大型連休中の4月29日、子供と一緒に静岡県の大井川鉄道を訪ねてきました。ここを訪ねるのは一昨年の夏以来です。もうかれこれ7〜8回は来ているでしょう。何度も来たくなる魅力がここにはいっぱいあります。今回は、タイ国鉄仕様に改められ、現役復帰したC5644号機を見ることと、新緑に映える川根路を蒸気機関車の煙の匂いを嗅ぎながら眺めることが主な目的でした。列車を乗り継いでお昼前に大井川鉄道の始発駅金谷駅に到着。乗車手続きを済まして、千頭行きSL急行川根路号に乗り込みました。古い客車に腰を下ろすと不思議と落ち着きます。大井川に沿ってC108号機が牽く7両編成の列車は大勢のお客さんを乗せて懸命に走ります。のんびりと、煙と油の匂いに包まれながら、山々や茶畑の新緑が美しい車窓を見つつ駅弁を頬張ります。このひと時がなんとも言えず大好きで、日常をつい忘れさせてくれます。向かいに座った若い女性二人組もローカル線の旅が好きで、乗りにきたとのこと。初めてのSL列車に感激した様子でした。最近は確実に“鉄子”さんが増えているようです。子供と私は、終点千頭駅近くの河原で遊び、折り返し金谷行きのSL列車に乗り川根温泉笹間渡駅へ向かいました。この列車の先頭にはタイ仕様C5644号機が連結されています。このC56型は戦時中、日本からタイへ出征していた機関車で、のちに大井川鉄道に復員してきたものです。ここ数年はボイラの具合が悪く休車となっていましたが、大井川鉄道の熱意で現役復帰を果たし、復帰を機にタイ国鉄当時の仕様に戻されたものなのです。大井川鉄道ではC10や11などタンク機関車が殆どですが、このC56型は唯一、炭水車が付いた機関車となっています。このあと、私たちは露天風呂から橋を渡るSL列車が眺められることで有名な川根温泉ふれあいの泉で極上の湯を堪能しました。 |