先日、京都にて学生時代の集まりがあったため、少し早めに出掛け、叡山電鉄に乗り鞍馬まで往復してきました。20年ほど前に京都で生活する機会があり、鞍馬へも何度か行ったことはあるのですが、当時は熱中していたオートバイで出掛けてばかりで、電車で行くことはありませんでした。鉄道への関心が大きくなってから一度、叡山電鉄に乗ってみたいなと思っていました。起点の出町柳駅は市街地の中の小さな駅ですが、京阪電車が延伸されたことから接続駅となり、非常に便利になっています。この駅からこの鉄道の看板列車デオ900系「きらら」に乗車しました。「きらら」は2両編成の観光用電車で景色を楽しむために窓が大きくされ、一部の座席は車窓に向けて配されているのが特徴です。平成9年に導入され、メープルオレンジとメープルレッドの2編成が活躍しています。車内は沿線の一般利用客と貴船、鞍馬への観光客が乗り込みかなり混雑していました。叡山電鉄は鞍馬線と叡山本線の2線からなりますが、最近は沿線の宅地化が進み利用客は多いようです。日中の運転頻度も多く、以前のローカルなイメージは薄れていました。しかし鞍馬線の二軒茶屋からは山間を急勾配と急カーブで分け入り、この路線のもっとも見応えのある景色になります。秋は紅葉の大トンネルになるだろう緑豊かな木々のトンネルをくぐり、義経伝説ゆかりの鞍馬寺のある鞍馬に到着します。所用時間約30分のミニトリップで市街地とはうって変わって涼風と川のせせらぎが聞こえる別世界に誘ってくれます。画像、上=乗車した「きらら」メープルオレンジ、鞍馬駅にて、中=鞍馬駅で展示されている旧型電車のカットモデル、下=出町柳駅で「きらら」メープルレッドと叡山本線の単行電車 |