ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2020/05/16 10:57:18|撮影日記
近鉄特急新旧競演
 当ブログでは、あまり近鉄ネタがないのですが、先日の鮮魚列車の引退に続き、今春のダイヤ改正の目玉となった近鉄特急の話題をひとつ。
 まずは、名阪間の新たな顔としてデビューした80000系「ひのとり」です。近鉄名阪特急の代表格といえば「アーバンライナー」が有名ですが、現行型は、すでに四半世紀を超えたものもあり、次世代特急車両の登場が待たれていました。新しい車両は、深い艶のあるメタリックレッドと呼ばれる深紅の塗色を纏ったスピード感あふれるデザインとなってます。車内は「くつろぎのアップグレード」のコンセプトどおり、全車バックシェルという、後席に気兼ねなくリクライニングできるシートを備え、横揺れを低減するフルアクティブサスペンションを装備して乗り心地の改善を図っているということです。「ひのとり」は順次増備を続け、今年度中に「アーバンライナー」を置き換える予定とのことです。
 私は、運行開始に先駆けて実施される試乗会への申し込みをしましたが、残念ながら外れてしまい、現下の社会情勢から未だ乗車の機会に恵まれませんが、早速、沿線にその雄姿を見に出掛け、今までにない近鉄特急新時代の幕開けを感じた次第です。
 ふたつめは、「ひのとり」の登場とひきかえに、今年度末までに引退する新スナックカーこと12200系車両です。近鉄特急車両では最大勢力を誇り、近鉄特急の代名詞のような存在でしたが、いよいよその終焉が近づいているとのことで、近いうちに親しみのあるツートンカラーの塗色とともに過去のものとなるでしょう。
私もこれまでにこの車両のお世話になったことは幾知れず、また、「ひのとり」との新旧競演が見られるのもあと僅かです。今後、惜別の思いでしっかりと記録をしていきたいと思っています。 







2020/04/08 21:33:00|伊賀線のこと
伊賀線と桜
伊賀線と桜のコラボレーションを楽しみに沿線に出かけてみました。あらためてスポットを探してみると思いのほか多いことに気付きます。駅近くなら上林、丸山、市部、桑町、茅町、広小路あたりがおすすめでしょうか。お気に入りは、桑町近くの橋梁です。橋の両サイドから色んなアングルで楽しめます。いずれも今週末頃までが見頃かなと思います。外出自粛が求められている状況ですが、近場でしっかり対策をしてお出かけください。







2020/03/07 14:08:00|その他
惜別 鮮魚列車
魚行商者の専用列車として、約50年、伊勢と大阪の間で運行されてきた近鉄の鮮魚列車が今春のダイヤ改正で姿を消すことになりました。
廃止間近の先日、その姿を記録しようと早朝から伊賀神戸駅まで出掛けてきました。廃止が発表され、マスコミでも報道されたこともあり、スマホやカメラを向ける人もおり、関心の的になっていることが伺えます。
車両は古い通勤型車両を使用しており、全体にマルーン一色を纏った近鉄旧塗色。前面に白のヒゲを配しているのが特徴です。行き先表示幕に鮮魚と記されているのが面白いのですが、大阪寄先頭車の装置が故障したらしく、鮮魚列車と書かれた懐かしい看板を掲げており、これはこれで引退前の演出としても良かったのではと思います。
子供の頃、伊賀上野の市街地でも伊勢から来る行商の魚屋さんが居て、朝から澄んだいい声で、“あさりーあさりー”と声をかけて街角で店開きされていたのを思い出します。今はそんな人も居なくなって久しく、撮影した鮮魚列車も乗客はなく空気輸送でした。時代の流れとはいえ、地域独特の風物がまた一つ消えるのは寂しいものです。
なお、ダイヤ改正後は、専用列車としてはなくなるものの、定期列車に1両の専用車両を連結した形で継続するようです。







2020/02/22 22:24:03|伊賀線のこと
忍者市駅新装なる
忍者市駅こと伊賀線(忍者線)上野市駅の駅舎が、忍者の日である2月22日、耐震補強工事の施工と伴にかつての装いに姿を変えてお目見えしました。
屋根はまばゆいばかりの茜色、壁面はベージュとなり、伊賀上野中心市街地のシンボルとして、ひときわ目立つ存在となりました。
約40年前の姿に戻ったとのことで、私も壁面の色合いやサイドのデコボコした部分は何となく記憶にあります。大正生まれの由緒正しき駅舎が、これまで大切に使われて来たことは素晴らしいことだったのですが、以前の薄い青色を基調とした色のとき、観光客が駅舎を見て、色が残念だなと聞いたことがあり、今回、温かみのある当時の色に復元されたことは大変良かったと思います。
これからも多くの人に愛される駅であり続けて欲しいと願っています。







2020/02/16 22:00:00|撮影日記
田原本線の復刻塗装車

 奈良県の近鉄田原本線(新王寺〜西田原本)は、私にとってあまり馴染みのない近鉄支線の一つですが、歴史は古く開業は大正7年。2018年に100年を迎えたとのこと。路線図を見れは、他の路線と繋がらない離れ小島のように見えますが、近鉄京都線と連絡線を通じつながっていて、車両の送り込みが行われます。近鉄本線系と同じ標準軌間ですが、全線単線で、路線の雰囲気はローカル線然としており、田園の中をのんびりと走る様子は伊賀線や養老線にも通じるものがあります。 そんな田原本線に懐かしい塗装の車両がお目見えしたとのことで少し前になりますが、訪ねてきました。
 復刻塗装車の運用は公開されておらず、行き当たりばったりで1回目は出会うことができず、2回目でダークグリーン車、3回目でマルーン塗装車に出会えました。京都線や奈良線でも運用されるそうで、出会う確率はあまり高くないのかもしれません。
 まずは、マルーン塗装車。かつて奈良線で活躍した820系がモチーフのようで、860系が活躍した伊賀線でも晩年に同じ塗装が施されたのを思い出します。近鉄通勤車両のデザインには良く似合うようですね。ダークグリーン塗装車も昭和30年代の近鉄標準色でこちらも伊賀線860系で施工されたことがあります。
 近鉄では、最近でも志摩線などで旧三重交通時代の塗装に変更した車両を登場させるなど、しばしば記念の復刻塗装を施す例がありますが、鉄道への関心を喚起することに資するものとして好ましい取り組みと考えます。

※画像上=マルーン塗装の8400系、下=ダークグリーン塗装の同車
いずれも大和鉄道時代の社紋を描いた看板を掲げる。