昨日京都・室町を後にし、ちょっと京都の街を ぶらぶらしてみるかと思いそのまま東に歩いていました。
すると何やらお洒落なお店があるではありませんか。 "The Writing Shop"と書かれていることから察するに 「書く店→文具店」? 最近特に文房具への興味が津々の僕は吸い寄せられるかのようにお店の中へ。
店の中には素敵な封筒やカード、見たこともないような多種多様な紙、 かっこええ革のアルバム、そして僕の大好きなシーリングスタンプなどなど。
ペンとシーリングスタンプの一体型というのを初めて見たので そのことをお店の方に聞いてみるとそこから話が広がる広がる! ステーショナリーに対する愛情が言葉の端々に見え隠れします。 こんなことを言うと無礼かもしれませんが 「同じ匂いがする」方だと思いました。
話を聞きながらふと目を遣った先に素敵なガラスの物体が!! それがガラスペンだったのです。 それもヴェネチアン・ガラスの、です。 しかもこのガラスペン、ただのペンじゃあございません。 なんと! インクつぼ(っていうのかな?)にペン立て部分が付いていて そこに立てて置けます。 そしてそのフォルムといったら!! 一目惚れでした。 数種類ある中から2つに絞り, その2種類でも3つほど同じものがあるので 全部試し書きをさせてもらいました。 なぜなら全て手づくりなので全部書き心地が違うのです!! それもそのはず、全部形状に微妙な違いがあるから。 「日本人やドイツ人はなるべく同じように作ろうとするんですが イタリア人は、全く書けないなら兎も角、そこらへんは気にしません。 ハンドメイドならではでいいじゃないかと思ってるみたいです」 とのこと(大意)。 そういう国民性なんでしょうけどよく三国同盟が結べたものですねぇ。
因みに試し書きは僕が「させてくれ」と言ったのではなく お店の方(花恵さんといいます)に促されてしました。 このあたりに花恵さんのプロ意識が出てるなあと感心しました。 「売れればそれでいい」なんて思ってたらこっちが求めない限り、 試し書きを薦めるようなことはしないと思うからです。 このあたりが僕が「同じ匂いがする」と思った所以です。
このガラスペン、本当にそれぞれが違っていて面白かったです。 細い線しか書けないペン、少し紙との摩擦が大きいペンなどなど。 その中でも一番書き心地の良いものを選びました。 初めてガラスペンを使いましたが ペン先が紙の上を走るときの音がこれまたいいのです(笑)。
このライティング・ショップは京都にお店を構えるだけなのですが 北は北海道・富良野から南は石垣島まで常連さんがいらっしゃるそうです。 それだけ魅力溢れるお店なんです。 なんでも伊賀にもお客さんがおられるとか。 もしこれをご覧になられてましたらぜひともお話を伺いたいものです。
支払いのときに名刺を頂きましたがこれも本当に素敵!! 活版印刷でひとつひとつ作っていくからかなり大変との事。 欲しい・・・作りたい・・・ でも1枚600円の名刺はちょっと躊躇いますね・・・
ホームページもありましたのでぜひご覧くださいませ。
http://www.writingshop.net/
「ガラスペンはガラスなので壊れます。 でも壊れるからこそ大事に扱おうという気が起きます。 筆記具としては(普通のボールペンなんかと比べると) 確かに少し高価です。 でもちょっとした出費で生活が豊かになるなら 決して高いものではありません。」
こういったことを花恵さんから言われました。 それはまさに僕が帯〆に対して思っていることでした。 月並みな言い方で申し訳ないですが、 使い捨ての時代だからこそ良い物はもっと見直されるべきです。 満ち足りた気持ちでお店を後にしたことは言うまでもありません。
広島のDMはこのガラスペンで書くことにします! |