ハードディスクに代わってフラッシュメモリを用いた記録媒体「
SSD(ソリッド・ステード・ドライブ)」が普及しつつありますが、その消費電力の低さが地球規模での省エネルギーに一役買うことになるかもしれないことが明らかになりました。
詳細は以下の通り。
iSuppli: SSD Energy Savings Could Power A Nation - HotHardwareこの記事によると、調査会社iSuppliは企業のデータセンターにSSDを導入した場合の消費電力について調査したそうです。
これは現在データセンターに採用されている毎分1万5000回転のSerial-Attached SCSI (SAS)インターフェース接続タイプのHDDをSSDに換装した場合、どれだけ消費電力が削減されるのかというもの。
HDDの消費電力は1台につき約14ワットであるのに対して、SSD1台あたりの消費電力は半分にあたる約7ワット。もし世界規模でHDDをSSDに換装すると、2008年から2013年にかけて累計16万6643メガワット時(1億6664万キロワット時)の消費電力を削減することが可能になると報告しています。
これがSSDに換装することで削減できる消費電力のグラフ。年々増加しています。

ちなみに2008年1月19日に東京電力が発表した東京都、群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県および静岡県の富士川以東の総需要電力量が107万3180メガワット時(10億7031万キロワット時)であったことを考えると、SSDに換装することで得られる省エネルギー効果はとんでもない規模になるようです。