ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2022/10/30 22:05:17|遠征記
鉄道開業150年の思い出に「マイテ49」初乗車

 今年の鉄道の日は、開業150年という節目となり、10月14日に近づくにつれ、各種メディアも様々な観点から取り上げることが多くなった気がします。お決まりのこれまでの歴史を辿るもの、鉄道旅の楽しさを紹介するもの、ローカル線存続問題をはじめとする現代の鉄道を取り巻く課題や今後のあり方についてなどなど、全てに目を通すことが出来ないほどで飽きることがありません。  
 そのような中、ネット情報を見ていると、JR西日本が保有する旧国鉄製造の展望客車マイテ49-2が、鉄道開業150年を機にこのほど現役を解かれ、京都鉄道博物館に保管されるとのこと、そしてその前に、蒸気機関車館の特別なスティーム号として最後の乗車機会があるとの情報に接しました。
 マイテ49は、戦前製造で主に東海道筋の花形特急列車に連結され活躍しましたが、電車特急の登場で一旦は現役を引退、その後、唯一残った2号車を国鉄分割民営化によるJR発足を機に、JR西日本が復活させ、主にイベント列車に使用してきました。ここ最近は、車両基地の公開イベントでその姿を見ることがありましたが、本線上を走行する機会はなくなっていました。関西本線では、平成の初めに、マイテ49を含む旧型客車の編成をDD51型ディーゼル機関車3重連が牽引するイベント列車が運転されたことがありました。私は知人とともにこの列車に乗車する予定でしたが当日に体調を崩し、乗れなかったという忸怩たる思い出があります。もう乗車できることはないと諦めていましたが、思いがけず、乗れる機会が巡ってきたとあり、早速予約し、念願を叶えた次第です。
 特別なスティーム号は、わずか10数分の短い旅であり、乗り心地をじっくり堪能するというところまでは至りませんが、贅を尽くした車内の設え、一人掛け回転シートの座り心地や特徴的な3軸ボギー台車のジョイント音をはっきり体感することが出来ました。マイテ49は今後、かつてコンビを組んだ数々の蒸気機関車逹とともに扇形車庫で保存され、同僚たちと昔話に花を咲かせることでしょう。
 開業150年を迎えたお祝いムードの一方で、鉄道の今後が気になる節目ともなりましたが、こうした歴史の生き証人に触れ、鉄道に興味のある人もそうでない人も、鉄道がこの国の発展にどう寄与してきたのか、これからもどのように活かしていくべきかを考える契機にしてほしいと思います。そして自分にとっての鉄道開業150年の忘れ難き思い出にすることができました。ただただ感謝です。  







2022/09/19 21:10:43|その他
今に生きる国鉄型電気機関車
EF65と66、この2両の機関車を見て懐かしいと思う方は、少年時代にブルトレブームを経験した人達でしょうか。展示されているのは京都鉄道博物館。引退して展示されているのではありません。この博物館では、今も現役の車両を営業線から直接施設内に引き込み展示することが出来るのです。これは先月、期間限定で特別展示されたときのものです。
私は辛うじてブルトレ世代に当たるのかも知れませんが、残念ながらそれが走る沿線に住んでいなかったため全くご縁がありませんでした。寝台特急が紹介される本や写真で見るだけでしたが、「あさかぜ」、「さくら」など東京発着のブルトレの先頭には、この2両の機関車が花形として立っており、よく知られた存在でした。
当たり前にあった青い客車による寝台特急が日本中から無くなって既に久しく、この形式の機関車の活躍の場は貨物列車のみとなり、そしてその役目も間もなく終わろうとしているようです。国鉄時代に開発、製造され約半世紀、長距離寝台特急列車という華々しい舞台から、高速貨物列車まで人々の生活を支え続けたということは、この両型式が高い性能を有したことにほかなりません。必ずや日本を代表する鉄道車両として長く人々の記憶と歴史に刻まれることでしょう。







2022/07/28 9:11:24|その他
伊賀線まつり2022ほか開催

 伊賀線全通100周年を記念し、7月中旬の連休期間に「伊賀線まつり」、記念式典と記念列車運行が無事行われました。伊賀線まつりはサポーター組織である伊賀鉄道友の会ほかの主催で毎年ゴールデンウイークの恒例行事として開催されてきましたが、近年はコロナの影響で開催が自粛され、昨年秋に再開、今年は全通記念日である7月18日の前日(17日)に開催されました。今年は周年行事ということもあってか、会場を上野市車庫に加え、駅前の公共施設「ハイトピア伊賀」のホールでも展示やステージイベントが開催されました。当日は朝10時の開場時点で、上野市駅前にはすでに入場待ちの長蛇の列ができており、折からの好天で気温も高いため、行列に並ぶのは躊躇されるほどでした。行列のお目当ては主にグッズ購入のようで、事前に多数の記念グッズ販売が告知されていたからなのでしょう。昼過ぎに再訪した際にも行列が途切れることはありませんでした。伊賀線200系運転台を模した本格的な運転シミュレーションなどの体験モノも好評で多くの親子連れが楽しんでいました。
 第2会場でもあるハイトピア伊賀ホールでは、懐かしい映像がスクリーンに流れる中、目を見張るのは、中央に鎮座する伊賀線沿線の巨大ジオラマでした。会場の大きさもあり、昨年まで披露されていたスケールをはるかに凌ぐものでした。また、その隣には初お目見えのプラレールジオラマがあり、多くの車両達が縦横無尽に走っていました。よく見ると、市販のもの以外に、伊賀線や関西本線に因んだ自作と思われる車両も多数あり、こちらも注目すべきものでした。展示はこのほか、歴代車両の実物部品や写真、古い絵地図もあり、私が特に興味を惹かれたのは、茅町と書かれた行先方向板でした。かなり古いものでしたが、そのような運行系統もあったのかと、新たな発見でした。
 ステージイベントではお馴染みの“いがグリオ”らご当地ゆるキャラが集う楽しいショーやピアノデュオが奏でる鉄道唱歌関西・参宮線編、私たち世代には馴染みの“うえのまち”などが披露され会場を沸かせていました。
 聞けば過去開催の中で最高の集客数だったとか。事前のPRも功を奏したのでしょう。
 翌18日には、上野市駅前で関係者を招いて、テープカットなどの式典が行われ、記念ヘッドマークを付けた青忍者編成が上野市〜伊賀神戸を往復しました。 
 また、この日に合わせて地元伊賀白鳳高校の生徒が整備した茅町駅の待合室とベンチが披露されました。
 関心したのは、今回の展示や出しモノなどの大半がサポーターや協力者の伊賀鉄愛溢れる献身的な協力がベースにあるということでした。そのような稀有な人材が今の伊賀線を支えてくれているというのが心強いと感じました。  
 6年前の開業100周年より大きな盛り上がりがあったと思える今回の記念イベント、ローカル鉄道を取り巻く厳しい状況の中、これを契機に、市内外の人々に伊賀線への関心を大いに引き寄せたいものです。







2022/07/09 10:35:44|その他
伊賀線全通100周年事業
今年で全通100周年を迎える伊賀線。それをお祝いする事業の詳細が伊賀鉄道の公式ホームページで発表されました。
それによると毎年恒例の伊賀線まつりが7月17日に上野市駅車庫と駅前のハイトピア伊賀にて、18日に記念列車の運転や式典が予定されているようです。すでに車内や各駅にはのぼりやポスターを掲示し祝賀ムードを盛り上げています。記念グッズも多数用意されるようで今からとても楽しみです。
また、先日発売になった鉄道コレクション(鉄道模型)は、早々に完売になったようですが、一部、伊賀線まつりで再販されるようですので買い逃した方には朗報ですね。
これを機に一人でも多く、伊賀線のファン、理解者が増えて欲しいと思います。
画像は車内広告。なんとも懐かしい写真で構成されてますね。思わず見入ってしまいます。







2022/06/16 6:39:12|伊賀線のこと
伊賀線全通100周年記念ヘッドマーク装着
 今年の7月18日に伊賀線は全通100周年を迎えます。それを記念して一部の編成にヘッドマークが掲示されました。青忍者編成に装着された図柄には、伊賀線電化当時から半世紀も活躍した懐かしいモニ5181型電車の写真があしらわれ、路線図には全通当時の伊賀上野〜名張と記されています。これを見た若い世代は間違いでは?と思うのでしょうか。今や、かつて伊賀線が名張(のちの西名張)まで路線が通じていたことを知る人もどの程度おられるのでしょうか。伊賀神戸〜西名張間が廃止されたのは昭和39年9月30日。すでに60年近いのですから知る人ぞ知るといったところでしょうか。
 かく言う私も現役だった頃は知りません。伊賀線が名張も含め、伊賀地域の発展に寄与してきた歴史があること等、この機会に詳しく知りたいと思います。
 100周年に合わせ、記念イベントも企画されているようなので今から楽しみですね。

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