コロナ禍で開催見合せが続いていた「伊賀線まつり」が、伊賀鉄道、伊賀鉄道友の会の主催で、2年ぶりに開催されました。 例年は伊賀上野忍者フェスタが開催されるゴールデンウィーク期間中に開催されますが、今年は感染状況が落ち着いたこの時期の開催となりました。 伊賀地域の主要なイベントや行事の多くが中止となる中、鉄道に特化したイベントとは言え、初の大型有観客イベントとなったと思われます。 さて、集客はどの程度かと思い興味津々で訪れてみると、鉄道好きのご同輩のみならず、多くの子供連れで活気溢れるものでした。受付時の感染対策もしっかりとなされ、ウイズコロナ時代における集客イベントのあり方を実感するものでした。 私のいつものお目当ては伊賀線の特徴ある景色を模したジオラマですが、専門誌にも紹介された新たなシーナリーも加わって、その精巧さに感心することしきりでした。 また、今回の特徴として、養老、四日市あすなろう、伊勢鉄道の同業各3セク鉄道が物販出展し、数々のグッズや部品類を販売しており、普段は馴染みのないこれらの鉄道のことを知る機会となったこと、前々回あたりから、三重交通も参戦しバスの展示やグッズ販売を行っており、コロナ渦で共に苦戦を続ける地域の公共交通がタッグを組んでいることが分かりました。 アトラクションでは、常に人気の軌道自転車体験や運転シミュレータに加え、今回は近鉄から架線など電路メンテナンスに使われる軌陸車が初展示され、レールオンする実演があり注目を集めました。 晴れ渡る秋空のもと久しぶりに鉄道イベントを堪能することができ、主催者はじめ関係者のご尽力に感謝しかありません。事前に地元メディアが大きく取り上げており、あらためて鉄道の訴求力を実感すると共に、来場者には伊賀線をはじめ、地域の公共交通に親しむいい機会になったと思います。 |