NTTドコモが05月19日に、2009年夏モデルの発表を行いました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」とコラボレーションした「エヴァケータイ」やGoogleの携帯電話向けOS「Android」を採用した日本初のスマートフォン、1GHzのCPUを搭載した東芝の超高性能スマートフォンなど、非常に強力なラインナップとなっています。
詳細は以下の通り。
今回発表されるのはSYTLEシリーズ6機種とPRIMEシリーズ6機種、SMARTシリーズ2機種とPROシリーズ3機種、そしてヱヴァンゲリヲンケータイ1機種の全18機種です。

STYLE、PRIME、SMART、PROの順番で売れているとのこと。

位置情報に即した情報を配信してくれる「iコンシェル」は5ヶ月弱で100万契約を突破

今回発表された各モデルの主な特長

新たにFeliCaを用いてケータイ同士をかざすだけで通信対戦が可能になる「iアプリタッチ」を導入。パケット通信料も無料です。

iモードブラウザの機能が大幅拡張。500KBまでページを読み込むことができるようになっています。

声で素早くメールを作成できる「音声入力メール」に対応。

電池残量が5段階表示になり、さらに機種変更時に設定を引き継ぐことも可能になります

STYLEシリーズは6機種

ビューティー防水ケータイ「F-08A」やタッチパネルを搭載したシンプルスライドケータイ「L-04A」、810万画素カメラを搭載した「N-08A」がラインナップ。

さらに810万画素カメラを搭載したスイングスライドケータイ「P-08A」、防水Wオープンスタイルケータイ「P-10A」、800万画素カメラ搭載のエレガント防水ケータイ「SH-05A」もラインナップされます。

PRIMEシリーズも6機種。1000万画素カメラ搭載モデルや「iアプリタッチ」対応モデル、送信速度が384kbpsから5.7Mbpsに増速したモデルも登場します。

ハイスペックの大画面タッチパネル&スライドヨコモーションケータイ「F-09A」、Googleサービスキーを搭載したタッチパネルケータイ「L-06A」、801万画素カメラと無線LAN、タッチパネルを搭載した「N-06A」

毎日をスポーツする「SPORTS EDITION N-07A」、大画面サブディスプレイと810万画素カメラ搭載のVIERAケータイ「P-07A」、1000万画素カメラの「AQUOS SHOT SH-06A」

SMARTシリーズは2機種

810万画素カメラを搭載したエグゼクティブスリムケータイ「N-09A」、自然な通話品質を実現する「ナチュラルトーク」対応で薄さ12.5mmの「P-09A」

PROシリーズは3機種。

ついにAndroidケータイ「HTC Magic」こと「HT-03A」、1GHzのCPUを搭載した東芝の超高性能スマートフォン「T-01A」が登場。さらにダブル・ワンセグに対応したAQUOSケータイ「SH-07A」がラインナップ。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」とコラボレーションした「NERV特別仕様ケータイ」も登場。

庵野秀明総監修で「NERV官給品ケータイ」というコンセプトのもとに開発

オリジナル着せ替えツールやデコメピクチャが内蔵。さらに映画に初登場する新キャラクターのコンテンツも発売後に追加配信されます。

完全オリジナル同梱物はこんな感じ

全国3万台限定です

モデル名は「SH-06A NERV」になっています。

劇中にも登場する予定。

以下、質疑応答。
フリーランス 石野:今日発表されたソフトバンクの新機種と一部が重なっている。以前はもっと間をあけて発表をしていたが近年それが短くなっているようだ。今後、どのように差別化を行っていくのか?
ドコモ:お客様にどのように便利さを提供するかが最大の使命なので(重なってしまうのは)一部は構わないと思っているが原則としてはオリジナルの機種を追求したい。ただ原則としては
フリーランス 橋本:T-01Aについて、燃料電池を採用するつもりはないか?
ドコモ:リチウム電池の事故のようなことも考えられるので安心・安全の面から時間が欲しい。また組み込み向けの物は薄くしないといけないので難しい。外付けのモノは商品化をどうするかという段階。
フリーランス 井上:これまではBizホーダイではUSBやBluetoothが使えてこなかったので問題になっているがT-01Aはどうなっているのか。
ドコモ:T-01Aでも同じ考え方でやっていく
NHKの山下:googleフォンが初めて導入されたがその意義と影響、ユーザーの使い方の変化についてどう考えているか。
ドコモ:googleフォンにはみんな注目していると思う。iPhoneと同じようにオープンアプリケーションの端末だがgoogleの各種サービスで差別化したい。Android携帯をブラッシュアップしてよりよいものを提供していきたい。
NHK 山下:もう一点、Docomoはこれまでメーカーと一緒に端末をつくるやり方だった。今回は海外のOSを採用している。物作りにはどう影響するか?
ドコモ:結局顧客が何を選ぶかが問題。ベンダーは今回はHTCだが、国内メーカーにも作ってもらいたいと思っている。国内メーカーに与える影響は変わらないのでは。imode、オープンアプリ、Windows Mobileなどはうまく融合させていきたい。
Q:Androidはエポックメイキングだと思う。スマートフォンについてはどこにドコモらしさを出していくのか。
ドコモ:スマートフォンは全世界携帯。ドコモにだけ閉じているわけではないのでスケールメリットもきくしソフトの供給も多い。ドコモのアプリをどう乗せるかについては少し時間はかかるかもしれない。iモードを乗せるかどうかもこれから考えていく。
日本経済新聞 小川:機種数について。市場は小さくなっているが機種数が変わっていないので個々の販売数は少なくなるのでは。これに対しどう工夫しているのか。売り切る自信はあるか。
ドコモ:事業計画にもあるとおり今年の目標は1970万台。昨年から2%落ちにとどめたい。魅力ある携帯を出して買っていただく努力が必要。安い携帯が欲しいお客さんも多いので春に廉価版を3機種出した。売れ筋は半年ではなく1年スパンで売っていく。販売店・メーカーは販売数を気にしているのでなんとかしたい。部材・ソフトの共通化や海外市場への進出も視野に入れて販売数が落ち込まないようにしたい。
みずほ証券 高橋:Bizケータイの展望全体のイメージはどうもっているか。前期までの成績を踏まえてどう考えているか。
ドコモ:ドコモはスマートフォンが弱かった。スマートフォンは100万を超えるような市場でもあり半分くらいをとっていきたい。オープンなものにどれくらいのニーズがあるかを見ていきたい。アンドロイドは商品力があり、シェア半分を目指したい。
みずほ証券 高橋:スマートフォンとデータ端末だと数字はもっと大きいモノをイメージしていると思ってよいか。
ドコモ:市場としては違ったものと考えたい。
Q:googleフォンだけでなく東芝のものもよさそうに思う。4つのセグメントごとの動向について構成比はどう変わるのか。また1年スパンで売っていく端末は具体的には?
ドコモ:アンドロイドと東芝はどっちも自信がある端末。googleのブランド・サービスは魅力的でgoogleを楽しみたい人が買ってくれるはず。東芝のものはWindowsMobileでPCとの親和性が高く実用性は一番だし東芝のUI、薄さの技術は見た目まず店頭で手にとられるインパクトがある。我々はこのあたりを新しい市場と考えているのでproシリーズが伸びれば純増が確保できるだろう。
4つの動向については、もともと狙っていたところとだいたい一致、らくらくホンは2割前後、Style4割・Prime2割・Style15%・Pro5%くらいでこのまま進めていく。オープン端末はとりあえずProに入れているが、他のセグメントへの影響もこれから考えていく。
また1年間売れるのはStyleの機種でUIの分かりやすいものがターゲット。春の3機種はIEの設計そのままなので1年間生きたと言える証明になっているのでは。Smart、Proについては半年で技術の進歩はないだろうから長く売れていくだろう。
Q:・新機種と旧機種の売り方はどうなるのか。・今日発表になったソフトバンクの端末ととてもよく似ている。発表のタイミングについてこれからドコモはどう対応していくのか。
ドコモ:型番を変えたこともあり旧機種・新機種をあまり意識せずに買ってもらおうという風に変わってきている。売り方は多様化していると考えて欲しい。
タイミングについては、ドコモがどこまで権利をもっているかが問題。技術的に自分達だけでやりたい内容もある。ただ、コストのことを考えるとたくさん売れてフィードバックが跳ね返ってくることを期待したい。これらを考えて個々の判断をしている。
三菱UFJ証券:全体の原価はあがりそうだが機種ごとに上下動があるだろうがどうか。下限はどこか。またスマートフォントとiモードのマイルストーンについて聞きたい。
ドコモ:昨年の夏とくらべると少し上がっている。台数がおちているのと防水の携帯でコスト上がっているがお客さんの要望も強い。GSMはローミングも重要な収入なので拡大したい。7.2MbpsのHSDPAも他のサービスへの波及効果を考えると入れないといけない。機能の共通化などの工夫をしたり廉価版を入れたりして全体で考えたい。
iモードはどうリンクさせていくかがポイント。どういうデータを共通化するかは検討中。電話帳のデータの移動など基本的なことをしっかりやりたい。iモードメールについてはは.netメールのモバイル版がある。
Q:ソフトバンクに対する差別化、売り方はどうか。高いテクノロジーで差別化していることをもっとしっかり数字で見せていくべきではないか。またiモードの機能強化はどう影響するか。
ドコモ:強いと思ってはいるが通話可能エリアの拡大などお客さんの満足がやはり大事に思う。ただ数字的なものはアピールとしては大事なので出していきたい。iモードは動画が使えるようになったので楽しいコンテンツをどんどん見て欲しい。
Q:従来と同じ使い方をした時に、パケットを食う仕組みになっていると思うが。
ドコモ:なんともわからない。コンテンツの作り方ではないか。