伊賀線新車両200系は、いよいよ明日(24日)から営業運転開始を迎えることとなりました。 去る19日には忍者列車のデザイナーである松本零二氏を招いた出発式を行い、その後、関係者及び伊賀鉄道友の会会員対象の試乗会を実施、22日には一般市民対象の無料試乗会が実施されました。また、21日と23日には鉄道ファン対象のバスツアー(大阪発)も催行されて大勢の人達にお披露目されました。 私も先日、試乗会に参加し、一足早くその乗り心地を堪能して来ました。 まず、新車両の車内に入って受けた第一印象は、彩色が明るく清潔な印象だなと感じたことです。実際は中古車両なのですが、今回の編成は観光客向けの装飾が施された関係で、大幅なリニューアル工事がなされています。そのためか、車内には新車と同じ匂いが漂っています。床板には石畳風の柄が描かれ、窓枠や車内壁面の腰板には上野城下町の町家をイメージした装飾がなされています。運転席側のドア内側には大きな忍者の絵や至る所に手裏剣のデザインがあるなど、今までの忍者列車とは異なり、外見だけでなく、乗っていてもそれ(忍者列車)であることを認識させる演出があります。シートはロングシートと8席分の固定クロスシートが配置され、2両編成のうち1両には車椅子スペースを備えています。 私は、クロスシートに座りましたが、適度な硬さと広さがあり、なかなか良い座り心地でした。クロスシートに腰を掛ければ、車窓を流れるいつもの景色が違って見えたのは気のせいでしょうか。しかし、乗り合わせたご婦人がシートを回転させようとしていたところ、同乗の方から動かないことを聞かされ、がっかりされていましたので、やはり出来れば転換式か回転式のものが良かったのではと思います。次回以降の編成には期待したいところです。 さて、注目の乗り心地ですが、空気バネ台車の効果で860系のような嫌な揺れはなく、加減速も滑らかで極めて良い印象を受けました。車内放送も一新され、音質も向上したため聞き易く、新たに沿線観光案内もなされており、観光客の利用を意識したものとなっています。運転室の背面に大き目のLED式運賃表示機兼英語併記の車内案内表示機が設置され、ドア開閉時のチャイムなど最新の車両に劣らない設備が施されています。VVVFインバータ制御車特有の走行音も相俟って都会の電車がやってきたことを実感することができます。是非、この車両で快適な伊賀路の旅を体感されてはいかがでしょうか。
また、この素晴らしい新車両を伊賀鉄道に迎えることが出来たことは路線の存続と活性化を願う関係者の皆さんのご努力の賜物であったと思います。その方たちのご努力に報いるためにも、早くこの車両が沿線に溶け込み、一人でも多く内外から乗客を迎えられるようになることを願いたいと思います。車両更新の計画は来年の春までの間にもう1編成、再来年度までに全6編成が出揃うことになっています。今後は、これら新車両を活用した新たな伊賀線活性化策に知恵を絞り、皆から愛され親しまれる鉄道に発展してほしいと思います。 |