藤岡組紐店のブログ

四代目藤岡潤全の、店番と出張と帯〆製作と、 え〜と、あとなんだっけの毎日です。
 
2007/05/29 23:18:58|催し
米子に来ました
無事米子にたどり着きました。

只今ホテルのフロントのPCから書いています。
職人さんのほとんどが泊まっているホテルのPCで
ブログの更新をしているわけですが
このPCは何か囲いがされているわけでもなく
気が付いたら後ろに誰かがいて突然肩をたたかれる、
鼻で笑われるなんて事態にもなりかねません。
(吉祥寺の時は囲いがありました)
何かやましいことをしているような気がしてドキドキです。
どうぞみなさんも、全ての読書が禁じられた近未来を描いた、
レイ・ブラッドベリの「華氏451」みたいな感じで読んでみてください。

初めての山陰催事ということでいろいろ写真を撮ったのですが
このPCが古くて写真をアップ出来そうにありません。
(なんとOSはウィンドウズ98!!)
メモリーカードスロットもなくUSBメモリを読み取ることも出来ません。
機会があれば写真もアップしたいと思います。

今回は高台の実演ですのでまだ準備が終わっていません。
糸に玉(重り)を付けるのに時間がかかるのです。
37玉ですからそりゃあ時間もかかります。
明日は7時から準備の予定です。
今日は(も)早めに寝ることにします。
あ、体調はだいぶ良くなりましたのでどうぞご心配なく。

街の様子を見る限りではあまり歩いている人がおらず、
ましてや着物を着る人がいるのか?!
という不安が頭をもたげもしますが
きちんと説明をすれば耳を傾けてくれる方もいらっしゃるでしょう。
6日間頑張ります!!







2007/05/28 23:57:12|潤全話
まだ具合悪いです
体調の優れない日でした。

明日早朝に移動だというのに・・・
病は気から?
そうかもしれません。
とりあえず今日も早く寝ます。

それにしても体調が悪いときは
本当によく眠れるものですね。
明日は

高速バスで新大阪まで
    ↓
新幹線で岡山まで
    ↓
特急で米子まで
    ↓
あと一駅乗って最寄の富士見町まで

という順番に乗り継いでいくのですが
危ないのが新大阪〜岡山。
目が覚めたら広島、博多なんてことに
ならないように気をつけます。

初めての山陰。
ドキドキします。
ネット環境が確保できたらレポートしますね。
ではでは。







2007/05/27 22:43:59|潤全話
37.2℃
微熱です。
すこ〜ししんどいです。
なので今日は早めに寝ます。

37.2℃というのは
「女性が最も妊娠しやすい体温」だそうですが
本当なのでしょうか?
なお映画「ベティ・ブルー」の原題が
「37.2℃LE MATIN」(朝、37度2分)です。
フランス映画のアンニュイな雰囲気が合わない僕には
ちと難しい映画でした。
が、絶賛の声を、特に女性からよく聞きます。
10年くらい前に観たきりなので
今観たらいいかもしれません。
白のタンクトップにオーバーオールをはいて
ペンキ塗りをする主演のベアトリス・ダルが
可愛かった気もします。
恋愛映画というのは、恋愛をしている時としていない時で
評価がころっと変わる気がします。
少なくとも僕の場合は。
相手の事が好きで好きでたまらない!
彼氏(彼女)の事が死ぬほど好き!!
そんな恋愛をしている方にオススメの映画です。
僕が恋愛映画を語ること自体おかしな気もしますが(笑)。

無駄話もここらへんにして、
そろそろ骨休みとします。
それではおやすみなさいzzz







2007/05/26 23:24:11|潤全話
渚にまつわるエトセトラ

金沢二日目は「千里浜なぎさドライブウェイ」に行ってきました。
普段は特急に乗って金沢に行ってますから、
せっかく車で来たのだからと二日目はドライブ旅行です。

この「千里浜なぎさドライブウェイ」は
けっこう有名らしいので、ご存知の方も多いと思います。
日本で唯一車で走れる砂浜です。

能登有料道路に乗って行きましたが
この能登有料道路がすいすい走っていけます。
この日は青空のまぶしいドライブ日和でしたので
凄く気持ちよかったです。
金沢市内からほどなくしてインターを降りると
そこには海! 砂浜! そして車!
山ん中で育った僕は海を見るだけで大興奮!
血中にアドレナリンは分泌され、心拍数、血圧も上がります。
「海」という非日常を目の当たりにしただけでそれですから、
ましてやその砂浜を車が走るなんてシュールレアリスムすれすれ、
ともすればダリの絵画のモチーフ足り得るワケワカ加減と言っても過言ではないかと思います。

しかしながら砂浜を車で走ったことなんてありません。
自転車をこいでいて砂にタイヤをとられ、
♪すってんころりんあいたたた〜
という憂き目に何度となく遭っている僕は
恐る恐るアクセルを踏み込みます。

明らかにアスファルトの上を走行するのとは違う感覚!
そして気持ちいい!
これは病み付きになりますヨ。
この千里浜なぎさドライブウェイは全長8kmあるそうですが
あんまり早く走っても面白くないので基本的には
徐行ののろのろ運転です(みなさんそうされてます)。
またのろのろ運転中に潮風が吹いてきてこれまた気持ちいいんですね。
漂流してるわけでもないのに思わず
「潮風を頬に受け裸足で駆けて」行きたくなります。
途中一旦車を停めて波打ち際でさざなみと戯れました。
打ち寄せる波をじっと見ると・・・何かいる!!
これが汚れたたらいの水だったらボウフラに間違いないのですが
何やらプランクトンのような感じです。
もしくはカニやエビの幼生でしょうか?
大きくなったら越前ガニかなあ、なんてことを考えながら
「花より団子」の僕の頭の中は思わず
「♪カニ食べ行こう〜」のフレーズがぐるぐるしていました。

大きな、水のあるところといえば僕には琵琶湖なんですが
やっぱり海は違います(あたりまえですが)。
水平線なんてなかなか見ることはありません。
こういうところではただただぼーっとしてるだけでけっこう満足です。
それだけで幸せです。

ドライブウェイも終盤にかかったあたりでインターに出ようとすると
なんと砂地が柔らかすぎて埋もれて動かなくなるハプニングが!!
アクセルふかしてもどうにもならなくなったときに、
ああ、神様はいらっしゃるんですね、
通りがかりのおじさま二人が手伝いに降りてきてくれました。
おかげさまでなんとか車も抜け出せました。
三河ナンバーのお車のみなさん、本当にありがとうございました!!
最後の最後でこういうこともありましたが、
それさえも楽しいときはちょっとしたアクセント、
薬味として作用してくれました。
ですがたまたま通りがかりの親切な方の助けで何とかなりましたので
これから行かれる方は細心の注意を払われた方がいいかと思います。

いつもは兼六園や東茶屋街といった加賀百万石の文化に触れる観光をしていますが
今回はちょっと違った楽しみを見つけて大満足で帰ってきました。
片道4時間くらいかかりましたが、それでもまた行きたくなる旅でした。
全国を飛び回る仕事をしていながらなかなか観光に時間を割くことが出来ませんが
これからはもうちょっと余裕を見つけていろいろと見てみたいと思います。







2007/05/26 2:29:09|潤全話
金沢21世紀「美術館は君に良くないよ」
先日は一泊二日で金沢に行ってきました。

僕は仕事で金沢に行き始めて今年で四年目ですが
プライベートで行くのは初めてです。
金沢といえば観光で行くところはたくさんありますが
いくつかは行ったことがあるので
今回は21世紀美術館に行きました。

金沢21世紀美術館

といっても実は僕は21世紀美術館に行くのは初めてではありません。
一昨年ビョーク(アイスランドの歌手)と
マシュー・バーニー(アメリカの現代美術家)の、日本を舞台にした映画、
「拘束のドローイング9」の世界初上映があり、
左のリンク先の絵ろうそく作家さん(変な映画友達)と観に行ったのです。
ただそのときは映画だけしか観られなかったので
美術館の展示物を鑑賞するのは今回が初めてでした。

今回の特別展は
「我が文明:グレイソン・ペリー展」でした。
グレイソン・ペリーという芸術家を僕は全く知りませんでしたが
すごく楽しめました。
このペリーさん、なんでも女装癖があるらしく
作品にもいろいろな形でモチーフが出てきます。
入り口にも「未成年には相応しくない表現が含まれています」
というようなことが書いてありましたが
まったくそのとおりでした。
壷などに絵が描かれているのですが性描写もふんだんに盛り込まれているからです。
それも「普通の」性描写ではないからです。
もちろんそれは芸術の範疇であって、下品なものではないのですが
子どもに見せるのはちょっと・・・というものも多かったです。

かなりひねくれた人らしく、
(知る人ぞ知る英ロック界の超ひねくれ者、
 「ザ・フォール」のマーク・E・スミスをヒーロー視しています)
自らの作品に「美術館は君に良くないよ」と名付けたものもあります。
これは美術館離れをしている若者層に対してのアピールだとか。
確かにそう言われると気になる気がしますね!
今回のタイトルはこれを少しもじってみました。
本当は無茶苦茶良いんですよ(笑)。

この美術館で一番有名なのが「レアンドロのプール」です。
真ん中の写真をご覧ください。
あれれ?水中に人がいる!
人形?
いえいえ、違います。
この種明かしをしますと水面からすぐ下にガラス(たぶん)がありまして
その上に水が張られているわけです。
なので上から見ると普通のプールなんです。
もちろん中に入ることも出来ます。
水面を見上げるとなんだか人魚にでもなった気分?

現代美術をしっかり観るのは僕は初めてだったのですが
凄く興味深く観ることが出来ました。
中には全く意味不明のものもありましたが
肝心なのは未知の物への興味だと思います。
美術・芸術は難解なイメージがありますが
とりあえず観てみるところから始めてみてはいかがでしょうか?