NECと日立製作所、カシオ計算機の3社が携帯電話事業を統合することについて検討していることが明らかになりました。
すでに日立とカシオは2004年4月1日から両社ブランドの携帯電話を開発、供給を行う合弁会社として
カシオ日立モバイルコミュニケーションズを立ち上げているほか、ソフトバンクモバイル向けのカシオ端末の開発および生産はNECが行っているなど、各社で連携が行われていますが、統合することで開発力や生産規模で他社に対抗する意図があるのでしょうか。
詳細は以下から。
NEC・日立・カシオ、携帯端末事業統合で調整 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)読売新聞社の報道によると、携帯電話の開発費用の高騰が続き、1台あたりの開発費用が100億円ともいわれる中、NECと日立およびカシオの3社が2010年4月をメドに携帯電話事業を統合する方向で調整に入ったそうです。
統合が実現した場合、国内販売台数のシェアは21%(NECが12%、カシオが5%、日立が4%)となるため、現在2位(17%)のパナソニックを抜き、首位となっているシャープ(22%)に肉薄するとのこと。
なお、統合はNECが携帯電話事業を分社化して、2004年に設立されたカシオ日立モバイルコミュニケーションズに合流する案を軸に検討されており、3社の生産部門の統合も検討される予定。新会社の出資比率はNECが50%超になるとされています。
今回の統合が実現した場合、NECとNTTドコモのFOMA端末の開発などを共同で行っているほか、カシオ日立モバイルコミュニケーションズがKDDI向け端末の開発を請け負っていたパナソニックとの関係はどうなるのでしょうか。
また、NTTドコモやソフトバンクモバイル向けにカシオや日立の端末が発売されたり、KDDI向けにNEC端末が発売されるようになるのかといったことについても気になります。