ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2025/12/03 21:52:58|関西本線のこと
観光列車「はなあかり」実証実験に思うこと

 先月来3度にわたって実施された観光列車「はなあかり」による実証実験が本日最終日を迎え無事終了した。ツアー代金が3万円前後する京都から伊賀上野、関への三重の旅が果たしてどの程度需要があるのか、実験とはいえ一般に販売されたツアーであるので、個人的にも寂しい状況だけは避けたい思いがあった。それが蓋を開けてみれば、各日とも定員(1回50人)を上回り、即完売とのことでホッとしたのが正直なところであった。1度や2度なら物珍しさ、鉄道ファンで満席になるだろうと推測したが3度目もとなれば少しは脈があると思わずにはいられない。
 加えて、今回は実証実験の意義も含めたメディア取材が多かったことと、伊賀市長をはじめ沿線自治体の首長も積極的に出向いた歓迎ぶりも2月の名古屋直通実験以上だったように思う。地元のこの取り組みに対する並々ならぬ期待を感じるものであった。
 確かに、課題となっている関西本線非電化区間の利用促進や収支改善が観光列車の運行だけで解決出来るものではないだろう。しかし、沿線人口が減り続ける中、区間内の利用者を対象にした現在の普通列車のみの運行形態では限界がある。本来、都市間利用を使命とした関西本線の役割はそうではなかったはずであるが、時代の変遷とともに活用されることなくその使命は失われてしまった。その結果が今の姿である。今後は、沿線自治体と鉄道事業者が協働し、観光列車であれ、何であれ、都市部など人口集積地から関西本線を利用する人を増やす手段を講じること、沿線地域は地域の魅力を高め、交流人口を増やすこと、これらが両輪となってはじめて鉄道も地域も活性化すると確信する。
※画像上=11/12柘植駅、下=12/3島ケ原〜月ケ瀬口







2025/10/22 10:12:00|その他
関西本線に特大貨物来るその2
 先日来、柘植駅の引込線に留め置かれていた特大貨物。長期留置は車両トラブルが原因との情報があるが、真偽は不明。一体いつ動き出すのやらと思っていたら、無事に動いたとの報に接した。こうなれば、動くところも是非見てみたいと思うのが悲しき鉄の性。事前に知りたかったなと悔やんだが、荷物を下ろせば戻ってくるはず。空荷でも特徴ある貨車のジョイント音が聞けるはずと早朝から伊賀上野駅で待った。
 前夜は柘植駅などは多くの撮り鉄さんで賑わったらしいが、誰もおらず、外したかと諦めかけたが、暫くするとそれらしき若者がやって来た。待つこと30分、上り始発前にその姿は現れた。この駅でDD51が牽く貨物列車を見るのはいつ以来だろうか。そもそも伊賀上野駅でDD51を見るのも相当久しぶりな気がする。まだ、夜明け前のため動画のみと考えていたが、一寸停車したため、写真も撮れた。空荷で身軽になったためか、機関車の前牽き後押しで加速よく発車して行った。
 普段は話題が少なく寂しい関西本線(山線)であるが、今年は、このような思わぬ珍客の登場があるなど久しぶりに注目が集まるのは嬉しい限りである。







2025/10/18 12:22:00|その他
関西本線に特大貨物来る
 知人から、夜の伊賀上野駅が撮り鉄の人達で凄いことになっていましたよと聞き、何事?と聞くと笠置駅近くの発電所に変圧器を運ぶ貨物列車がやって来るらしいとのこと。
 それは一大事、もともと情報に疎いため、早速色々検索すると、どうやら、笠置にある関西電力布目川発電所に運ぶ特大貨物とのこと、夜間作業のためか、一旦、柘植駅に留置するらしいとのことであった。しかし、何やら車両トラブルがあったとかで、2日経っても柘植電留線に留め置かれ、ホームや隣接の道路から撮影会状態となっている。私もひと目見ようと朝から出かけた次第。
 編成はDD51ディーゼル機関車に貨車シキ80Dを挟んだプッシュプル、シキに変圧器が載っている。機関車はJR西日本のものだが、貨車は郡山駅常備とある。稀にレールを運ぶ工臨と呼ばれる列車がこのような形となるが、荷主がいる貨物列車が来るのはいつ以来だろうか。ファンからすれば珍しさもひときわだろう。
 発電所は山と木津川に沿った狭いところにある。関西本線でなければ近づくことはできない場所だからであろうが、関西本線あればこそ出来る芸当とも言える。珍しいことで済まさず、再び物流の役割を担うことも考えてみてはどうかと本気で思う。







2025/10/16 7:44:26|遠征記
鉄道だけで行く北海道旅その6
 北の大地でつかの間の運転士になる夢を叶えた私は、次なる目的「日本最北端を目指す」を果たすべく、まずは北見行のバスに乗った。北見からは石北本線で当日の宿泊地旭川を目指す。北見市は初めてであったが、人口は約10万8千人の道東の中心都市、面積は道内自治体の中で一番の広さらしい。駅周辺はホテルやデパートがあり想像よりずいぶん都市集積があった。カーリング女子で有名になったロコ・ソラーレの本拠地というのも初めて知った。
 さて、北見駅も構内が広く、貨物ターミナルも併設している。有名なタマネギ列車こと石北貨物もここから発車する。私が乗るのは網走発札幌行の特急オホーツクで、使用車両はキハ183系国鉄特急型気動車だ。今は新系列の車両に置き換わっているが、当時は置き換え前で、最後に乗車できたことは幸運だった。ただし、北見発が日没前だったため、車窓を楽しめたのは峠越えが始まる区間までで、自然豊かな景観を堪能することは叶わなかった。それでも、重厚なディーゼルサウンドを奏でながら峠に挑む様子は車内から充分感じることはできた。
 そういえば、北海道のローカル列車で定番だったキハ40系も、この時すでに数を減らしつつある時期で、石北本線や宗谷本線では見かけたものの、JR北海道が新たに導入した電気式気動車H100型が幅を利かせつつあったのが印象的だった。今回の旅では、北海道に残る旧国鉄の残り香を感じる最後のタイミングだったのかも知れない。そんなことを考えながら、翌日の宗谷本線の旅に備えるべく今宵は旭川駅前に投宿した。
※画像左=北見駅に入線するキハ183系特急オホーツク、画像右=石北本線のローカル運用に就くキハ40系気動車(2両目は急行宗谷色)







2025/09/04 7:11:46|関西本線のこと
関西本線で観光列車“はなあかり”が試運転
 関西本線活性化策としての観光列車“はなあかり”の実証運行に備えた試運転が、9月3日に加茂(奈良・佐保信号所)〜亀山間で実施された。実際の運行計画はまだ明かされていないが、今秋とのことであったので、近々に試運転が行われるだろうと思っていたところ、前日夜に奈良線を経由して車両が回送されたとのネット情報があり、当日となった次第。
 丁度、休暇日であったので、沿線に赴くと同業の皆さんが居られ、ご相伴に預かった。残暑とは言い難い酷暑の昼間であったので、一寸ためらいがあったが、改造元車であるキハ189系気動車すら入線したことがない同線に、豪華仕様となった“はなあかり”が入るとあれば行かずにはいられなかった。
 キハ120型とは違う重厚なサウンドを奏でて走り去る姿は風格があった。やはり関西本線にはこういう車両が似合う。名古屋からの直通実証運行に次ぐ施策だが、実験だけで終らないよう切に願いたいものだ。
※画像は、佐那具ー新堂間の直線区間を行く“はなあかり”







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