには 工事の時に使って その後保守用に残されている斜坑、横坑のたぐい
があります
長いトンネルには複数あります

これらの 形状 とくに本坑との接続形状に対する配慮

最近のトンネルでは 接続部がかなり大きく設計されますが
トンネル微気圧波の対策上 遮蔽扉を設けている例が多くあります

大きすぎると そこを列車が通過する瞬間 いったんトンネルから出てすぐ入るような形になり
微気圧波の問題が起こるのです
小さすぎると トンネル内の圧力波や空気の流れなどを分岐させ 本坑内のそれを減衰させる効果が弱くなります

なので 最初から 空力を考えて設計してみましょう


検討事項 3
トンネル内のいろいろなもの
例えば架線を吊るすための支柱 や き電線の設備

これらは トンネル内に 40mおきかな? 数多く設置されています
トンネル内には 20〜30m/s程度の風も吹くわけだから
ダクトとして考える場合 かなりの抵抗物に思えます

支柱やがいしなど を空気抵抗の小さい断面形状にすると
思わぬ省エネルギー効果があるやもしれません
(風速が低い範囲なら 空気抵抗は気にする必要がないのですが)




まあ 上記の項目以外にも (軌道面・壁面の平滑性向上とか) あるでしょう し 
その組合せの問題も多いと思います  が
まず このあたりから始めないと 何も進みません ので


トンネルは もう作っちゃったよ という場合 
なかなか どうしようもありませんので


基本は これから作るトンネルに対して・・ ということになるでしょうか
リニア とかね

リニアのトンネルは 新幹線が64平方メートル程度に対して
80平方メートルないしそれ以上になりそうです

従来と同じ考えでは 工事費がかさむ  その割に空力的機能は低い
ということにもなりかねませんし・・



現在 トンネル内を走行するとき 車内の騒音レベルは上がります

もし 新幹線のトンネルを流体機械の構成部品と考えて設計しなおして

トンネル内の風速を減少させ 騒音を吸収するトンネル構造が実用化されたら
明かり区間でも トンネル区間でも静粛性が近いレベルになり・・


お尻を水で洗ってくれるトイレ同様
もう 元には戻れなくなるにちがいありません・・


では また
いつか 鉄の話題を・・








2011/09/19 12:23:46|自然風
さよなら 夏の日
アキ ですね


夏空 いつまでも眺めていたいですが

お彼岸も近く  季節は もう秋です


ここしばらく
台風の影響とかで まだ暑い日が続いていて アレですが 

この季節 本当に ゆく夏が惜しい

もっと楽しんでおきたかったなー
と毎年思う


音楽の世界のような 恋 のあるなしは まあ置いといたとしても(笑)


拙者 未熟者ゆえ  秋や冬を楽しむに至っていません
いや 秋の味覚とか 熱燗とか それは味わっていますが・・


コンビニのノボリも
とっくに おでん とか鍋とか? になってるし



世間的には 連休が2週続くようで
ヲヤヂの仕事は 連休にはならず

しかも 病院通いで休みを取ってる(泣)状です



アキーーっ  (意味なく叫んでみました・・)




P.S.

青空 夕空 がきれいなとき 

写真を撮ってブログに載せたいものですが
いま ワタシの愛機(EOS Kiss 2002)は 

受光素子CMOS が しみだらけ状態
これ 花や風景 あるいは仕事の写真を撮るときは
特段 問題ないのですが

ソラを撮ると すごく浮き出て 写真が使えない・・・
(この画像は ケイタイのカメラです)


しくしく

ぼちぼち 買い換えたい ・・なー

   








2011/09/19 7:18:29|鉄分をとろう[鉄道]
へんなかお・・
へんなかお・・

へんなかお〜 へんなかお〜 へんなかお〜


綾瀬はるかさん主演のドラマ
「たったひとつの恋」の ヒロトとナオの会話ではありません・・



最近の新幹線の先頭形状
700系 N700系、 800系、E5、E6 など

海外の高速列車とは少し違い
へんな顔 とも カモノハシとも いわれたりしていますが
アレ が 騒音その他の環境影響と安全に配慮した最先端の「流線型」
であることは うすうすご存知の方も多いに違いありません


なぜ あんなかっこう をしているか  
大変 長い話 になりますが  ひとことでいえば
日本の新幹線には トンネルが多数あるからです
しかも そのトンネルの出入り口が住宅地に近かったりする  ので

日本の新幹線は、第一に走行時の騒音が小さく、
そして 第二に トンネルへの突入・退出入が 空気力学的にスムーズでなければならない
から です


初めは信じられない人も多いのですが 
新幹線車両がトンネルに突入すると ふたをしてあるわけではないけれど
トンネル内の気圧が上がります
列車速度が早い(音速の1/3以下ですが)からです

圧力の上昇幅は 山陽新幹線 N700系 300km/hで 
3kPa = 0.03気圧 = 300mm水柱  程度  
(ΔP は 列車とトンネルの断面積比に比例し、列車速度の2乗にほぼ比例します)
この圧力が上昇したエリアは 圧力の低い部分、すなわち反対側の出口へ向かって
津波のように伝わっていきます。 音速で 

そしてまた 信じられない人も多いのですが 
この圧力の波: 圧縮波は トンネルの出口で反射 して 
波としてはプラスマイナスが逆転して(圧縮波が膨張波となって)
突入側へ戻っていきます (以下、反射の繰り返し)
で この出口で圧縮波が反射する瞬間に 圧力がトンネル外に放射されます

これが トンネル微気圧波といわれる現象で 
このパルスの大きさは やってきた圧縮波の波面の時間勾配に比例するのです
波面の勾配は 列車とトンネル形状にかかわる寸法(例えばトンネル直径+先頭部長さ)を通過する
時間( (D+d)/Vというイメージです)に先ほどのΔP上昇するので
結局 列車速度の3乗に比例するということになります
(300km/hのときは100km/hの27倍になる。 なので大変 なわけです)



なので 新幹線車両がトンネルに入ったとき形成した圧縮波が急な立ち上がりをしていると
このトンネル微気圧波が大きくなって (無対策だと) トンネルの出口側で「ドーン」 てな
花火のような圧力パルスが発生してまうのであります・・

  以下 数行 各駅停車
  お急ぎの方は この先の ☆印にお進み下さい

 で このトンネル内圧縮波
 いわゆるスラブ軌道という トンネル内面がコンクリートの平滑な面で形成されている場合
 「非線形効果」という効果で 圧縮波が伝播するとともに どんどん波面が急になっていく
 という恐ろしい傾向があります
 山陽新幹線や東北新幹線のように スラブ軌道の長さ数kmというトンネルでは
 トンネル内圧縮波の波面は 圧力変化がステップ状になってしまう 有名な「衝撃波」
 になってしまうこともあるのです (無対策の場合)



もちろん そのようなことになると モロ 沿線の環境問題になってしまうので
トンネル坑口に緩衝工という構造物を 多くのトンネル坑口に設置してあります
トンネルの断面積より一回り大きい断面積のフードを取付け 列車突入時の圧力上昇を
ゆっくりにする施設です
新幹線に乗っていても 一瞬のことなので確認するのは至難ですが 長さ10〜50m程度の
わりと大きい構造物です

で 300km/hという速度は こうした地上側の対策だけではムリがでてくるのと
騒音問題  列車どうしのすれ違いのショックの緩和  などの対策と合せた 車両側対策
として  列車先頭部形状の(空気力学的)最適化  が行われている ということです

いかにして トンネル突入時の圧力の上がり方を少なくするか

○ 列車の断面積を小さくする (トンネルの断面積は簡単には大きくできないので)
○ 1両目だけでも 列車断面積を小さくする
 
いかにして トンネル突入時の圧力の上がり方を(時間的に)緩和するか

○ 列車先頭部を長くする

500系 では 先頭部長さが15mほどありました  かっこいいですね
でも 長くするだけじゃだめ というか ムダがある

与えられた先頭部長さで 最も圧力上昇がスムーズになる形状があるはず
先頭部のデザインで 最も 圧縮波の圧力勾配が最小になる形状に作る
できれば 短い先頭部長さで 最大の緩和効果を得たい

このことが求められているわけです

そして その答えは 


最先端部を除いて  列車の断面積変化を一定にする  ということです
先端からの各位置(x座標としましょうか) における断面積が一定の割合で増加する形状にする

新幹線を 断面が円形の回転体とするならば 先頭部はx軸を中心にした放物線を回転させた形状 です


いま カモノハシのような 新幹線の形状は  先頭部の断面積増加率が 一定になるように
連結器(先端カバー)や前照灯 台車 運転席 乗務員ドアなど その増加率を保ったまま
かつ流線型となるように配置・設計した形状なのです

もちろん 空力騒音や空気抵抗なども考慮します

空力騒音は(基本的に列車速度の6乗以上に比例するといわれているので) 極めて重要ですが

意外に思われるでしょうが
実は 空気抵抗はそれほど重要ではありません

新幹線は 直径(列車幅3.3m程度)に比べて 長さが100倍以上(16両で約400m)あるため
圧倒的に 中間部の摩擦的抵抗が大きく 先頭と後尾の圧力抵抗成分の寄与は小さいのです
まあ 流線型をしていればよい というか

もっというと 空気抵抗は 列車速度の2乗に比例する現象なので 空力騒音やトンネル微気圧波
に比べたら速度依存性は低い方なのです

ただし 先頭部 = 後尾部 (形状は同一)ですから
後尾部となった場合に 空力が原因でゆらゆら振れる(動揺する)形状は避けなくてはなりません

後尾部として 安定的で 渦離れ?のよいことが求められます


さて
このように 現在の新幹線の先頭形状のバックグラウンドは非常に深いものがあります


この説明でも 
列車走行にともなう明かり区間の圧力変動 の低減とか
駅通過時の列車風(風圧) の低減対策とか
トンネル微気圧波の派生的現象 の対策とか
トンネル入口緩衝工とのマッチング とか
トンネル内走行時の列車動揺(乗り心地) とか
雪の付着対策
バラスト等の飛散防止 とか


省略してある部分が かなりあります  が


これらを 総合的に考慮して
○ 数値シミュレーション(スパコンによる計算)
○ 風洞実験
○ 回転体模型の高速突入実験

などで 検討・解析を繰り返して 先頭形状が決定されています
ただ 先頭部の断面積変化を一定にする というのは もはや譲れないくらいの基本線
になっていると思います

これは 300km/h級の高速列車をバンバン走らせるとき
環境問題をクリアするためには 避けて通れないデザインのステップになっているわけです


高速鉄道にもかかわらず トンネルが大変多い という日本ならではの問題でもありますが
これだけの要素を 科学と経験に基づいて研究開発を行っている
JRグループの技術基盤はすばらしいと思います
一朝一夕にマネできるものではないはずです

戦前・戦中の技術者をはじめ 日本の鉄道システムを維持発展させてきた多くの関係者の
叡智と努力による到達点だと思います  大げさではなく




長くなりましたので  またの機会に

実は 書きたいことは 新幹線の先頭形状ではなく・・別のところにあります・・

てなこって (つづく)








2011/09/02 7:33:59|ビバ綾瀬はるか
メイプルアップルパイ
おはよーございますー

台風の影響で 強い風が吹いてる朝でーす
(暑い!)


ゆうべ

前から KFCが 綾瀬はるかさんを
アドバイザーとして 新商品を極秘に開発している
と伝えられていましたが・・

でました

メイプルアップルパイ

買ってきましたよー

袋に 
綾瀬はるかさん × KFC コラボしました!
とあります 
「綾瀬はるかさん」の文字がとってもかわいい
(捨てられないじゃん この袋・・)



で さっそくたべました


んまい !


メイプルシロップとアップルの柔らかいハーモニー
焼き加減がいいですね

さすが 食いしん坊はるかちゃん  ?

甘すぎず
ビールといっしょに やれなくもない



いっしょに買ってきた
カーネルバースディパック も
夜中に一気食い・・


肥満の神様 カロリー の

「食べなさい  残さず食べなさい」
(プリトヨ 国松の母 ふう)

という声が聞こえたので・・


おかげで
今朝は いつもよりさらに

アブラギッシュ !


ではまた