奈良県の近鉄田原本線(新王寺〜西田原本)は、私にとってあまり馴染みのない近鉄支線の一つですが、歴史は古く開業は大正7年。2018年に100年を迎えたとのこと。路線図を見れは、他の路線と繋がらない離れ小島のように見えますが、近鉄京都線と連絡線を通じつながっていて、車両の送り込みが行われます。近鉄本線系と同じ標準軌間ですが、全線単線で、路線の雰囲気はローカル線然としており、田園の中をのんびりと走る様子は伊賀線や養老線にも通じるものがあります。 そんな田原本線に懐かしい塗装の車両がお目見えしたとのことで少し前になりますが、訪ねてきました。 復刻塗装車の運用は公開されておらず、行き当たりばったりで1回目は出会うことができず、2回目でダークグリーン車、3回目でマルーン塗装車に出会えました。京都線や奈良線でも運用されるそうで、出会う確率はあまり高くないのかもしれません。 まずは、マルーン塗装車。かつて奈良線で活躍した820系がモチーフのようで、860系が活躍した伊賀線でも晩年に同じ塗装が施されたのを思い出します。近鉄通勤車両のデザインには良く似合うようですね。ダークグリーン塗装車も昭和30年代の近鉄標準色でこちらも伊賀線860系で施工されたことがあります。 近鉄では、最近でも志摩線などで旧三重交通時代の塗装に変更した車両を登場させるなど、しばしば記念の復刻塗装を施す例がありますが、鉄道への関心を喚起することに資するものとして好ましい取り組みと考えます。 ※画像上=マルーン塗装の8400系、下=ダークグリーン塗装の同車 いずれも大和鉄道時代の社紋を描いた看板を掲げる。 |