藤岡組紐店のブログ

四代目藤岡潤全の、店番と出張と帯〆製作と、 え〜と、あとなんだっけの毎日です。
 
2007/10/10 22:09:57|潤全話
台北で観る

今回の台北旅行は観光ガイドの代表的なスポットには
ほとんど行きませんでした。
夜にぶらっと中正記念堂に行ったくらいでしょうか。
今年の8月11日までは世界一の高さだった超高層ビル、
台北101に行こうとしたら午前11時からのオープンで入れなかったですし。
(写真一番上:11時半から待ち合わせだったのでやむなく断念)

今年7月に出来たばかりなのでたぶんまだ載ってませんが、
これから観光ガイドにいっせいに載るであろう、
猫空空中纜車(マオコン・ゴンドラ)に載ってきました。
台北動物園の側にある観光用ロープウェイなのですが
これが素晴らしい!!
夜に連れて行ってもらったのですが
200mを超える高さからの台北の夜景と言ったら!!
僕は乗ってる間、うわ言のように

「きれいやなぁ。ほんまにきれいやなぁ」

と繰り返してました。
誇張ではなく、僕が今までで見た中で一番きれいな夜景だと思いました。
これから台北に行かれる方は是非、絶対にここに行かれることをオススメします。
僕は夜に行きましたが、たぶん夜の方が綺麗だと思います。
お昼は物凄い行列が出来るそう。
お昼は夜とは別の良さがあるかもしれません。
写真:上から2枚目はゴンドラ内での、
李ママ、ゆうチャンとの一枚。

二日目はイーロンの住む新竹へ。
ここはビーフン(米粉)が名産です。
何故かというと風が強いから。
風の強さがビーフンを乾燥させるのに良いそうです。
イーロン曰く「ツマンナイ」、
李炳勳さん曰く「超ツマンナイ」という新竹ですが(発言ママ)、
本当に何もありません。
唯一の観光らしきところ城隍廟に行きました。
ここには大きな像が何体も置かれていました。
(廟ですので写真を撮るのもどうかと思い撮っていません)
入り口に対になる形で像があるのですが
一体は背が低い像、もう一体は背の高い舌がベロ〜ンと出た像です。
この二体の像の話を李炳勳さんに聞きましたので要約します。

 この二人は友達同士で橋の下で待ち合わせをした。
 背の低い方が先に待ち合わせ場所に着き待っていたが一向に来ない。
 やがて雨が降り始め、川の水かさはどんどん増し、やがて溺れ死んでしまった。
 あとで遅れて来た背の高い方はそれを嘆き悲しみ首を吊って自殺した。
 だから背の高い方は舌がベロ〜ンと出ている

とのことです。
またこの廟の前には何故か食べるところがたくさんありました。
(写真:下から2枚目が入り口)

観光ではないですが有名なホテル、圓山大飯店に泊まりました。
空港から台北市内に出る時にまず驚かされるのがこのホテル。
こんなホテル、見たことありますか?!
というか、あれっていったいどういう建物?
という驚きです。
僕ももちろんびっくりしました。

「なんや、あれは?!」

と。
瞼のホテルだった圓山大飯店は予想以上に良かったです。
残念なのはシティ・ヴューではなかったこと。
表側の部屋だと台北の街が一望に見渡せるようです。
内装はちょっと古いですが、部屋も広いですし
また泊まりたいホテルですね。
街中からは少し離れてるのでちょっと不便かな?

このあたりで台北旅行記は終わり。
まだまだ土産話は尽きないんですけどね。
もし話を聞きたい方がいらっしゃいましたら直接どうぞ。

さて僕は既に静岡に来ております。
旅行の余韻に浸っている暇はありません。
遊んだ後は仕事仕事!!
今日から2週間出張なのに
たぶん食中毒、そして原因不明の眼球からの出血という
満身創痍状態で新しい土地に入りました。
今回は渡辺陛下、ゆきんぼ、すけさんと仲の良い同世代職人がいるので
仕事以外でも楽しいそうな予感です。
今回は高台での実演ですので皆さんお楽しみに!!







2007/10/08 23:06:45|潤全話
台北で会う

今日は「飲む」の予定でしたがよく考えると
「飲む」関連の写真が全くなく面白くなさそうなので
後日改めて台湾茶に関して書くことにします。

さて今回なぜ台湾に行ったかというと
結婚した友人に会うためです。
妹が台湾滞在時にお世話になったご家族の娘さんなのですが
今年5月にめでたく結婚されました。
結婚式へも招待されていましたし
出席も予定していたのですが
うまく予定が合わなかったのです。

その李家のみなさんには僕も妹も両親もすごくお世話になっています。
大の親日家でもてなし好きでとてもおもしろいご家族です。
写真:一番上は
左からパパ、怡潔(件の新婚さん)、お兄ちゃん(李家の長男さん)の息子さん、
お兄ちゃんの奥さん、ママ、妹、お兄ちゃんの娘さん、僕
となっています。

パパとママは日本語も英語も話せないので意思の疎通は
妹を介さないと図れないのですが
それでもパパとママがおもしろい人たちであることは分かります。
それは(写真:上から2枚目)をご覧いただければお分かりいただけると思います。
文旦の皮を僕と妹が頭に乗せているのですが
これは何か意味があるのではなく、
「ただ面白いから」と理由で乗せられています^^;
おもしろい夫婦です。

いつもコメントをくれる長男さんの李炳勳さんご家族は
なんと僕たちのために3日間ずっと予定を空けていてくれました!
(写真下から2枚目:おにいちゃんと奥さんと娘さん)
特記すべきはお嬢ちゃん!
めっちゃくちゃかわいいです!!
僕たちが来るのをずっと楽しみにしていたそうです。
僕の手をずっと握って振り回す!
別れるときは抱きついてくる!
ジャンケンする時はずっとパー!(もちろん僕はグー)
と書ききれないくらいのかわいいエピソードてんこもりなのです。
ただしいとこと一緒の時は僕はほったらかしですけどね・・・
ある理由で愛称は「ゆうちゃん」です。
本名は全く違いますが
みんなも「ゆうちゃん」や
「ゆうゆう」(「ゆ」にアクセント)と呼んでます。
お父さんの李炳勳さんは只今日本語の勉強中だそうです。
そのうち日本語で喋れる日が来るでしょう。
李家の中でもたぶん一番の親日家でしょっちゅう日本に来てるようです。
趣味関連のショッピングがメインみたいですね。
ご自宅に伺いましたがかなりの趣味人であることを再認識しました。
「キディランド台北店」と言ったら笑ってました^^;

一番下は李家の長女さんで今は新竹という所に住んでいる
イーロンとご主人。
イーロンは日本語を勉強してたのである程度は喋れます。
以前新婚旅行に大阪に来た時に僕の友達二人と
みんなで焼肉を食べに行ったり
それ以前にもイーロンが友人3人を伴って旅行に来たりと
やっぱり親日家です。
今年の7月には北海道に来たとか。
因みに新竹という街は何もない街で
イーロン曰く「ツマンナイ」とのこと。

今回は李家の次男さん(アメリカで勉強中)や
友人数人に会えずちょっと残念でした。
特に面白すぎる友人はぜひともここで紹介したかったのですが
電話でしか喋れませんでした。
台湾に来るたびに
「北京語勉強せなあかんなぁ」
と思いますが、全く行動に移せてません・・・
ただずっと一緒にいると耳は慣れてきます。
北京語を聞くとなんだか早口言葉のような気がする方も多いと思いますが
耳が慣れるとそれほど早口でもないことに気付かされます。
なので後は語彙を増やすことと発音でしょうか。
それが一番難しいんですけどね・・・

旅行記、もうちょっと続きます。







2007/10/07 23:45:25|潤全話
台北で食べる〜その弐〜

時差ボケのためか、なんだか虚ろな日々でございますが
今日も頑張って台北旅行記!
(注:日本と台湾の時差は1時間)

さてこれを語らずしてマニア向け(?)台湾グルメは語れません!
その名も「臭豆腐」!!
読んで名のとおり、「臭」い「豆腐」です。
台湾に行かれた方はあの独特の強烈な臭いに驚かされたこともあるでしょう。
そんな強烈な臭いを放つ料理を扱う店が軒を連ねる街があるのです!
初日にお世話になっている李さん一家に連れられていってきました。
まあ、あるわあるわ臭豆腐の店だらけ!!
昨日録画したビデオカメラを見ていたら僕が

「くさっ!!」

と大きな声で言ってました。
これは文章及び写真では伝わりませんね。
もしもPCに臭いを発する機能が付いたなら
特定の人には詐欺サイトばりに臭豆腐を紹介するページは忌み嫌われることでしょう。
しかしながらこの臭いがないとなんとも物足りなく感じるであろうことも事実。
僕はパクチー(香菜、コリアンダー)が好きではありませんが
タイ料理やベトナム料理、中華料理の一部に入ってないと
それらの料理を食べた気がしません。
それと同じ理由です。
お分かりいただけ・・・ませんか・・・
注文は全て皆さんにお任せしました。
もちろん臭豆腐が出てきます。
ここではプレーン(?)の臭豆腐(写真:一番上)と
ピリ辛の臭豆腐(写真:上から二番目)の二品。
ピリ辛の方がどちらかと言うと臭いはマイルド。
でも不思議なことに食べる時にはさほど臭いは気にならないのです。
恐る恐る箸で小さく切り、口に運ぶと・・・

美味しい!!

いや、ホンマに。
もちろん日本の豆腐料理とは全く違いますが
独特の味ではありますが、臭いから想像させられていた、
味も強烈に違いないと言う先入観は一口で雲散霧消してしまいました。
むしろ食べやすいとさえ思えるほどです。
味付けもしっかりしてるのでご飯も進む〜。
まだ食べた事のない方は勿論、食わず嫌いの方にもぜひぜひオススメですよ。
店先にはお持ち帰り用までありました^^;(写真・下から二番目)
また外では串に刺して焼かれたものも。
これは真ん中に切り口を入れ、そこに漬物を挟んだもの。
これも美味しい美味しい!
お好みで辛い粉(一味?)をかけてもらえます。
日本でもお祭りの時に売ってたらええのにな〜。
・・・絶対ムリか・・・

お次は鳥の足のピリ辛煮(っていうのかな? 写真:一番下)。
鳥はたぶん鶏です。
これはグロテスクですね〜。
皮の具合とか。
妹もだいたいの料理が食べられますがこれは苦手のようでした。
でもね、見た目はアレですがこれがまた美味しいのですよ。
指の骨が間接ごとにポロポロとれるので少し食べにくいですが
(生々しい表現ですね!)。
きっとこれ、コラーゲンたっぷりですよ。
味は辛い味付けなので食べやすいです。
お肌のためにゼヒ。

最後に写真がありませんが鴨の舌!
これは実物見ても最初は何か分かりません。
最初これを持ってきてくれた友人は
日本語で「カメの舌!」と言ってたのですが
程なくして「カモの舌」であることが判明。
まぁ、どっちにしろなかなか食べることのないものではあります^^;
この鴨の舌もピリ辛の味付け。
そして食感がなんとも言えない・・・
いや見た目と食感さえ乗り越えれば美味しいですよ。
好奇心旺盛な貴女(貴方)はぜひぜひ食べてみましょう。
因みにどこまで食べたらいいのか分かりません。
李さん宅でいただいてたのですが
食べつくしたと思ってテーブルに置いていたら
李さんパパに
「まだ食べられる」
と促され、軟骨から肉を剥ぎ取って食べました。
お酒のおつまみにどうぞ。

というわけで「食べる」編はお終い。
次回は「飲む」です。







2007/10/07 2:39:08|潤全話
台北で食べる〜その壱〜

今日から短期集中連載の「台湾旅行記」です。

3泊4日の旅行でしたので
一日ごとに何をしたか書いていってもいいのですが
とても中身が濃く一日が非常に長くなってしまうので
テーマごとに分けて書いていきます。

というわけで、第1回のテーマは「食べる」。
台湾の食べ物についてです。
その中でも万人向けの食べ物を今回は紹介します。


好き嫌いはあるでしょうが、
僕には台湾の料理の味付けが合うようで
ほとんど好き嫌いなく食べられます。
中には大抵のものを食べられる方でさえ
敬遠してしまうようなものもありますが
それでさえさほど問題もなく楽しめてしまえるのです。

まず前回の写真にもある小籠包の「鼎泰豐(ディンタイフォン)」。
日本にも沢山の支店があるのでご存知の方や
食べたことのある方も多いと思います。
看板料理はもちろん小籠包!
僕は他の店で小籠包を食べたことがないので
比較のしようがないのですがとっても美味しいです。
小籠包は、簡単に言えば、小さな肉団子を皮で包んで蒸したもの、でしょうか。
この肉団子には煮こごりが入れてあるので
蒸したときに溶けてスープになるのです。
このスープはアツアツなので気をつけないと口の中を火傷します。
蓮華に乗せてちょっとずつ食べれば火傷の心配もなく
またスープもこぼすことなく口に入れられるのでしょうが
僕はそんなまどろっこしい食べ方はせずに
火傷の事なんてお構いなしに口を開け、舌の上に乗せ、もぐもぐもぐ。
当然皮が破れるとあつあつスープが口の中全体に広がります。
このときにはふはふ言いながら小籠包を食べるのが僕は好きなのです!
みなさんも豪快に小籠包一口喰いをやってみましょう。

小籠包はもともと中国・上海の近くの街が発祥だそうですが
おそらく世界で一番有名な店は台湾の鼎泰豐でしょう。
ニューヨークタイムズの世界の10大レストランに選ばれたということからも
評判の高さはお分かりいただけるかと思います。
実際最初は空いていた席が(お昼時より少し前に入りました)
どんどん埋まっていくほどの人気店で
観光客向けで地元の人は見向きもしないといった
ありがちな有名無実な店でもないようです。
小籠包は言うに及ばず、他の料理もすごく美味しい!!
写真右は空心菜の炒め物(最高!)です。
また手前の蒸籠が蟹味噌入りの小籠包、奥が普通のです。
お好みで生姜を添えてどうぞ。

次にオアチェン。
漢字だと虫可仔煎(最初の字は日本の漢字に該当するものがないようです)と書きます。
簡単に言えば牡蠣入りオムレツ、でしょうか。
けっこう庶民的な食べ物のようです。
牡蠣以外にはたぶん青梗菜(緑の菜っ葉)が入ってます。
上にかかっている赤いソースはチリ風味の味ですが
妹によればキノコの何か(?)を使っているとか?
これも美味しいのです。
小籠包は少しあらたまった感じがしますが
オアチェンは祭りの夜店で買って歩きながら食べるような感じです。
おやつ感覚ですね。
もちろん牡蠣嫌いにはオススメできません。
後日写真を載せますが以前コメントをくれたイーロンも苦手だそう。
でもでも台湾に行かれた際にはぜひぜひお試しアレ。
牡蠣といっても日本ほど高級じゃないので買いやすい値段ですよ。

続いて葱抓餅。
これは読み方忘れました(妹が既に寝ているので聞けず・・・)。
日本で近い食べ物を探すと大阪のねぎ焼きかな?
ねぎ焼きよりももっとふんわりしてますが、これも美味しいっ!!
高校の近くに出店してたら毎日通ってたでしょう。
こんな美味しいものを日常的に(しかも安価に)食べられる台湾の人が羨ましい!!
この写真のお兄さんが注文すると焼いてくれます。
最初に小麦粉の生地をいか焼き器(焼きいかに非ず)みたいなもので
ぺったんこにしてから鉄板に乗せてました。
道端にあるお店なのですが有名なのかタレントの写真とサインがそこらじゅうにありました。
中にはビビアン・スーのものも発見しました。

最後に美味しい料理をたくさん。
名前はわかりませんが真ん中がド迫力の魚の姿揚げ。
淡白な白身魚でタレをつけて食べると絶品です。
手前の右下でほとんど写っていないのが中華の定番の蒸し鶏です。
店ごとに味が全然違いますが、どれもそれぞれに美味!
行く先行く先で頼みたいメニューの一つですね。
奥の右が記憶があやふやですが煮込み料理です。
少し辛い味付けで血の塊が入っていました。
日本には動物の血を食す食習慣があまりないですが
僕はそれほど抵抗なく食べられます。
その左がサイコロ状の豆腐を揚げたもの。
これ、無茶苦茶美味しいですよ!?
食感もよいですが味もまた格別。
日本の中華屋さんで見たことないですが
そんなにコストがかかるとも思えませんしやらないんでしょうかねえ。
また食べたいなあ。
一番左は筍の水煮(?)。
僕はかなり好きなのですが、妹はあまり好きではなかったようなので
ちょっと人を選ぶメニューかもしれませんね。

というわけで今回はここまで。
明日は「食べる」の第2回。
マニア向け(?)の食べ物を紹介します。







2007/10/06 0:11:07|潤全話
台湾から帰国しました!
みなさん、お久しぶりです。
本日午後、無事に台湾より帰国しました。

飛行機の出発が早朝のせいで
ほとんど眠っておらず
文章を考える力がありません・・・
ので、詳しくは明日からとさせてください。

今日は帰ってきて早速一仕事。
写真の整理や撮ってきたビデオを家族と観るなど
楽しかった旅の余韻に浸っている間もありません(苦笑)。

ちなみに最初に申し上げておきますが
一応着物は着ましたが街歩きの方に気をとられて
(あと暑さも!)
着物姿の写真がほとんどありません。
これから続くであろう(?)
「着物で外国の街を歩きました」シリーズでは
もっと気をつけて増やしますm(_ _)m
写真は数少ない着物写真の中のひとつで
最近出来たそごうの新館の地下にある、
小籠包の有名店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」前にて妹と。
大阪の551の蓬莱の前ではありません(笑)。