「お米」と「完熟堆肥」の彩田園

土つくりから始める、「命」のつながり。 生きるために食べる。とても当たり前の事だけど人の食べ物が生きもののつながりで産まれている事が見えなくなっている。「食」も市場原理に組み込まれ、広告宣伝のために過剰に装飾されたり、挙句の果てには偽装表示。 皆、不自然だ。食べ物をつくる人でたちでさえも忘れがちな「命」のつながり。こんな時代だからこそ実感できる「農」でありたい。
 
2008/08/02 18:16:04|田んぼの作業
カメムシ
出穂してから穂に寄ってくる虫たちの中にカメムシがいます。このカメムシが穂に止まり、米の汁を吸います。吸われたお米は精米すると米粒の吸われたところが黒くなります。

スーパーなどで売られているお米は、吸われて黒くなったお米を取り除いて真っ白なお米のみ売れれていますが、僕の作ったお米は混じっています。カメムシも今の時期農薬を散布すれば抑えられますが、僕はしません。サボっているのではなく、まず、自分の健康のために散布したくないのです。

カメムシと言っても数十種類あり、草食と肉食に大きく分けられます。稲に付くカメムシは当然草食です。田んぼの畦には色んな虫が生息しています。慣行栽培では畦の草はこの時期に刈らないとカメムシの被害が出ると言う指導ですが、僕はこの時期に草を刈るから仕方なしに草食のカメムシは稲穂につくと思っているので草は刈りません。

ある日、有機JAS認定をされている方に聞いた話ですが、草を刈るから田んぼに入り、肉食のカメムシは住家がなくなるので草食のカメムシの天下になるということで、僕は間違ってなかったと認識しました。
ただ最後に、退治する方法は、人間が採って食べることだと言っていました。信じられませんが、エスニック料理にはあるそうです。

手っ取り早く退治するのは食べることかぁ。







2008/08/01 12:47:14|田んぼの作業
出穂
5月の連休明けに田植えをした田圃は穂が出でてきました。そして花を咲かせています。

お米って花が咲くのー?と思わないで下さい。ふだん、田圃を遠目に見ているので気づかないだけで、花びらはありませんが、小さな白い花を咲かせるのです。お米の花は穂の先から下ヘ咲いていきます。この時期に必要な成分が吸収できないと穂の下まで花が咲きません。結果的に、籾殻はたくさんできるが米は減収につながります。だから、まだ気を抜く事は出来ません。冬の土作りからの結果が今から現れてくると思っています。

ついつい暑さに負けてしまいそうになる自分を励ましつつ、ガンバローっと!







2008/07/24 9:54:06|田んぼの作業
穂肥散布

田植えが5月12日から開始をして、6月8日で終了したので、7月は1ヶ月間穂肥を散布する時期にあたります。田植えを毎日していないので田植え日から約56日後に穂肥を散布しています。

なぜ、56日後にしているかと言うと、写真のように稲を1本取り見てみると、葉っぱが4枚になっています。この状態の時は幼穂(ようすいといって穂の赤ちゃん)が1mmくらいになっているからです。もし、この時期を逃し、肥えのタイミングが遅れると効果が半減したり、出来たお米にタンパク質が多く残り食味低下につながります。

穂肥の時期は草刈と同時並行で行っているため、雨に打たれたように汗だくで、炎天下の作業を強いられるため水分も5Lくらい飲みますが汗を多量にかくため、尿意はありません。バテバテ状態。

残り1/3穂肥散布が残っています。
今、頑張っておいて収穫時期を迎えたいと思います。








2008/07/22 22:17:45|田んぼの作業
草刈2回目

一番暑い時期の草刈作業です。写真のスパイダーモアで土手の草を刈り、刈れないところは草刈機で刈ります。僕の田圃は山間部にあるため高土手が多く、汗だくになりながらの作業です。草刈作業は田植えから3〜4回行います。今の時期はちょうど穂肥の散布時期と重なり、穂肥を散歩する時歩きやすいように刈ります。そして、風通しをよくするためです。

一番タイミングが難しいのは3回目の草刈です。今回は2回目でまだ穂が出ていませんが、8月上旬頃には稲穂が出てきます。タイミングを誤ると虫たちを田圃の中に追いやってしまいます。特に厄介なのがカメムシ。穂について米の汁を吸い米の端が少し黒くなります。

カメムシには肉食と草食がありもちろん草食が穂について汁を吸います。肉食は草の中に生息して周りの昆虫を食べます。が、草を刈ってしまえば生息場所を失い、結果的に草食のカメムシが天下をとることになります。見た目が綺麗になるから刈るのではないのです。

虫も食わない見た目が真っ白な米が美味しい米でしょうか?
僕は見た目じゃない納得のいくやり方で本来の美味しさをだしたい。








2008/07/12 22:04:36|完熟堆肥
岐阜県恵那市に矢作ダムがあり、NPO法人奥矢作森林熟が運営して炭焼きをしています。ここではダムに溜まる流木を炭にしています。大きな炭焼釜は土中に造ってあり、奥行き10m、幅3m、深さ2m、容積60立方メートル。その他にバーベキューなどの燃料用の炭を作る湖畔釜、体験学習などに使用するドラム缶を使用した簡易釜がありました。

僕が取りに行ったのは、大きな炭焼釜で焼いた流木の炭です。これをもって帰り、ユンボで砕いて秋に田圃に撒くためです。目的は田圃の微生物の住家と活性化、土壌改良、水質浄化などを目的としています。
なんと言っても、純国産であり海水に使っていないことがここまで取りに来た一番の利点です。
tバックに入った炭を4t車に積んで落ちないようにロープをかけて無事帰って来ました。

ちなみに、森林熟の杉野さんと話をした中でホームセンターなどで売っている炭は海水に浸かっているため、炭に火をつければ煙と共に塩素ガスが発生するとのことでした。