北海道に行く前に秋田へ立ち寄ったのは、五能線のリゾート列車に始発から乗るためであったが、滅多に訪れる機会がない土地なので、市内散策を楽しみ、名物の稲庭うどんやきりたんぽ鍋も賞味でき満足だった。 翌朝は絶好の天気となり、車窓の絶景に期待を膨らませつつ、「リゾートしらかみ ぶな編成」の乗客となった。平日であったが、まだ、コロナ禍の中であるためか乗客は少なく、4両も繋いでいるが寂しい限り。 五能線は秋田県の東能代と青森県の川部を結ぶ約147キロの地方交通線だが、近年、一度は乗りたいローカル線として脚光を浴びている。その理由は、全線のうち約80キロが、日本海に面した海岸沿いの区間となっており、世界遺産「白神山地」や奇岩が織りなす海岸の絶景を愛でながら乗り通すことがことができるからだ。私もいつかは乗りたいと憧れを抱いていた。 観光列車「リゾートしらかみ」は、「ぶな」、「青池」、「くまげら」の3編成あり、秋田〜青森間に設定されている。もともとは平成の初めに設定された客車改造の観光列車がその起源であるが、その後、秋田新幹線の開業により、国鉄型気動車キハ48型を大改造した車両が導入された。現在は、最新鋭ハイブリッド気動車HB-E300型が導入され、JR東日本の力の入れようがわかる。 さて、車内が幾分寂しいこともあって、自由に車窓からの絶景を堪能できたのは幸いだった。先頭車運転台後ろからのかぶりつきも、特徴ある各車両ごとにも車窓を楽しんだ。おすすめはやはり日本海側の窓側席、グループならコンパートメント式のボックス席もある。普通車指定席の場合、秋田駅から進むと途中の東能代で方向が変わるが海側はすべてA席になるので、これは是非取りたいものだ。それに、この列車はおもてなしの仕掛けが多く用意されている。バスケットボール強豪校がある能代駅ではホームでシュート体験のアトラクションがあったり、青森県の名峰岩木山が見えるころには、豪快な津軽三味線の生演奏も聴くことができた。車窓の絶景だけでも十分なのに、満足度をより高めるポイントである。 時間があれば、白神山地や五所川原からの津軽鉄道もぜひ訪問したかったが、それは次回への宿題とした。 ※画像上から、「リゾートしらかみ ぶな編成」、「東能代では運用を離脱した国鉄型キハ40系列気動車が大量留置されていた」、「五能線のハイライト海岸の絶景」、「津軽平野に入ると岩木山の姿を見ることができる」 |