11月30日付け中日新聞三重版に興味深い記事が掲載されました。 それは、関西本線利用促進のため、来年秋をめどに名古屋奈良間直通列車の実証運行を関係者で協議するというもの。 既報の通り、関西本線亀山加茂間は利用者減少により、公表されている輸送密度1000人未満の路線・区間のなかでワースト3位(2022年)の赤字を生んでいるとのことです。このことから、昨年来、JR西日本、三重県、亀山市、伊賀市が活性化利用促進三重県会議なるものを組織し、現状分析や対応策を検討してきた中のひとつの策とのことで、もし、実現すれば17年前に廃止された急行「かすが」以来の復活となります。関西本線を愛する者としては、喜びを禁じ得ませんが、一方で、これは失敗出来ないプレッシャーも感じます。是非とも、実証運行が実現し、潜在需要があることが証明され、好結果を出せることを祈りたいと思います。 また、趣味的には、列車種別が何で、どの車両が使用され、どのような運行ダイヤになるのかも大いに気になります。JR東海との調整は多岐に渡るのでしょうが、ぜひ克服し願わくば定期運行に繋がって欲しいところです。 折しも本日、同会議が各戸配布したチラシによれば、1989年度当時の輸送密度は4294人で、昨年度が864人、実に1/5にまで落ち込んでいるとのこと。これまでの関係自治体や事業者の利用促進等の取り組みが奏功しなかった訳ではないと思いますが、本気で沿線のまちづくりと一体的に取り組むとか、線区の価値を上げる路線整備に繋げられなかったことも一因だったと思います。 そういう意味では、今回、言わばお尻に火が付いたことで、三重県知事がリーダーシップを取って取り組んでいるのは、これまでの知事には無かったことだと思いますし好感が持てます。 欲を言えば京都府との連携も強めて、大阪方面との直通も実証して欲しいのですが、まずは名古屋奈良間直通で結果を出せるよう、みんなで協力して欲しいと思います。もちろん自分に出来ることは、地域のため、率先して乗車することだと考えています。 |